血も涙もある の商品レビュー
ももの魅力が伝わってきて悔しい 2人だけの世界をつくるの、良いですよね。 それぞれの心情が分かったり、分からなかったり、分かりたくなかったり。 久しぶりの読書で読むの時間かかっちゃった。 さあさあもっと読むぞー!
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「人の夫を寝盗ること」が趣味という桃子。 彼女に悪気はない。 そんな桃子の恋の相手は、尊敬する料理研究家の沢口先生の旦那で、売れないイラストレーターの太郎。 そんな3人の視点で話が展開される。 今までの旦那の浮気相手とは違う、自分の身近にいる女。 危険な三角関係ではあるけれど、内...
「人の夫を寝盗ること」が趣味という桃子。 彼女に悪気はない。 そんな桃子の恋の相手は、尊敬する料理研究家の沢口先生の旦那で、売れないイラストレーターの太郎。 そんな3人の視点で話が展開される。 今までの旦那の浮気相手とは違う、自分の身近にいる女。 危険な三角関係ではあるけれど、内2人には悪気がなくて…なんだかね… ちょっと普通では考えにくいかも… 2024.10.14
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一途でないふしだらな人が本当に好きじゃないので読みながら少し苛立ってしまった。最後はかなりびっくりしたが落ち着くべきところに行き着いたなという感じ。桃子の気質的に今後もふらふら快楽を求めて行っちゃうかもな〜
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料理研究家とその夫、そして弟子である愛人、三人の時点で描かれる。料理研究家が他の男に攫われるのには、やられた。
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パリに向かう機中で読了。 軽妙洒脱な文体をわざと選んだ感じ?それぞれのキャラクターが映像で思い浮かぶ。キタローは瑛太かな。 いわゆる世間というジャンルの立場から見ると、はぁ?ってとこだろう。反対の立場から見ると、これもまた正義ということ。人間は都合の良い生き物だ。 血も涙もある...
パリに向かう機中で読了。 軽妙洒脱な文体をわざと選んだ感じ?それぞれのキャラクターが映像で思い浮かぶ。キタローは瑛太かな。 いわゆる世間というジャンルの立場から見ると、はぁ?ってとこだろう。反対の立場から見ると、これもまた正義ということ。人間は都合の良い生き物だ。 血も涙もある - さびし病。それは、わたしが作った言葉だ。夫婦のどちらかが日常に埋もれて、相手のありがたみを感じなくなる時がある。すると、好き放題したり、二人で分かち合うさまざまな事柄がないがしろにされがちになったりする。そして、その内に、それ自体に麻痺して何も感じなくなる日が来る。そんなふうに気持が仮死状態のまま過ぎる内に、何らかの理由で夫婦関係は断ち切られるかもしれない。たとえば、どちらかの死、とかで。そこで、ようやく残された人は我に返る。その瞬間から発症するのが「さびし病」なのだ。文字通り、寂しい寂しい病気。 - 翌日訪れた日本庭園由志園の牡丹は、聞きしに勝る豪華さだった。広々とした敷地に造り込んだ庭の素晴しさもさることながら、三万輪の牡丹を池に浮かべた「池泉牡丹」は圧巻で、ぼくたちは言葉を失った。
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不倫を扱った小説なので、人間関係における泥臭い部分が見えると期待していましたが、予想以上のものを見れたと思います。三角関係にあるそれぞれの主観が各章で見れるため、面白いですし、何よりユーモアが溢れていると思いました。 桃子の考え方や会話の返しなどが非常に面白く、解像度の高い描...
不倫を扱った小説なので、人間関係における泥臭い部分が見えると期待していましたが、予想以上のものを見れたと思います。三角関係にあるそれぞれの主観が各章で見れるため、面白いですし、何よりユーモアが溢れていると思いました。 桃子の考え方や会話の返しなどが非常に面白く、解像度の高い描写が多く、予想外の所で楽しませて頂きました。
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引っ越しをする中で、ずっと積読のままであった本書を読みましたが、登場人物たちの何とも形容しがたいエゴイスティックな感じが個人的には好みではなかったです。ある意味、不倫してる人ってこういうエッセンシャルで利己的な感覚なんだろうなっていう感じです 本書のテーマはズバリ不倫。料理教室...
引っ越しをする中で、ずっと積読のままであった本書を読みましたが、登場人物たちの何とも形容しがたいエゴイスティックな感じが個人的には好みではなかったです。ある意味、不倫してる人ってこういうエッセンシャルで利己的な感覚なんだろうなっていう感じです 本書のテーマはズバリ不倫。料理教室の先生である喜久江とその旦那である太郎、その料理教室に通う桃子の三角関係を描いております。各チャプターで語り手が変わり、それぞれの主観で、この三角関係を捉えるというような構成。 昨今のワイドショーでは、毎年、芸能人の不倫騒動が取り上げられており、世間的にも関心が高い中でのテーマだったのですが、「倫理に反すること」を具体的に捉えすぎてて、あまりそれがピンとこなかった感じはありました。 ラブアフェアをテーマにした作品は割と読む状況や環境によって左右されると思うので、まぁ今回読んだタイミングでは合わなかったって感じです。ただ、山田詠美さんのなめらかで特徴的な表現力はすごいなぁと思いました。
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不倫小説なのにポップな印象。 場面展開は最小限に不倫の当事者達と不倫される妻の3人(+α)の心情描写がメインとなる。これだけでひとつの物語として成り立たせてしまう山田詠美の真骨頂。海外の古典のようなパワープレイ。たっぷりとアイロニーのかかったユーモア。山田節ともいえる。 もとも...
不倫小説なのにポップな印象。 場面展開は最小限に不倫の当事者達と不倫される妻の3人(+α)の心情描写がメインとなる。これだけでひとつの物語として成り立たせてしまう山田詠美の真骨頂。海外の古典のようなパワープレイ。たっぷりとアイロニーのかかったユーモア。山田節ともいえる。 もともと書店で立ち読みをしていて、手に入れるのが出逢ってから時間がたったのは、立ち読みで満足してしまってたから。 うまく表現出来ないけれど、自分はいずれこの小説をきっと買うから、今じゃなくていいなと思い続けて熟成させといた、 といおうか。
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山田詠美氏の作品で読んだことあるものって、ほとんど学生が主人公の話だったから、初めて成人した男女の話を手に取った気がする。 青二才の私にとって、不倫の話って敬遠しちゃう題材。読むかどうか迷ったのだけれど、初めて山田氏の作品に触れて恐らく10年は経ってしまうから、背伸びして買ってみ...
山田詠美氏の作品で読んだことあるものって、ほとんど学生が主人公の話だったから、初めて成人した男女の話を手に取った気がする。 青二才の私にとって、不倫の話って敬遠しちゃう題材。読むかどうか迷ったのだけれど、初めて山田氏の作品に触れて恐らく10年は経ってしまうから、背伸びして買ってみました。 不倫する女 桃子、不倫される妻 喜久江、不倫する男 太郎の三視点で進む本作は、正直言って誰の考えにも共感できないし、したくない、自分はなりたくないし、関わりたくない。こんなに愛せる登場人物がいないからこそ、自分がこの物語の世間様になれるし、楽しめるのかもしれない。 特に桃子の自由人っぷりが本当にムカつくし、才能に溢れている所がたまらなく嫉妬してしまうんだけど、そんな人にも血も涙もあるし、人には人の地獄と乳酸菌なんだなと、落ち着きを取り戻す私。 最後の大どんでん返しに山田詠美にも血も涙もあるのね、と。
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山田詠美さんの作品はたしかもう10年以上前に読んだことがあるような気がする。 内容もほとんど覚えていないけれどこの独特な文章はぼんやりと記憶にある。新しいのにちょっと古い小説を読んでいるようだった。 不倫関係の2人とそれを眺める妻、3者の視点からユーモアを交えつつも淡々と語られ...
山田詠美さんの作品はたしかもう10年以上前に読んだことがあるような気がする。 内容もほとんど覚えていないけれどこの独特な文章はぼんやりと記憶にある。新しいのにちょっと古い小説を読んでいるようだった。 不倫関係の2人とそれを眺める妻、3者の視点からユーモアを交えつつも淡々と語られる。話は展開して行くが、よくあるストーリーならポイントとなる出来事も淡々と語られて、全体としてはずっと穏やかさを保ったままとくに盛り上がることもなく終わりを向かえる。 3人はそれぞれとても人間らしかった。 それぞれ自分の信念に基づいて生きていた。自分らしく生きていた。でも気づけばキャラクターを背負っていた。すべて含めてそれぞれがとても人間らしかった。
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