あの光 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
地道にハウスクリーニングの仕事をしていた主人公が、自分の発した言葉をきっかけに、新たなビジネスに巻き込まれていく。 体を使って片付け作業をする仕事から実体のないある種の虚業とも言える開運ビジネス。 虚業だとわかっていても、誰かの言葉を信じたい心の弱さ、藁をもすがりたい辛いことが起きる不条理、誰もが人生で直面するもの。 私自身も心が揺れたときに、街の占いをやってみたくなることもあった。誰かの言葉に背中を押されたい心理がわかるだけに、何かに頼りすぎる怖さが身に染みました。 一方で、自分の言葉を信じ切れない心をごまかしながら、後戻りできなくなっていく主人公が、破綻していく過程の怖さにもぞわぞわし、終盤は自分がその場にいるような気持ちで凍りつきそうに。 言葉が掬い上げられ、良いことも炎上もあっという間に拡大していくSNSの怖さも。 脆くて弱い人の心を様々な角度から見させられ、自分を信じることの難しさ、人生の責任を自分で取ることの重さを感じ。。 母に愛されたかった、見返したかった、自分を愛したかった主人公が最後に自分を信じ光を感じられたことで救われた思いがしました。
Posted by
お掃除をすると開運につながる っていうのは もうだいぶ前から信じられている トイレの神様とか流行ったり 徳を積むみたいなものだと ただそれをビジネスにしちゃうとは! 某片付けアドバイザーを思い出したりしつつ 最初の方は まあ掃除っていいことだし 体動かして心身ともにスッキ...
お掃除をすると開運につながる っていうのは もうだいぶ前から信じられている トイレの神様とか流行ったり 徳を積むみたいなものだと ただそれをビジネスにしちゃうとは! 某片付けアドバイザーを思い出したりしつつ 最初の方は まあ掃除っていいことだし 体動かして心身ともにスッキリするのはたしか うん、掃除しよ! とさえ思ったくらいで 面白くよんでたけど お金取り出したのがな〜 どんどん調子に乗っちゃったもんな〜 そりゃ何様かってなるよな〜 あと母親の彼氏?が イマイチなんなのかつかめなかった ため口でしゃべってるけど いくつくらい? なんかこの男のこと よくわからなかった
Posted by
誰の人生にも起こりうる愛への飢えから生じる虚構 自分に向き合うことの大切さ、弱くてダメな特別なんかじゃない自分を受け入れる強さを教えてくれました
Posted by
よくこんな設定の物語が思いつくよね。面白いとも違う泣けるとも違う元気になるとも違う。大変考えさせられる物語でした。今年最高な物語かも…
Posted by
最初は騙してやろうと思ってないのに、最後には大きなことになる。 でも作者の言いたいことと違うと思うが、掃除は大事だと思った。
Posted by
小説には相性があるのだな。そう思わせてくれた一冊。自分にとっては示唆に富むエンターテイメント性に溢れた読書体験だった。 テレビで紹介されていて興味を持ち、著者の名前を初めて知った。 ストーリーとしては、清掃業を生業にする生真面目な女性が、ひょんなことから開運セミナー講師として...
小説には相性があるのだな。そう思わせてくれた一冊。自分にとっては示唆に富むエンターテイメント性に溢れた読書体験だった。 テレビで紹介されていて興味を持ち、著者の名前を初めて知った。 ストーリーとしては、清掃業を生業にする生真面目な女性が、ひょんなことから開運セミナー講師として有名になり、最後は事業に失敗して…、という栄枯盛衰の物語。 ストーリーにメリハリがあり、登場人物たちの奇妙な選択にも説得力がある。文章も癖が無く、疲れた頭にもスルスルと入って来る。モチーフもオンラインサロンや、自己啓発セミナーといった現代的な材料だ。 一気読みした読後感は、質の高い邦画を観た後のような感覚だった。 なぜこの著者が無名なのだろう。何かのきっかけで一気に人気作家になると思う。例えば映画化、とか。 こういう作品に出逢えるから他人のお勧めは読んでみるべきだ。
Posted by
この本も暗闇に落ちそうで危ういところを渡っていく。主人公が周囲に祭り上げられて、お掃除と開運というキーワードで、心の傷を持っている人たちが救われそうな仕組みを作っていく。掃除と開運?どこかで聞いたような。あまりにもしっくりきて読み進めた。主人公が囚われていたものから解放されて、再...
この本も暗闇に落ちそうで危ういところを渡っていく。主人公が周囲に祭り上げられて、お掃除と開運というキーワードで、心の傷を持っている人たちが救われそうな仕組みを作っていく。掃除と開運?どこかで聞いたような。あまりにもしっくりきて読み進めた。主人公が囚われていたものから解放されて、再度自分の人生を生き直すだろうな。と想像できるところで終わったので読後感は悪くない。でも、掃除をトキメキと結びつけていた実在の人物はどうなったんだろうとちょっと心配になってしまった。
Posted by
とある界隈で話題になっていた本。 高岡紅は開運お掃除サービスとして起業し、オンラインサロンや書籍出版・SNS・セミナーなどキラキラのポエムを発して会員を募ったものの、会員のトラブルが発端となり全てを失ってしまう。実際に無形商材を売ってポエムを発しているインフルエンサーも数知れず。...
とある界隈で話題になっていた本。 高岡紅は開運お掃除サービスとして起業し、オンラインサロンや書籍出版・SNS・セミナーなどキラキラのポエムを発して会員を募ったものの、会員のトラブルが発端となり全てを失ってしまう。実際に無形商材を売ってポエムを発しているインフルエンサーも数知れず。主催者側の側面や、それを信じるユーザー側の側面で色々考えさせられます。本著の内容では極端だったが、お掃除×開運はあながち間違ってない気もします。
Posted by
あの光 香月夕花さん。 ハウスクリーニング。 掃除をすることが、開運に繋がる。 最初の頃は良かったけれど、 サロンを開き、セミナーを開いたり、、、 自己啓発。 信じるって怖い。
Posted by
結末はなんとなく想像がついたが 徐々に話が盛り上がり最後まで読めました 掃除は大事と昔から言われているので 自分も定期的にしようかなと思います
Posted by
- 1
- 2