リサーチのはじめかた の商品レビュー
歴史学者が書いた本 具体例や資料の扱い方はガッツリ歴史や人文系だから理系研究には向かない部分も多い けど、テーマを絞っても研究にはならないこと、問いの立て方や検証の仕方、テーマ(→分野)と問題集団の違いやそれぞれの意義は研究に対する混乱を整理する手助けになりそう。 先行研究に対し...
歴史学者が書いた本 具体例や資料の扱い方はガッツリ歴史や人文系だから理系研究には向かない部分も多い けど、テーマを絞っても研究にはならないこと、問いの立て方や検証の仕方、テーマ(→分野)と問題集団の違いやそれぞれの意義は研究に対する混乱を整理する手助けになりそう。 先行研究に対して「この人の『問題』は何か」を考えるのは良いやり方だと思う。 1~2章に含まれる、雑多な問いから自分を駆り立てる「問題」を発見する部分が最も難関 全てがどうでも良くなる瞬間をどう乗り越えるのか知りたい
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なにかを作るときにも応用できる。 問いを立てる。自分に寄り添った問いを立てる。問いの中の項目を少しずつ変えていき、自分の感覚の変化を観る。 問いは複数あってもいいが、根底にある問いを探る。 リサーチに関する問いやブレストは記録しておく。
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※このレビューにはネタバレを含みます
<目次> 第1部 自分中心の研究者になる 第1章 問いとは? 第2章 きみの問題は? 第3章 成功するプロジェクトを設計する 第2部 自分の枠を超える 第4章 きみの「問題集団」の見つけかた 第5章 「分野」の歩きかた 第6章 はじめかた <内容> さまざまな研究について、そのテクニックを紹介する本、実践する本はあまた存在している。この本のミソは、その前、研究テーマをどのように決めていくのか、その手段を手取り足取り教えてくれる本だ。帯で「東大生・京大生がいま一番読んでいる本」とある。ここを付いた本はあまり見たことがない。でもウチの高校でも、かなり浅いが「探究」をおこなわせている。しかし最初の部分で躓き、研究が進められないもの、テーマが途中で変わってしまうもの(研究を始めたもののすぐに煮詰まってしまうのだ)、単なる調べ学習に終わってしまうものが多い。結局、テーマ決めが杜撰になってしまうからだ。自分の身近なところから始めよう!興味関心を突き詰めていこう!なのだが、この本はそのあたりのテクニックを実践的に紹介している。何せ最初にはこう書いてある。「この本は紙とペンを持って実践しよう」。高校生にはちょっと難しい部分もあるが、役立つことが多い本である。
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リサーチしたくても何をやればいいのかわからない!というときに手取り足取り教えてくれる本。 めちゃくちゃ自己分析するので、この本にあることを体現するのはかなり難しい.... とともに、リサーチはこれくらい深掘りしてから始めるべきなのだという気持ちになってくる。自分の興味のあることを...
リサーチしたくても何をやればいいのかわからない!というときに手取り足取り教えてくれる本。 めちゃくちゃ自己分析するので、この本にあることを体現するのはかなり難しい.... とともに、リサーチはこれくらい深掘りしてから始めるべきなのだという気持ちになってくる。自分の興味のあることを正確に把握してから始めるからこそ、より結果が出てくるのだろうと背中を後押ししてくれる本。
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「自分中心」に研究をはじめるにはどうしたらいいか。 それを手順を挙げながら解説していく本。 本書の面白いところは、自分の関心に徹底的に即していくところ。 自分が本当に面白いと思うかが第一で、自分の分野(学問領域)に位置付けていくのは最終段階である。 こうすることで、特定の学問分...
「自分中心」に研究をはじめるにはどうしたらいいか。 それを手順を挙げながら解説していく本。 本書の面白いところは、自分の関心に徹底的に即していくところ。 自分が本当に面白いと思うかが第一で、自分の分野(学問領域)に位置付けていくのは最終段階である。 こうすることで、特定の学問分野に囚われず、関心が共通する人の研究とつながることができる。 自分の学生時代を振り返る。 たしか…対象を決めて、テーマをなんとなくでっちあげる。 その後、先行文献をチェックして…。 本書を読むと、なるほど、これじゃタコつぼにはまり、自分が何に関心があったのか見失うはず。 チェックポイントや、やりがちな誤りなど、具体的に書かれていて、わかりやすい。 とはいうものの、本書に書いてあることを実際にやろうとすると、かなりの作業量になることは覚悟しなければならないだろう。 かなり簡略化して流れを書きだしてみよう。 1 問いを立てる 2 問いをふるいにかける 3 1次資料の検討、研究資源の評価 4 問題を共有できる集団を見つける 5 自分の研究を自分の研究分野に位置付ける その過程を一つ一つメモをとり、いつでも自分で参照できるようにしていく。 問い同士の連関を考えたり、資料の関係を考えたり、二次資料から(!)自分の問いに関わりのありそうな「問題集団」を探したりする作業は、かなり難しい気がする。 これだけの作業をやり遂げられるなら、確かに研究は成功しそうだ。
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「リサーチ」って、軽そうで、なんか趣味的な本かなと思って読んだら、これ「研究」ですよね。マジなやつ。文系の研究をして卒論、修論、博士論文を書く人向けに、アメリカの先生お二人が、楽しく有意義な研究生活をおくってほしいと、親心を持って指導されています。最初から課題バンバン出て、調べ・...
「リサーチ」って、軽そうで、なんか趣味的な本かなと思って読んだら、これ「研究」ですよね。マジなやつ。文系の研究をして卒論、修論、博士論文を書く人向けに、アメリカの先生お二人が、楽しく有意義な研究生活をおくってほしいと、親心を持って指導されています。最初から課題バンバン出て、調べ・考え・書くことを求められます。 私、場違い?なもので適当にパラパラとしか読んでいませんが、興味深い点がありました。 それは、著者たちの中心となる主張である、研究は「自分中心的研究」でやりましょう、ということ。私の勝手な理解は以下の通り。 「研究のはじめに「問い」をさがすとき、検索した文献のタイトルや要約をみてビビッとくるかを自問し、ビビッときたものは残し、そうでないものは捨てる」 これって、どこかでみたような・・・こんまり?近藤麻理恵さんじゃないですか?「自分中心的片付け」?「研究」と「片付け」は意外と近いのかも。 もう一つ、「文献をみて退屈と感じるのは重要な情報」と書かれている点。やっぱり、本を読んでからの感想・評価は大切なんだ、と思いました。
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最初の方は興味深かったが、だんだん分かりにくくなってきた。そして、本書の最初は理工系にも当てはまるが、だんだん人文系特有のアプローチのように見えてきた。理工系は手を動かしてデータを生み出していかなければならない。
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リサーチを自分中心に考える、という視点は研究者になると分かるものかも知れないが、研究をこれから始める場合には、自明ではないのかも知れない…と目を開かれた。ステップバイステップで、どのようにリサーチを捉えるかを教えてくれるので、方法としては分かりやすい。 反面、仕方ないとはいえ、自...
リサーチを自分中心に考える、という視点は研究者になると分かるものかも知れないが、研究をこれから始める場合には、自明ではないのかも知れない…と目を開かれた。ステップバイステップで、どのようにリサーチを捉えるかを教えてくれるので、方法としては分かりやすい。 反面、仕方ないとはいえ、自分の分野ではどうやるべきか、と言う個別事情には答えてくれないし、また、問いと問題の関係、問題と問題集団の関係については、やはり分野の壁があるように思う。 それでも、リサーチは準備が大切なので、この本を読んで、自分の中の疑問を糧に、リサーチの準備(実験計画の前の前くらいまで)は進んでもらいたい。
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○「テーマ」と「問い」は異なる テーマ…研究したい分野のこと 問い…興味のあることに対する疑問 テーマだけ決めても研究課題は設定しづらい
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問いを深め、研究のスタート地点の品質を高めるための具体的かつ実践的な方法が豊富に紹介されている良書です。本書に書かれていることを実践できれば、研究の質は劇的に向上する気がします。ただし、本書の内容があくまで「研究者」向けに書かれているという点は否めず、一般の学生やサラリーマンが通...
問いを深め、研究のスタート地点の品質を高めるための具体的かつ実践的な方法が豊富に紹介されている良書です。本書に書かれていることを実践できれば、研究の質は劇的に向上する気がします。ただし、本書の内容があくまで「研究者」向けに書かれているという点は否めず、一般の学生やサラリーマンが通常の勉強や仕事に応用するには、それなりに独自の工夫やアレンジをしていく必要があるかなと感じました。
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