人は、なぜさみしさに苦しむのか? の商品レビュー
さみしいという感情がなぜ生まれるのか、を脳科学的、生物学的視点から明らかにし、 仕組みを理解することで、さみしさに振り回されることなく、うまく付き合っていけるようになると良いよね、という事が書かれた本。 さみしさへの対応策も書かれている。 年代別に、さみしさの種類や、その感情は...
さみしいという感情がなぜ生まれるのか、を脳科学的、生物学的視点から明らかにし、 仕組みを理解することで、さみしさに振り回されることなく、うまく付き合っていけるようになると良いよね、という事が書かれた本。 さみしさへの対応策も書かれている。 年代別に、さみしさの種類や、その感情はどういう事象から生じているものなのかが書かれている章があり、自分が今なんとなく感じているストレスやさみしさの正体が言語化されていて、自己理解に繋がった。また、多くの人がこの年代で感じでいることなのかと理解するだけで、気持ちが少しらくになった。 あとは、今後歳を重ねるにつれて、どういう種類のさみしさが生じうるのかということも知ることができた。先に理解しておくことは心の平和を保つためにもきっと重要だと思う。 年々さみしさを感じる機会は増えていくだろうけど、 さみしさは人間のもつ本能。 生きていくために、成長するために必要な感情。 と捉えて、うまく付き合っていきたい。 とりあえず、今のうちに1人でも熱中できるような趣味をさがしておこう!!
Posted by
体調を崩して仕事を辞めた。少しゆっくりして、本を読んだり、時間がなくてできなかった趣味に時間を使おうと思っていたのに、一週間も経たないうちに急に孤独感が襲ってきて、さみしさに耐えられなくなって苦しかった。そんな時にこの本に出会い、とても気持ちが和らぐのを感じた。 さみしい...
体調を崩して仕事を辞めた。少しゆっくりして、本を読んだり、時間がなくてできなかった趣味に時間を使おうと思っていたのに、一週間も経たないうちに急に孤独感が襲ってきて、さみしさに耐えられなくなって苦しかった。そんな時にこの本に出会い、とても気持ちが和らぐのを感じた。 さみしいことは、よくないことの思い込み、まさに体に染み込んでいる。その思い込みを変えるの難しいが、本文でも書かれている「ソロ活」はよくて「ぼっち」はなぜダメなのか、の例からも分かるように、その言葉の持っているイメージで判断してしまい、感情もそれに引きづられてしまう。 寂しさで苦しくなった時は、またこの本を読み返そうと思う。
Posted by
本書のポイントだと感じたことは下記の通り。 ・寂しさは本能である。(原始時代は群れから外れることは死に直結していたから) ・寂しさを感じやすさは個人差が大きい。 ・長期的な寂しさは健康に悪影響がある ・寂しさの対処法は、運動や趣味に没頭する、他人との交流で解消できる。それは個人差...
本書のポイントだと感じたことは下記の通り。 ・寂しさは本能である。(原始時代は群れから外れることは死に直結していたから) ・寂しさを感じやすさは個人差が大きい。 ・長期的な寂しさは健康に悪影響がある ・寂しさの対処法は、運動や趣味に没頭する、他人との交流で解消できる。それは個人差があり、自分は何が合っているか考え、やってみる必要がある。 ・人間関係をうまくやっていくためには、適切な距離感を保ち、過度な期待をしないこと。 個人的には、最近あまり寂しいと感じなくなった。むしろ1人の時間がもっと欲しいとも感じている。 それは本書にも記載があるとおり、適度に運動しているし、仕事上たくさんの人と話をしているし、趣味が増えてきたし、子育てが単純に忙しいということもある。 寂しさは本能であると受け入れつつ、余計なことを考えず、目の前のことに集中して、自分ができることをやることが重要であると思った。
Posted by
寂しさに対しての考え方が変わった。 寂しさは克服しなくてもいい。 寂しさを受け入れ、うまく付き合っていくのが大切。 うまく付き合うためには寂しさへの向き合い方を 本書を通して学び、自分なりに考えていけばいい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
孤独はひとりでいる状態を表す言葉で、さみしさは心の動きを表す言葉。 さみしさを感じる自分は心の弱い人間でもなければ、劣っている人間でもない。 人の人生のなかで、誕生から成長するにつれて、さみしいという感情がどのように湧き起こり、影響を与えていくのかが、年代をおって書いてあり面白かった。 孤独が、健康リスクを増大させる理由のひとつが さみしさが与えるストレスの影響。 良好な関係を維持している人は、相手は自分とは違う人間であることを理解し、なにもかもすべてを共有できるわけではないことを知っている。 誰かを頼ることは、その人に対する信頼の表明であり、相手を「自分も人から頼ってもらえた」という満足感で満たすことができるかもしれない。
Posted by
私は最近、一人暮らしを始めたり、新しい職場で働き始めたりと環境の変化がありました。 それに加えて、最近彼女に振られてしまいました。仕事の忙しさもあり、彼女に依存しすぎたこと原因です。 そういった寂しさから、私はこの本を手に取りました。 この本は寂しさを抱える原因について複数の例...
私は最近、一人暮らしを始めたり、新しい職場で働き始めたりと環境の変化がありました。 それに加えて、最近彼女に振られてしまいました。仕事の忙しさもあり、彼女に依存しすぎたこと原因です。 そういった寂しさから、私はこの本を手に取りました。 この本は寂しさを抱える原因について複数の例を出しながら、自分が抱える寂しさを肯定してくれました。 その上で具体的な解決策をいくつか提示してくれ前に進むためのヒントをくれました。 自分が抱える曖昧な寂しさを具体的に文字にしてくれて、それだけですごい心が軽くなったので、この本を読んでよかったと感じています。
Posted by
自分はそれほど「さみしい」と思うことが多いわけではないが、ネガティブ思考の捉え方を知りたいと思い読んでみた。テレビで聞く中野信子さんの説明が腑に落ちることが多いのも読んだ理由。 「さみしさ」は「不安」同様、自分を、命を守るための生物としての危機管理ツール(?)と理解した。前半は、...
自分はそれほど「さみしい」と思うことが多いわけではないが、ネガティブ思考の捉え方を知りたいと思い読んでみた。テレビで聞く中野信子さんの説明が腑に落ちることが多いのも読んだ理由。 「さみしさ」は「不安」同様、自分を、命を守るための生物としての危機管理ツール(?)と理解した。前半は、なぜ「さみしさ」が生まれ、それに引け目を感じるのかという話。 後半は、「さみしさ」につけこむ人々の話も出てきて、読んだ価値があったなぁ~と思える内容を知ることができた。
Posted by
万人に読みやすいようにあえて内容を深掘りせず?このような形式にしたのだろうけど、もともと知ってたことがほとんどであんまり面白いと思わなかったし、深い内容を期待していただけあって残念でした。 悲しみが怒りにかわるからこそ、寂しさが怒りにかわって八つ当たりしちゃうこととかわかってる...
万人に読みやすいようにあえて内容を深掘りせず?このような形式にしたのだろうけど、もともと知ってたことがほとんどであんまり面白いと思わなかったし、深い内容を期待していただけあって残念でした。 悲しみが怒りにかわるからこそ、寂しさが怒りにかわって八つ当たりしちゃうこととかわかってるけど、やっぱりコントロールが難しいと改めて思った。 孤独を悪だと思わないとか、誰しもが抱えることとかそういうことを理解してもコントロールはできないから、実践的な方法が知れると良かった。
Posted by
さみしさを感じるのは生存本能として働くものであり、誰しもが抱く感情。ただ、すぐ寂しくなったり個人差はある。本書ではさみしさの肯定、さみしさの解消方法などが述べられていて読みやすかった。
Posted by
食べ物があれば人間は、一人でも生きられる。 動物なのだから。人間は、他人と比べる。 より美味い食料に目がいく。 そして、駆け引きが始まる。 孤独という言葉は、イソップ物語の、すっぱい葡萄だ。 勝てない相手に、言う捨てゼリフだ。 中野先生の脳科学から捉えた本書は、まことに 素晴ら...
食べ物があれば人間は、一人でも生きられる。 動物なのだから。人間は、他人と比べる。 より美味い食料に目がいく。 そして、駆け引きが始まる。 孤独という言葉は、イソップ物語の、すっぱい葡萄だ。 勝てない相手に、言う捨てゼリフだ。 中野先生の脳科学から捉えた本書は、まことに 素晴らしい。言語科学としての、さみしさが 解明できた。
Posted by