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サーカスから来た執達吏 の商品レビュー

3.5

35件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2026/03/21

「方舟」「十戒」ときて、夕木作品の毒気に味を占め、次なる作品をと思い、手に取った一冊。 正直、イメージとはだいぶ違った展開で、とてもすっきりとした読後感。これはこれでいい!!主人公が世間の悪に触れ、成長?していく様子やユリ子の並外れた地頭の良さと言動とのギャップなど魅力的なポイ...

「方舟」「十戒」ときて、夕木作品の毒気に味を占め、次なる作品をと思い、手に取った一冊。 正直、イメージとはだいぶ違った展開で、とてもすっきりとした読後感。これはこれでいい!!主人公が世間の悪に触れ、成長?していく様子やユリ子の並外れた地頭の良さと言動とのギャップなど魅力的なポイントがたくさん。ただ、どうしても方舟の経験から最後までユリ子に対して警戒が解けなかったため、読み終わった後、少し拍子抜け感があった。もちろん、自分のせいなんだけどね。

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2026/02/14

​「方舟」「十戒」といった衝撃作を世に送り出す前の、夕木春央さんの初期作品。デビュー作の「絞首商會」と同様に大正時代を舞台としており、むしろ近年のパニック・ミステリー路線のほうが、ファンからすれば異質に映るのかもしれません。 現代語とは微妙に異なる言い回しに最初は戸惑いながらも...

​「方舟」「十戒」といった衝撃作を世に送り出す前の、夕木春央さんの初期作品。デビュー作の「絞首商會」と同様に大正時代を舞台としており、むしろ近年のパニック・ミステリー路線のほうが、ファンからすれば異質に映るのかもしれません。 現代語とは微妙に異なる言い回しに最初は戸惑いながらも、読み進める手は止まりません。 執達吏のユリ子と子爵令嬢の鞠子。立場も性格も対照的な二人が、隠された財宝を追う謎解きに挑みます。 ​物語は、執達吏(しったつり)として奔放に振る舞うユリ子と、彼女に振り回される子爵令嬢・鞠子が隠された財宝を探し出す謎解きミステリー。 作中に登場する暗号の難易度はまさに「超ド級」で、自力で解明できた方は名探偵レベルと言っても過言ではないはずです。物語が進むにつれ、奔放なユリ子に振り回される鞠子にシンクロしてしまい、思わず「なにをおっしゃってますの?」と口調が移りそうになる楽しさがありました。 ミステリーとしての骨太さに加え、少女たちの冒険譚としての高揚感も味わえる一冊です。 そして、読後にふと頭をよぎるあの一文。 「こんにゃくがはいっています」 意味を知ったときの感覚は、ぜひ物語の中で。

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2026/02/12

大正時代の設定。夕木春央に期待する予想外の結末は現在だし、キーマンになる少女のキャラクターがキャッチーで面白かった。

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2026/01/31

2026.01.31 読了 #49 『方舟』『十戒』 で心打たれた作家 他作品はどうなんだろうと思いこの度読了。 デビュー作『絞首商會』の分厚さに怖気付き、 先に2作目である本作から読むことにした。 馴染みのない大正時代という設定であることに 不安を感じていたのだが、杞憂。...

2026.01.31 読了 #49 『方舟』『十戒』 で心打たれた作家 他作品はどうなんだろうと思いこの度読了。 デビュー作『絞首商會』の分厚さに怖気付き、 先に2作目である本作から読むことにした。 馴染みのない大正時代という設定であることに 不安を感じていたのだが、杞憂。 読み進めるほど増してくるワクワク感や、 登場人物の個性豊かさに、頁を進める手が止まらなかった。 冒頭から、どういうこと!?と思わせられる 意味不明な現象がおこるのだが、その表現(p.21の傍点がついている部分)を見て良作を確信した。 本作に登場する執達吏ユリ子が超人的すぎて、若干興醒めしそうになるが、 字が読めないというハンディキャップと、主人公である鞠子との相性の良さが相まってもはや良かった。 そもそも借金返済のためなんだよね?という前提を思い出すたびに、やっていることの大きさに笑いそうになった。 謎についても、本気で考えれば分かるのかも知れないが極悪難易度に近い。ユリ子の超人的思考力によって置いていかれる感覚を味わえる。鞠子の気持ちがよく分かる。「なぜそうなるのですの?」「どういうことですの?」と言いたくなる。 「方舟」「十戒」ほどの衝撃は無くとも、十分に面白い素敵な作品であったと思う。 こんにゃくはいってます。

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2026/01/27

【三行感想】 どうやったのか?よりも、なぜそうしたのか?を考えさせられるミステリー。 口調や振る舞いに、キャラクターの個性が良く描写されており、登場人物を混同しなくてGOOD! 読んだあと、ちょっとだけ前向きになれる一冊。

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2026/03/22

比喩による装飾が多く、本筋が見え隠れする構成に「分かりにくさ」を覚えてしまいました。 キャラクターの設定についても、共感や魅力を抱く前に物語が淡々と進んでしまった印象です。特にミステリーとしての「オチ」の衝撃を期待して読み進めると、肩透かしを食らったような物足りなさが残るかもしれ...

比喩による装飾が多く、本筋が見え隠れする構成に「分かりにくさ」を覚えてしまいました。 キャラクターの設定についても、共感や魅力を抱く前に物語が淡々と進んでしまった印象です。特にミステリーとしての「オチ」の衝撃を期待して読み進めると、肩透かしを食らったような物足りなさが残るかもしれません。知的な遊び心は感じられるものの、好みが明確に分かれる、実験的な色合いの強い作品でした。

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2025/12/30

audibleにて鑑賞。 良かった。 全体として軽妙、謎解きは重厚。 この組み合わせがこの本に独特の印象を持たせた。 物語に引き込む要素がもう少しあれば。

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2025/12/18
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※このレビューにはネタバレを含みます

予想の裏をついてくる真相は面白かったけど、その真相に辿り着くまでの道筋に納得感がなかった。ユリ子が賢すぎて置いてけぼり感が強かった。

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2025/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読書ノート:https://note.com/futen_seisuke/n/n9d7921ce39b8 大正という、華やかさと陰りが同居する時代。 その空気の中に、ひときわ異質な二人の少女が放り込まれる──没落寸前の華族・樺谷子爵家に、借金取りとして送り込まれたのは“サーカス出身”という異色の経歴をもつ少女・ユリ子。 読み書きもままならないが、洞察力と行動力だけは誰にも負けない。一方で迎え入れる側の令嬢・鞠子は、華奢で上品な立ち振る舞いの奥に、家の崩壊を前にした焦燥と、抑えきれない知的好奇心を抱えていた。 二人が向き合うのは、借金だけではない。明治の終わりに忽然と消えた一族の“財宝”、密室で起きた不可解な消失事件、そして家族が語りたがらない忌まわしい過去。ユリ子の異能ともいえる観察眼と、鞠子の理知的な推理が噛み合うたび、断片的だった謎が少しずつ輪郭を帯びていく。 軽やかな冒険劇の息遣いと、本格ミステリの緻密さが同時に立ち上がる一冊。時代小説の空気をまといながら、現代読者にも鮮烈に刺さる“少女バディもの”としての魅力も備えている。読み進めるほどに、サーカスという外側から来たユリ子の存在が、名家の虚飾を剥がし、閉ざされた屋敷に新しい風を吹き込んでいく感覚が胸をくすぐる。 静かな屋敷で、埃を払うように過去が露わになる。その余韻を味わいたい人にこそ勧めたい物語だ。

Posted byブクログ

2025/10/30

面白かった。ストーリーとかトリックとか「えっそんなのあり!?」って思うくらい現実味もないんだけど、でも妙に納得感があって続きが気になる。不思議な魅力が詰まってました。

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