青を抱く の商品レビュー
ああ、好きだなぁ、て思った。 一穂さんの描くひとたちの繊細で迷いブレる部分がありながらもわがままで芯がある姿が、そしてそれを丸っとそのまま包み込むような物語がとても好き。 とても素敵な表現に、うあー好き!てなったくらい、文章も好きだな。ずっと、タイトルや舞台の通りに海の、青の中を...
ああ、好きだなぁ、て思った。 一穂さんの描くひとたちの繊細で迷いブレる部分がありながらもわがままで芯がある姿が、そしてそれを丸っとそのまま包み込むような物語がとても好き。 とても素敵な表現に、うあー好き!てなったくらい、文章も好きだな。ずっと、タイトルや舞台の通りに海の、青の中を漂っているような、そんな感覚だった。
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多少ご都合主義、というか現実にはまぁないだろう、っていう設定が気にはなるが、メイン2人の感情の移ろい、やり取りには息苦しくなるほどの切実さを感じた。 人間やっぱ感情と頭で理解してることが相反したり、昨日はこう思ってたけど一晩経つと、とか、そういう移ろいの中で突飛な行動取るとか、ま...
多少ご都合主義、というか現実にはまぁないだろう、っていう設定が気にはなるが、メイン2人の感情の移ろい、やり取りには息苦しくなるほどの切実さを感じた。 人間やっぱ感情と頭で理解してることが相反したり、昨日はこう思ってたけど一晩経つと、とか、そういう移ろいの中で突飛な行動取るとか、ままあると思っており、そういった感情や行動の波、が描かれていて、私はそれを好ましいと思いました。 自分の中で、宗清が、好きな漫画でもある「スモークブルーの雨のち晴」という漫画のキャラになぜか脳内変換されたのだけど、それが漫画の雰囲気とこの作品の持つ雰囲気が自分の中でシンクロしたのも好ましく思った要因な気がしてます。 奇しくも両方、青、だ。 2023.11.24 184
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「青を抱く」 「青が降る」 「be with you」 「ウェルメイドブルー」 「Dear my her」 5話収録のBL小説。 海辺の街で暮らす泉が、海岸のごみ拾いをしていた時に出逢ったのは、水難事故に遭って2年間目を覚まさない弟そっくりの男・宗清。 この偶然はきっと必然で...
「青を抱く」 「青が降る」 「be with you」 「ウェルメイドブルー」 「Dear my her」 5話収録のBL小説。 海辺の街で暮らす泉が、海岸のごみ拾いをしていた時に出逢ったのは、水難事故に遭って2年間目を覚まさない弟そっくりの男・宗清。 この偶然はきっと必然で、二人は惹かれ合っていく事になるんだろうなと予想通りの展開だが、家族に隠された秘密や水難事故の真相など、少しミステリ要素も盛り込まれている。 登場人物の繊細な心の動きが柔らかな言葉で紡がれ美しい表現に感嘆する。 愛にも色々な形がある事を改めて思い知る。
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Amazonの紹介より 静かな海辺の街で暮らす和佐泉は、日課の海岸散歩中に出会った男の風貌に思わず息を飲む。海難事故に遭い、2年間目を覚まさない弟の靖野にそっくりだったからだ。長期休暇でしばらく滞在していると言うその男、宗清の人懐っこさや率直な好意に反発しながらも惹かれていく泉。...
Amazonの紹介より 静かな海辺の街で暮らす和佐泉は、日課の海岸散歩中に出会った男の風貌に思わず息を飲む。海難事故に遭い、2年間目を覚まさない弟の靖野にそっくりだったからだ。長期休暇でしばらく滞在していると言うその男、宗清の人懐っこさや率直な好意に反発しながらも惹かれていく泉。しかし、泉には宗清の想いを受け入れられないある理由があった……。心が浄化される感動系BL。書き下ろし「Dear my her」を含む短篇3本も収録。 「スモールワールズ」や「光のとこにいてね」など最近は一般小説の作品を手がけていますが、元々はBLの作品を多く手がけていて、読んだことがなかったので、読んでみました。 BL小説を多くは読んでいませんが、どの作品も言えることですが、心理描写が繊細だなと思いました。 同性に恋するという心の揺れ動きを誇張せずに絶妙な空気感で表現されているので、一穂さんの「今」の作品を読んでいると、その要素が継承されている印象でした。 この作品を読む前に、まずはこの作品はBL小説ということを念頭に置いといてください。 というのも、一般小説で読むと、ツッコミたくなる所が多くありました。昏睡状態の「弟」が、いつもお世話になっている店の所にいる⁉︎やその男が主人公に恋するようになるといったことなど、BLとしては定番なのかわかりませんが、そういったファンタジー要素が含まれています。 さらに性描写も描かれています。間接的に表現されていますが、苦手な方はご注意を。 BL小説として読むと、素敵な作品でした。主人公が抱える「弟」に対する心の葛藤を「弟」にそっくりの宗清が支える関係性。そして宗清はグイグイと主人公に迫りながらも、時には弱さを見せる部分もある率直さのある男なので、段々と惹かれていくのは、エモいのではないでしょうか。 また3人だけでなく、真帆の存在感も光っていました。3人の関係性にアクセントとして引き立っていました。 全体的に爽やかな空気感も印象的でした。「青」ということで、海辺の街を舞台にしていますが、その他にも「青」に関する要素が含まれていて、ポワンとした雰囲気を醸し出していました。 展開としては、強引といいましょうか、良い方向ばかりなので、現実的ではない要素が含まれていましたが、恋愛って良いなと思った作品でした。
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本屋で題名見てすぐ手に取った、某青推しです。 そして作者が一穂ミチさん。あぁ「スモールワールド」とか、「光のところにいてね」とかの,あの人ね。 じゃ、もう、題名これだし買おう!ってレジにいきながら後ろのあらすじ?読んだら え?BL?! そういえばサブスクで見た「YESかNOか...
本屋で題名見てすぐ手に取った、某青推しです。 そして作者が一穂ミチさん。あぁ「スモールワールド」とか、「光のところにいてね」とかの,あの人ね。 じゃ、もう、題名これだし買おう!ってレジにいきながら後ろのあらすじ?読んだら え?BL?! そういえばサブスクで見た「YESかNOか半分か」もだったなー。そうかそうか、ま、読んでみよー と読み始めたら、主人公が「泉」で、相手が「叶(かのう)」でびっくりした。 私の青推しも、泉さんで,相手が神生(かのう)さんだったから!(こちらは公式ではBLではありません!完全に2次創作です!私らの妄想です!) それは置いといて・・・ 海辺の街の話。 東京で働いていた和佐泉はUターンで地元に戻り、リモートで仕事をしている。 それは2年前に弟が水難事故で植物状態になったから。 日課の散歩兼浜辺のゴミ拾いしてると、弟にそっくりな男が立っていた。声も似てる。 それが、叶宗清。母が亡くなって1年経ってリフレッシュするため長期で休んで,この街に来たらしい。 夜,行きつけの飲み屋にもいた。どうやら女友達が彼に宿を貸してるらしい。 しばらくして、 叶宗清はゲイで、泉を口説くが、泉はノンケだし例え相手が女の子だったとしても、 今は弟の事で精一杯。恋愛をしてる気持ちにはなれない。 でも、宗清の明るくて人懐っこいところに癒される。 ってな話。 核心は流石にかけないけど、 おー?!えー?!へー?! な事が多々あって、この文庫本にある短編の最後に、ちょっと泣けた。 本文にもさらっとその点については書かれてるけど、改めてその目線で語られてからの、その一言は涙を誘いますね。 飛び込み台の上で冗談で言った「抱き合って落ちよう」がなんかよかった。 良き小説でした
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靖野が兄への告白をなかったことにしたところと、 宗清が自分に弟がいることに、走り続けたいほど嬉しがるところがよかった。 様々な人の、周りに対しての不器用な優しさの表現が好き。
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一穂ミチさんのファンになったのは「イエスかノーか半分か」を読んでからだった。この作家さんの選ぶ言葉や表現が本当に好きで、以来たくさんの一穂作品に触れて来た。「青を抱く」は久々に読んだBLだったけれど、圧巻の表現力。ストーリーは正直、ご都合の展開だと思ったけど「青」をこんなに美しく...
一穂ミチさんのファンになったのは「イエスかノーか半分か」を読んでからだった。この作家さんの選ぶ言葉や表現が本当に好きで、以来たくさんの一穂作品に触れて来た。「青を抱く」は久々に読んだBLだったけれど、圧巻の表現力。ストーリーは正直、ご都合の展開だと思ったけど「青」をこんなに美しく描けるのがさすがだと思ったし、好きだと思った。
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「スモールワールズ」一穂ミチさんのBL作品です。 さすが、「BLについては基本的に濡れ場ありきで書いている。」というだけあって、なかなかガチな作品でした。 とはいえ、透明感のある文体はやはり一穂ミチさん♥️ 「スモールワールズ」を感じさせる部分もあり、なかなか楽しめました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
無粋かもしれないけど、まだまだこの人たちが歩んでいく未来を見たい、そう思いました。 ドラマティックなストーリーの登場人物ながら、 慣れた様子で片付けたり、想い人には打ち明けないことを打ち明けてみたり… 人間らしさを持った様子が見えて、幸せになって欲しいという気持ちになりました 最初から読み返したら、また受け取り方が変わるかも しばらく置いて、もう一度読み返すのが楽しみです
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異性と付き合ったことがある人が、こんな風に急に同性と恋に落ちるっていうパターンがBL小説ではよくあるけど、そういうものなんだろうか? うまい具合にそんな相手に出合えるのがすごいなとか、話の筋と関係ないところが妙に気になってしまった。 そんな訳で物語に完全に入り込めなかったのだけど...
異性と付き合ったことがある人が、こんな風に急に同性と恋に落ちるっていうパターンがBL小説ではよくあるけど、そういうものなんだろうか? うまい具合にそんな相手に出合えるのがすごいなとか、話の筋と関係ないところが妙に気になってしまった。 そんな訳で物語に完全に入り込めなかったのだけど、泉、靖野、宗清の関係性はいいなと思った。
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