海神の娘 の商品レビュー
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海神の神託を受けた娘達は、島々の領主の元へ嫁ぐ。彼女らを娶った島は海神の加護を受け繁栄すると言う… 短編集ではなく、長編で読みたい話しばかりでした。 お気に入りは「鯨面の妃」 無実の罪に堕とされた一家の娘が罪人の証である鯨面を顔に彫られ、海神の娘として花勒の領主へ嫁いでくる。父を殺した領主の息子、そして殺された一家の娘。お互いとてもぎこちない二人が少しずつ距離を縮めていくのが微笑ましくもあり、少し痛々しくもありました。 それでも、ラストは幸せに暮らしたと言う描写が救いでした。
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海神の託宣を受けて、娘たちが島の領主に嫁ぐと、島は海神の加護を受けて繁栄する。娘たちは嫁ぐ前に美しい少女の姿をした巫女王から不思議な力を授かり、その力を人々のために役立てる。娘が亡くなると、その魂を海神の使い部である鳥が海神の宮へと運び、幸せな生涯を送った娘の魂は美しい花を咲かせ...
海神の託宣を受けて、娘たちが島の領主に嫁ぐと、島は海神の加護を受けて繁栄する。娘たちは嫁ぐ前に美しい少女の姿をした巫女王から不思議な力を授かり、その力を人々のために役立てる。娘が亡くなると、その魂を海神の使い部である鳥が海神の宮へと運び、幸せな生涯を送った娘の魂は美しい花を咲かせる描写が良かった。禁忌を犯した魂は花を咲かせることなく枯れて崩れ落ちるのは恐ろしい。自分の魂は…と想像してしまった。この本では、5人の娘たちが5つの島の領主に嫁ぎ、領主との関係を築き、島に繁栄をもたらす。辛い生い立ちの娘もいたが、大切にされ幸せに過ごすことができて良かった。特に3つ目の物語で、剣を使う娘が残忍な領主をやっつけて新しい善良な領主と仲睦まじく暮らしていく話が好きだ。
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最初に後宮の烏と同じ世界図があって嬉しくなった。霄よりはるか南の島での海神の統べる世界での島々の領主とその選ばれた妻、海神の娘との物語。
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海神の託宣によりそれぞれの王宮の妃になるという宿命に翻弄されながらも逞しく生き抜いて行く娘たちを短編で描いています。それぞれの物語の主人公に個性があって単に運命に流されるわけではなく、楽しんで読めました。後宮の烏と舞台設定を同じにしているので、不思議な力や幽鬼なども登場し、ちょっ...
海神の託宣によりそれぞれの王宮の妃になるという宿命に翻弄されながらも逞しく生き抜いて行く娘たちを短編で描いています。それぞれの物語の主人公に個性があって単に運命に流されるわけではなく、楽しんで読めました。後宮の烏と舞台設定を同じにしているので、不思議な力や幽鬼なども登場し、ちょっとしたスパイスになってましたね(^_^)
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帯に後宮の烏の広告載っててたまげた。 ただの恋愛物だったらどうしようと思ったがそれぞれ一筋縄ではいかない夫婦だったのでそこそこ楽しめた。 次巻があるなら霊子と海若メインがいいな。 (関係ないけど後宮の烏アニメの続きはまだか)
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後宮の烏と同じ世界の……というシリーズ?が別の版元から出るのがまず凄い。 お互い、WIN-WINなのか、これ? 話はオムニバス形式で、全く関連のない4人の娘たちの婚姻譚。 1話で登場する“霄の国の商人”て誰だろう。 雲家かな? そのうち寿雪も出てくるのだろうか。
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花勒、花陀、雨果、沙文、その他大小様々な島々からなる国々、そこには共通点が1つある。海神の宣託を受けた海神の娘たちを娶ることだ。海神の娘たちは元々は島々の娘。彼女たちの幸せとは? 4つの短編からなる物語で「後宮の烏」と世界同じ。だが、寿雪たちが登場することや名前だけでも出ることがないのは残念だった。 4つの島に嫁ぐことになる5人の話で短編だけあってあっさりしている感がある。そして5人ともなんのかんのあったが最終的には幸せになっている。別にバッドエンドを望んでいるわけではないが、そんなに上手くいく?前の世代では苦労して報われなくて悲惨なことになった人もいるし、霊子だっていろいろな海神の娘たちの話をしていたのに今回に限ってそんな都合よく行くのかと思った。 そして、この「海神の娘」は海神の娘たちの話ではないと思う。霊子と海若、この2人が娘たちの物語を観ている、その2人が観ているのを私たちが観ているように感じた。海神の娘たちの話よりこの2人の話を1冊分読みたいと思った。
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最初に後宮の烏と同じ世界図が出てきたので期待が高まったけど、後宮の烏との直接の繋がりはないみたい。短編集として楽しく読めました。それぞれの海神の娘がみな健気で愛おしい。霊子と海若のコンビも何気におもろいので、今後シリーズ化して話を広げてもらえるのを期待します。 嬋の登場シーンが...
最初に後宮の烏と同じ世界図が出てきたので期待が高まったけど、後宮の烏との直接の繋がりはないみたい。短編集として楽しく読めました。それぞれの海神の娘がみな健気で愛おしい。霊子と海若のコンビも何気におもろいので、今後シリーズ化して話を広げてもらえるのを期待します。 嬋の登場シーンがかっこ良すぎて好きです。
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「後宮の烏」と同じ世界の話。 南方の島々は海神(わだつみ)によって支配されている。そこでは託宣によって島々の領主が決まり、巫女である「海神の娘」を娶る。運命を海神によって定められた娘たちが辿る、4編の物語。 細部の豊かな情緒、細やかな心の機微が、読んでいてとても安らぐ。「後宮の...
「後宮の烏」と同じ世界の話。 南方の島々は海神(わだつみ)によって支配されている。そこでは託宣によって島々の領主が決まり、巫女である「海神の娘」を娶る。運命を海神によって定められた娘たちが辿る、4編の物語。 細部の豊かな情緒、細やかな心の機微が、読んでいてとても安らぐ。「後宮の烏」とは設定のみ共有して、物語は干渉していない。
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『後宮の烏』と同じ世界での、違う地方の物語ときたら読まないわけにはいかない。本作では見知った登場人物の出演はないけれど、物語として十分面白かった。なんでこんなにも白川さんの文章は素敵なんだろうか。 海神の娘として国の王に嫁ぐ少女たちの物語。どの娘も魅力的で、そして過去がある。つら...
『後宮の烏』と同じ世界での、違う地方の物語ときたら読まないわけにはいかない。本作では見知った登場人物の出演はないけれど、物語として十分面白かった。なんでこんなにも白川さんの文章は素敵なんだろうか。 海神の娘として国の王に嫁ぐ少女たちの物語。どの娘も魅力的で、そして過去がある。つらい過去を乗り越え、王との深い愛に胸を打たれるとともに、運命に翻弄される様は胸を締め付けられる。『後宮の烏』の面々より、さらに神仏への信仰深い人々の織り成す、大切な物語。続きをぜひ紡いでほしい。
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