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海神の娘 の商品レビュー

4.1

24件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    4

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2024/07/06
  • ネタバレ

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Tさんのおすすめ。 美しい話だ。 海神たる蛇神の抜け殻でできたと言われている島々は、 海神の島々だった。 巫女王は巫女たちと共に小島に住み、 ただひとり海神の声を聞くことができた。 海神は島々の領主を決め、巫女の中からその妻を選んだ。 巫女たち、海神の娘は大きな力は持っていない。 人から見えなくなる霧を使えたり、 あたったりはずれたりする夢を見たり、 亡霊を祓えたりとわずかな力を海神から分けられている。 だが、海神の娘たちも人の子、それぞれの生い立ちと気持ちを抱えて島へ渡る。 陰謀で処刑された家の娘だったり、奴隷だったり、 炭鉱に住み着いた盗賊にさらわれた娘だったり。 海神の娘たちがそれぞれの領主である夫と、 気持ちを寄せ合って幸せになる話。 美しかった。

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2024/05/30

島が連なるその地域では、海神とその託宣を伝える巫女王への信仰が篤い。島々の次の領主は、託宣により選ばれる。その妻は、他の世界から隔絶されて巫女王の下で養育された「海神の娘」の中から、やはり託宣により選ばれる。しかし、彼女たちは、元はどこかの島で普通に暮らしていた少女であって、海神...

島が連なるその地域では、海神とその託宣を伝える巫女王への信仰が篤い。島々の次の領主は、託宣により選ばれる。その妻は、他の世界から隔絶されて巫女王の下で養育された「海神の娘」の中から、やはり託宣により選ばれる。しかし、彼女たちは、元はどこかの島で普通に暮らしていた少女であって、海神の娘となるのも、また託宣によるもの。貧しい家の者、悲惨な環境にあった者、愛情に包まれて暮らしてきた者、その出自も様々だ。 三男でありながら領主となった男に、先代が罪に落とし粛清した名家の直系の娘が、「海神の娘」として嫁ぐ。

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2024/05/01

なるほど、短篇集でした。 黒烏と同じ世界観ということで読み始めましたが、同じ舞台ですが登場人物は重ならず。 懐かしのあの地図。 銀髪の一族についての描写がちらっとだけあった。 話はまったく続きものではないのですが楽しめました。 ただ烏から読んでないひとにはもしかしたらものた...

なるほど、短篇集でした。 黒烏と同じ世界観ということで読み始めましたが、同じ舞台ですが登場人物は重ならず。 懐かしのあの地図。 銀髪の一族についての描写がちらっとだけあった。 話はまったく続きものではないのですが楽しめました。 ただ烏から読んでないひとにはもしかしたらものたりないのでは。 他の方も書いてましたがそれぞれ違う出版社から同じ世界観の違うシリーズがでたのはすごいですね。 帯でそれぞれが宣伝してるのもすごい。 次巻が出るようなので楽しみに読みます。

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2024/04/01

『後宮の烏』と同じ世界の物語。 島国の領主たちに輿入れする海神の娘たちの婚姻譚。 4篇あり、それぞれ良かった。 『後宮の烏』同様、少し重たく陰のある湿った空気感が漂うものの、短篇であること、婚姻が託宣で決まるために甘さはないものの、穏やかに関係を育んでいく様が微笑ましいことなどか...

『後宮の烏』と同じ世界の物語。 島国の領主たちに輿入れする海神の娘たちの婚姻譚。 4篇あり、それぞれ良かった。 『後宮の烏』同様、少し重たく陰のある湿った空気感が漂うものの、短篇であること、婚姻が託宣で決まるために甘さはないものの、穏やかに関係を育んでいく様が微笑ましいことなどから、読みやすくて面白かった。 最後の物語が特に良かった。 続きがあるのかわからないけれど、続くのなら是非読みたい。

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2024/01/16

中華風の各島国からある日突然、海神の娘が選ばれて領主の元に嫁ぐ託宣がされるまで海神の島で暮らすことになる神話のような物語。 嫁ぐ娘たちは大人しめだったけど、黄金の窟の嘽だけは武芸ができ暴君になっていた沙文の君に神罰を自ら下す登場の仕方がかっこよくて痺れました。 物語の続きがあるな...

中華風の各島国からある日突然、海神の娘が選ばれて領主の元に嫁ぐ託宣がされるまで海神の島で暮らすことになる神話のような物語。 嫁ぐ娘たちは大人しめだったけど、黄金の窟の嘽だけは武芸ができ暴君になっていた沙文の君に神罰を自ら下す登場の仕方がかっこよくて痺れました。 物語の続きがあるなら霊子と海神の関係のもっと深い部分を読んで知りたいと思った。

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2023/12/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【図書館本】『後宮の烏』の世界観を引き継いだ形の本巻。朧げな懐かしさの中するすると読めた。“黥面の妃”は、ストーリー自体は良いものの、息子たちに上の兄2人の名前をそのままつけるのは少し安直すぎるのではないかと思った。“丹の島の死人姫”は文句なしの出来。然のイケメンっぷりが良い。“黄金の窟”も良い作品だった。Sっ気のある『海神の娘』もなかなか面白い。瑕がすごく良い人。“琳と蕙”はあまり私の好みではなかった。互いに望んだ人の元に行けないのが不憫。読む手が止まってしまった。

Posted byブクログ

2023/12/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

白川先生らしいファンタジーの世界観描写と心が暖かくなる小さな幸せが詰まった短編集。 個人的には1話目と4話目が好き。4話目は特にスペクタクルな作品でジブリのようなハラハラも感じました。 固有名詞の難読も世界観に合っていて私は良かったと思います。

Posted byブクログ

2023/12/12

最初は中々物語の世界に入り込めなかったが、 入り込めると面白かった。続くのだろうか? 楽しみである。

Posted byブクログ

2023/12/04

『後宮の烏』と同じ世界の物語。 託宣を受けて海神の娘となり、また託宣を受けて各島々の領主の元に嫁ぐ娘たちの婚姻譚。 どの短編も面白かった。 漢字が難読で、2回目以降ルビがなかったので大変だった(笑)

Posted byブクログ

2023/11/08

神の不条理。 3つめの章は面白かった。 何のために、とか、救いは、とか、考えてしまう。 そんな世界でヒトは、どう生きていくべきなのか。

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