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カウンセラーはこんなセルフケアをやってきた の商品レビュー

4.3

29件のお客様レビュー

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2024/10/18

カウンセラーとして長年活躍してきた著者が、療法に出会うまでのことや普段の生活に療法を活かしているかを綴った本。幼い頃の過ちやアディクションについても率直に書かれていて、ちょっとした自叙伝を読んでいるような気分になった。

Posted byブクログ

2024/10/05

カウンセラー自身は、どんなセルフケアをやっているのか興味があって読んでみた。驚愕。「こんなにも、自分自身のことを晒け出しちゃっていいの?」ってくらい自己開示していた。タバコ、テトリス、ギャンブル依存の他に、家族との関係を赤裸々に書いてあった。それはスキーマを具体的に説明するため、...

カウンセラー自身は、どんなセルフケアをやっているのか興味があって読んでみた。驚愕。「こんなにも、自分自身のことを晒け出しちゃっていいの?」ってくらい自己開示していた。タバコ、テトリス、ギャンブル依存の他に、家族との関係を赤裸々に書いてあった。それはスキーマを具体的に説明するため、また、母を亡くした後鬱になったことからどのように自分を立て直していったのかを振り返るために描かれたのだろう。 私は、音楽やラジオを聴いてるときに、いつの間にかいろんな考え事をしてしまい、音楽やラジオの内容がわからなくなることがよくある。それが「自動思考」というとのだとわかった。この自動思考(その瞬間に、自動的に湧き上がってくるイメージや考え)というものが本当に厄介で、出てくるたびに気分がジェットコースターのように乱高下する。この「自動思考」している自分をありのままに見つめ、「今、ここ」に集中することがマインドフルネス。その心の筋トレが瞑想なのであろう。自動思考をモニターして距離をとって、ただ受け止めることが気持ちを楽にする。また、自動思考を「うんこのイメージ」そして捉え、勝手なものが勝手に出てきちゃうから、こだわり続けず「あー、今日は大量に出ちゃったなぁ」などと思いながら、軽く観察して確認し、トイレのレバーを押して流す。これ、めちゃいい(笑) 認知行動療法の横綱技法である「問題解決法」①何が問題かを理解する、②解決策をイメージする、③解決策を実行する、④結果を検証する。これも日々の小さなことから実行できそう!

Posted byブクログ

2024/06/27

伊藤絵美さんの本が大好きです。とてもわかりやすく平易な言葉で書いてくださっているので。カウンセラーだってセルフケアがとても大切だと感じました。本の中に紹介されていたスキーマ療法に興味を持ちました。

Posted byブクログ

2024/06/09
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※このレビューにはネタバレを含みます

セルフケアメソッドを体系的に紹介する本だと思って借りた。実際はエッセイに近い本だった学びや共感が多かった。 嫌なことなどを勝手にどんどん考えてしまう自動思考を捨てるために嫌な考えを雲に乗せて吹き飛ばしたり、排泄物のように流すイメージを使う話は取り組みやすいと思った。 自分が嫌な目にあった時に、嫌な目に合わせた人間が不幸になればいいのに!と考えてしまうのは真面目な自分からするととても不謹慎だと感じていたが、ストレス解消になるならそれもそれでありだと思った。 実際にこの本を読んでいる時に会社の上司から理不尽に叱られて、ずっと頭の中でぐるぐると考えてしまうことがあったが、これは自動思考だから仕方がない、と認知することで多少楽になれた。 スキーマ療法の用語であるチャイルドモードの話もとてもわかりやすかった。チャイルドモードという自分の本音を大切にすることでストレスのない素直な選択ができそうだ。自分の中にある、バイアスのない素直な意思と向き合っていきたい。 マインドフルネスも気になっていたが、この本で学ぶことができた。 物事や体験を評価や判断せずにありのままに感じ取ることがマインドフルネスとして理解した。 大好きな食事や気が進まない家事などあらゆる場面ですいマインドフルネスを使って、新たな発見をしていきたい。 苦手なことこそ特にマインドフルに向き合って、克服していきたいと思った。 ハンカチにアロマオイルをつけて香りで落ちきを保つのもエレガントだし実践しやすそう。 といってもハンカチをヘビーユースしているのですぐにオイル落ちそうだな、と思ってしまうのだが笑 あえて苦手に取り組むエクスポージャーも面白いと思った。これは実際無意識に実践している気がする。 苦手なことこそ場数を踏めば克服できそう。 アラサーなのに大人数でのオフライン会議では緊張してしまうので、克服したいところだ。 作者の家族との関係やギャンブルにハマってしまう話、痴漢にあった時の対処法、進学や就職のことなど、一部共感できることもあり、体系的にセルフケアをまとめた本よりもかなり内容が頭に入りやすかった。 痴漢にあった時に安全ピンを刺す対策は広く女性に広めたいところだ。笑 筆者は鬱病発症後にこの本を書いて、認知行動療法的な効果もあったという話をしていたが、自分も一度人生についてどこかのタイミングで振り返ってみたい。 30歳になった時かな〜。

Posted byブクログ

2024/06/02

認知行動療法。自分は過去に休職経験もあり、その時に知り、その後、伊藤先生の本もたくさん読みました。 自動思考を書いて、自分の思考の癖を知り、認知の歪みを認識したり、行動を改めたり…。 著者のようなカウンセリングの人にも役立つようで、自分のためになったとも書いてある。 というのも、...

認知行動療法。自分は過去に休職経験もあり、その時に知り、その後、伊藤先生の本もたくさん読みました。 自動思考を書いて、自分の思考の癖を知り、認知の歪みを認識したり、行動を改めたり…。 著者のようなカウンセリングの人にも役立つようで、自分のためになったとも書いてある。 というのも、著者自身が依存症や母親との関係などを経て、鬱になった経験も告白している。著者のような明晰で、メンタル事情に詳しい方でも陥るとは。  そういう意味でも、とても親近感が沸く内容でした。 いろんな立場の人たちが、その立ち位置で頑張り、時には調子を崩すこともありながらも、自分自身をケアしている。そんな人たちの存在に助けられる思いがしました。

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2024/05/22

呼吸や五感、心に浮かんだこと(自動思考)をそのまま受け入れ、流すマインドフルネス。 自動思考とそれを助ける思考を対話させる認知再構成。 小さい自分の声(本音)をちゃんと聞いてあげること。 少し意識していけたら良いなぁと思う。 1章は興味のない人は飛ばしても問題なし!

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2024/05/22

著者のコーピングの本を読んだことがあって、その発展型と思って読みはじめたら違った。ゲームセンターに入り浸りになるとことろや、お母さんとの関係とか。ここまで書いていいのかな? という思いと、ここまで書いてしまう覚悟のようなものを受け取った。 ・大学卒業後、院に進学した著者は、卒業...

著者のコーピングの本を読んだことがあって、その発展型と思って読みはじめたら違った。ゲームセンターに入り浸りになるとことろや、お母さんとの関係とか。ここまで書いていいのかな? という思いと、ここまで書いてしまう覚悟のようなものを受け取った。 ・大学卒業後、院に進学した著者は、卒業前にクリニックで働き始める。それがとても楽しかったので、現場で仕事をするのなら博士号はいらないかも、と思い、研究会の先生にそれを伝える。すると普段温厚な師が烈火のごとく怒った。 p57 「君は大学院の博士号まで進学し、最も高度な教育を受けた人間になった。高度な教育を受けるには、莫大な人の手と資本がかかっている。つまり多くの助けを得て、君はここまで教育を受けてきたのだ。そのような人間には責任がある。それは研究をしたり、人を育てたりするなどして、社会に恩返しをする責任である。自分が楽しいと言う理由だけで、そのような責任を放棄するのは、許されない。まさに無責任である!」 *大学院へ行った経験もない私だけれど、この言葉は染みる。「学ぶ人の責任」って考えたことはなかったけれど、確かにそうだろう。それは大学院に限らず。 結局、著者は博士号を取ってその後も現場で働き続けている。現場にずっといるから博士号がどれほど不可欠だったかはわからないけれど、この時先生に言われた「教育を受けた者の責任」という考え方が、その後の著者の活動の支えとなった。 そして p59 「私はちゃんと責任を果たせているだろうか。恩返しができているだろうか」と自己点検する癖がついたのです。 素晴らしい。

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2024/05/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

公認心理師・臨床心理士である伊藤絵美さんの日々のセルフケアや、先生自身が有しているスキーマについて自己開示してくださっているエッセイ本。 カウンセラーになった経緯、家族のこと、セルフケアでも用いられているマインドフルネスや認知行動療法、スキーマ療法などもりだくさんに書かれている。実践してみたいワークもたくさん。 才能にも環境にも恵まれた安定の人生を歩まれている方かと思っていたら、とんでもなかった。とんでもなくがんばってこられた方だった。そして人間らしいというか、先生がとても身近に感じられてうれしかった。

Posted byブクログ

2024/05/13

伊藤先生は心理学の有名な先生であり、きっと良い環境で育って、高学歴で、順風満帆にお育ちになったのだろうという勝手なイメージがあったので、伊藤先生も様々な場面を乗り越えてきたこと、依存状態に陥っていたことに驚いた。そして、依存症に陥るのは人間誰でも可能性があること、頭の良い人でもそ...

伊藤先生は心理学の有名な先生であり、きっと良い環境で育って、高学歴で、順風満帆にお育ちになったのだろうという勝手なイメージがあったので、伊藤先生も様々な場面を乗り越えてきたこと、依存状態に陥っていたことに驚いた。そして、依存症に陥るのは人間誰でも可能性があること、頭の良い人でもそのような状態になり得ることから、そのような人への偏見の目を持っている自分の愚かさに気がついた。依存症の方に対する自分の厳しい目が変わった本となった。

Posted byブクログ

2024/05/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

スキーマ療法の第一人者とも言える伊藤絵美先生が、まさかここまで赤裸々にご自身の体験やセルフケア方法について語ってくれるとは…! 想像を大きく越える、ある意味で暴露本でした。 先生が実践されたケア方法だけあり、どれも実際に取り入れやすいものばかり。 個人的には、ネガティブな自動思考でいっぱいいっぱいになってしまったら「うんこを流すイメージ」で対処するのが性に合っているように思います。 他にも自制が効かないときは、自身のインナーチャイルドを優しくガイドするだとか、なるほどと思うケア方法がたくさん紹介されていた。 実は本書は図書館で借りたのだけれど、一冊置いて手元に置いておきたくなった。

Posted byブクログ