マリエ の商品レビュー
女性として共感できる文章がたくさん。考えても仕方のない不安は歳をとるごとに感じるが、できるだけありのまま自分の感情に素直に生きて行きたい。
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最近お気に入りの作家、千早茜さんの最新刊! 装丁も上品で美しく、3つのワードを並べた目次がお洒落な雰囲気でセンスを感じる。もう読む前からワクワクが止まらない! ちょうど自分と同じ世代の女性を描いた作品。 結婚や恋愛、離婚、社会的立場・キャリア、出産――。 この年齢になってまさに...
最近お気に入りの作家、千早茜さんの最新刊! 装丁も上品で美しく、3つのワードを並べた目次がお洒落な雰囲気でセンスを感じる。もう読む前からワクワクが止まらない! ちょうど自分と同じ世代の女性を描いた作品。 結婚や恋愛、離婚、社会的立場・キャリア、出産――。 この年齢になってまさに直面する悩みや葛藤にあふれていて、共感する部分が多かった。 離婚直後のまりえは、自分の好きな物に囲まれ、自分のために贅沢な時間を過ごし、清々しく丁寧な暮らしを営んでいて、自立した大人の女だなと思った。 私にはどこか現実味が感じられなかったけど(私が丁寧な暮らしとは無縁だからかな笑)、このまま颯爽と格好良く一人で生きていく姿を見せる作品なのかと予想していた。 それが、由井君と恋に落ちた後の変化ぶり。驚いた。 感情が上下して、心乱され、甘えて駆け引きして――。同じ人間とは思えない位、幼稚で、傲慢で、人間臭くて。 逆にそれはとてもリアルで、私とまりえとの距離が一気に近づいた気がした。 これが恋愛ってやつなのか。色んな経験を積み重ねても自分をコントロールできないし、自分がわからなくなる。 由井くん、すごく素敵だったなぁ。自分の推しの芸能人を役に当てはめて読んで胸キュンだった。 でも最初の印象で、由井君はもっと自分を明け渡さない神秘的なイメージで考えていたから、付き合い始めた後の由井君は普通に家に居着いて甘えて嫉妬して、なんだかよくいる普通の男性な感じになって、少し残念…。 全体を通して、やっぱり千早さんの描く世界観が私は好きだ。 他の作品同様、肌に感じる空気や温度や季節感、目に映る景色や植物の描写が美しい。小麦粉料理やホットワインも美味しそう。 そして千早さんの作品といえば「香り」。 この作品も存分に「香り」にあふれているし、キーワードにもなっている。 嗅覚は、頭で言語化できるような理屈を飛び越えて、「本能」として欲する人を選び取る。動物的で、人間の本質のようでいいなと思った。 特に好きなフレーズ: ●私がパートナーに望むのは世界を共有することなのかもしれない。色や匂いを記憶に刻んで、また季節が巡っても思いだしたい。そして、思い出してもらいたい。この金木犀が甘く香る夜も、あの桜が淡く発光していた夜道も。 ●他人に自分の幸も不幸も決めつけられたくない 私の幸も不幸も、私が決める。そう、決めた。
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「傲慢と善良」のような鋭く的確に言語化する作品と異なり、マイルドで優しい表現で書かれている。 結婚、離婚を経験したら自分は何を求めて生きていくのか気になった。また、どんな人間に仕上がるのだろうか。 この本は電子書籍でなく単行本で買って欲しい。 非常に凝った作りになっており、テンシ...
「傲慢と善良」のような鋭く的確に言語化する作品と異なり、マイルドで優しい表現で書かれている。 結婚、離婚を経験したら自分は何を求めて生きていくのか気になった。また、どんな人間に仕上がるのだろうか。 この本は電子書籍でなく単行本で買って欲しい。 非常に凝った作りになっており、テンションが上がる。
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初めて千早さんの本を読みました! 千早茜さんの文章からは景色とか匂いとか温度とかがリアルに感じられるほど細かい描写で登場人物の心情も自然に感じることができて共感したり考えさせられたりしました。 マキさんとお酒が飲みたい!
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アラフォー女性の離婚から物語がはじまる。離婚後の恋愛と結婚について考えさせてくれる。特に何か起こる訳ではなく淡々としたストーリーだが不思議と引き込まれた。著者の作品は初めてで、きれいで優しい雰囲気の描写が読みやすい。香水の香りが話を引き立たせている。
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中盤以降出番のなかった登場人物(尊先輩や観月台先輩、マキさん)は結局どうなったんかな、というのが読み終えた直後の感想。粉モノ作業(餃子の皮とか)好きにとっては、主人公まりえと年下の由井との料理場面がたのしかったものの、離婚について掘り下げた描写はなかったように感じやや物足りなさ。
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最近気になっている 千早さんの新作ということで手に取りました 千早さんの作品は じっくりと時間が流れる作品が多いですね こちらも面白かったです(^^) 主人公のまりえの モノの見方とかちょっとした台詞とか 共感することや 気づかされることが多くて 唸りながら読んでました...
最近気になっている 千早さんの新作ということで手に取りました 千早さんの作品は じっくりと時間が流れる作品が多いですね こちらも面白かったです(^^) 主人公のまりえの モノの見方とかちょっとした台詞とか 共感することや 気づかされることが多くて 唸りながら読んでました 特に印象に残ってるところは 『子どもが欲しい人だったから という彼女の みたことのない元婚約者に 怒りが湧いた おこがましい そんな言葉が浮かんだ 自分ができないことを どうして相手に求めるのだろう』 というところ。 確かに!!!!と 強く頷いてしまいました。 よく聞く話だけど 本当にそうじゃん!!ってなりました。 物語には 出来事を楽しむものと 心情を楽しむものと あるなあとよく思うんですが 私としては この作品は心情を楽しむ作品で たくさん唸らせてもらいました! あとはバタバタと過ごしてる身としては 丁寧に料理を作ったり 自分のために運動したりする まりえの日々がちょっと羨ましかったですー 終盤もう少し展開が欲しかったかな 星は4つで
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結婚と恋愛について考えさせられるストーリー。 わたしは今20代だけど、リアルな話で共感できる部分が多かった。 はじめて千早さんの本を読んだけど、五感を刺激されるような文章で読んでいてとても心地よかった。 マリエと7歳下の由井くんとの恋愛模様にキュンキュンした、、、
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千早先生! 離婚した女性の、パートナーに抱く感情とか、離婚した女性の離婚を決めた決意とか、その後の生活とか、共感できすぎててすごいです! しかも千早先生自身は、このタイミングでパートナーとの結婚を決めるっていうね。 女性が大切にしたいものと男性が求めるものの違いは、男女の違いその...
千早先生! 離婚した女性の、パートナーに抱く感情とか、離婚した女性の離婚を決めた決意とか、その後の生活とか、共感できすぎててすごいです! しかも千早先生自身は、このタイミングでパートナーとの結婚を決めるっていうね。 女性が大切にしたいものと男性が求めるものの違いは、男女の違いそのものかもしれない。 一生分かり合えない中でどう折り合いをつけるのか。 とても興味深く読ませていただきました。
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7年の結婚生活の後、離婚したばかりのアラフォーまりえの人生。シングルライフを楽しんだり、結婚相談所に登録したり。 面白かった。シリアスな内容が多く、結婚や恋愛について考えさせられる場面が多い。結婚と恋愛は違うのか、男女は本当に平等なのか。
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