霜月記 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
神山藩シリーズ第3作。 致仕して失踪した父親の跡を継ぎ、18歳で突然町奉行となった青年の成長記……というとちょっと違う気がする。成長はするんだけれども。 では捕物帳かというとそういうわけでもない。事件は起こるし、巨悪との対決もあるのだけれども。 不器用な3代にわたる父子関係というのも違う感じ。 視点人物である祖父と孫、それぞれが実に普通の人であり、ヒーローっぽくないのだ。父親に至っては、いつまですねてんだって思ってしまうくらい。孫に協力する親友も、目立った取り柄のない平凡な若者だし。 なのに、なんだかいいんだな~
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これまでの神山藩ものは、設定が違って登場人物も重なることがなかったようだけど、この作品は続きが読みたい気がする。総次郎の奉行ぶりもだけど、武四郎のその後が知りたい。
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鳥と花の描写、綺麗ですね。そして、今回は料理の描写もまた涎出てきそうです。今回は前2作の神山藩シリーズと比べると少し軽量級ではありましたが、間違いなく面白かったです。やっぱり良い!清々しい読後感。最後の方の、宇津木っ?鏑木っ?、えーっそういうことなのぉ!というファンサービスもあり...
鳥と花の描写、綺麗ですね。そして、今回は料理の描写もまた涎出てきそうです。今回は前2作の神山藩シリーズと比べると少し軽量級ではありましたが、間違いなく面白かったです。やっぱり良い!清々しい読後感。最後の方の、宇津木っ?鏑木っ?、えーっそういうことなのぉ!というファンサービスもありましたね。このシリーズ続けて欲しいです。次も楽しみ。
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緊迫した雰囲気の中、四季折々の美しさが填め込まれ、心穏やかに。筆致流麗、減り張りの利いた文章に呑まれる。三代揃って悪を成敗し、父と息子の絆に感動。武四郎の活躍も見逃せない。神山藩、続編希望。
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町奉行の父が行方不明となり若くして後を継いだ総次郎。名奉行と誉れ高い祖父と大商人の番頭殺害事件を解決する。 父失踪事件との関連など、ミステリーとしても巧く、時代物としても渋く面白い。
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親子三代もの。このシリーズ、過去作の記憶が残らないので、人物関係等のつながりは不明。心情描写や飲み屋などの道具立ては良いが、藤周と比べてしまうと、満足感までは行かない。
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一行目:昼日中の遊里とはなんとも居心地の悪いものだ、とひとりごちながら大通りを歩いていくと、五間ほど先にそれらしき構えの料亭があらわれる。 神山藩シリーズの中では、一番好きかもしれない。 孫の総次郎と祖父の左太夫の視点が、交互に入れ替わり、物語が進んでゆく。 事情により急遽お奉...
一行目:昼日中の遊里とはなんとも居心地の悪いものだ、とひとりごちながら大通りを歩いていくと、五間ほど先にそれらしき構えの料亭があらわれる。 神山藩シリーズの中では、一番好きかもしれない。 孫の総次郎と祖父の左太夫の視点が、交互に入れ替わり、物語が進んでゆく。 事情により急遽お奉行様のお役目についた総次郎と、名奉行と言われながらも隠居した身の左太夫。素直な伸び盛りと、年齢を重ねて少し引いて物事をみるようになった者と。 意外にウマの合う組み合わせのようで。 後半の勢いが増してくるシーンでは、視点の入れ替えの文量も短くなり、テンポもいい。 どれから読むか迷っているなら、本作からがオススメ。
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架空の神山藩シリーズは安定の心地よさ。今回は奉行職を世襲する武家の親子三代の物語。この親子が親子関係においては絵に描いたような不器用な親子で、その悔恨や(遅まきながら)関係性の構築を軸に、殺傷事件の謎を追っていくうちに、、、とあとは読んでのお楽しみ。相変わらずの文章の清廉さが心地...
架空の神山藩シリーズは安定の心地よさ。今回は奉行職を世襲する武家の親子三代の物語。この親子が親子関係においては絵に描いたような不器用な親子で、その悔恨や(遅まきながら)関係性の構築を軸に、殺傷事件の謎を追っていくうちに、、、とあとは読んでのお楽しみ。相変わらずの文章の清廉さが心地よい。今回はかなり意図的に、各章の冒頭に庭の草花や鳥、虫、気候などの描写が入れられていて、それが登場人物の心理とシンクロして、読む者としてすっと世界観の中に入り込む手助けとなっているように思われる。語調が良いのだろうか、とにかく読みやすく、一文字残らずきちんと読んでも苦にならない(最近のネット発の作品はこの点大いに劣っている、それはいいとして)。 仕事や生活に疲れている時に読むと、デトックス効果があると医師が薦めたらいいのにと思うほど、心地の良い作品だった。また次作までじっと待とう。
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静かな雰囲気に季節の花の描写が美しかった。一膳飯屋「壮」に4人が揃うシーンが好き。ついに揃った!と思った。
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祖父は引退父は行方不明孫は奉行として駆け出し勤務、殺人事件発生の解決に謎解きに東奔西走やがて解決の糸口に辿りつけ父の件も解決していく。小生は著書の中では本題より気になることがある。それは出てくる野鳥の鳴き声や鳴く虫の声草花の花の名前や花の色を描写が欲しかったな。
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