うどん陣営の受難 の商品レビュー
1cmも厚みのない本で、スラスラ読める 社内派閥の緑党とか黄色党とかの話 主人公はただうどんが好きなだけで 派閥の動向にはそんなに興味がないあたり 津村作品らしくて好き
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予約してた本書を図書館で受け取る時に一瞬ぎょっとしました。 単行本だと思っていたら新書版なんだ。しかも薄くて103ページ。行間もわりに広くすぐに読めそうです。 不思議なことに表紙にタイトルが書いて無く、右肩には「100min. NOVELLA」と小さく書かれています。どうもU-N...
予約してた本書を図書館で受け取る時に一瞬ぎょっとしました。 単行本だと思っていたら新書版なんだ。しかも薄くて103ページ。行間もわりに広くすぐに読めそうです。 不思議なことに表紙にタイトルが書いて無く、右肩には「100min. NOVELLA」と小さく書かれています。どうもU-NEXT(旧GyaO NEXT)という映像配信会社が出した「約100分夢中で読める中編小説」というシリーズの様です(ちなみに背表紙にはタイトルが書かれています)。 津村作品には良くある、SFでは無いけど現実から乖離したような設定です。何故か4年ごとに従業員の選挙で代表(社長)を決める会社。「うどん好き」が集まった緑山派は早々に敗北し、今は決選投票に向かう藍井戸派と黄島派の票田として狙われて・・・。という設定。 社員を自派に取り込むための陰謀、中傷合戦。うごめく社内政治の不穏感が広がります。こういう社内政治にかかわった人ならは「あるある」的な可笑しみがあるのでしょうが、その世界には一切関わらずに済んだ私にはピンと来るところが無く。さらに主人公の自分のPC性能に対する愚痴がバックグラウンドで流れているのですが、この会社のように図面データの課内共有をする場合、個人が勝手にPC スペックを決めるなんてことはあり得ないので、どうもそういった愚痴には違和感しか感じられず。 そのせいか私の好きな津村さんの不思議な可笑しみが感じられず、違和感ばかりが残ったちょっと残念な作品でした。
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会社の代表を選挙で決める会社の話。他の方が書いておられる、「津村さんらしいキャラクター像」はよくわからなかったが、なんだか現代日本の選挙を象徴しているような候補者と選挙運動で、「誰に入れてもなぁ…」感がおもしろかった。派閥はよく揶揄されるが、それをより誇張した選挙(しかも選挙運動...
会社の代表を選挙で決める会社の話。他の方が書いておられる、「津村さんらしいキャラクター像」はよくわからなかったが、なんだか現代日本の選挙を象徴しているような候補者と選挙運動で、「誰に入れてもなぁ…」感がおもしろかった。派閥はよく揶揄されるが、それをより誇張した選挙(しかも選挙運動は何で釣ってもOK)を描いた作品はなかなか無いので、ユーモアが効いておもしろかったな。
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面白い。 会社の代表を選挙で決める。 その選挙の裏で張り巡らされる謀略。 時折開かれる会合で食べられる「おいしいうどん」。 面白い。
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受難とはこういうことなのね、 何やったん?この時間って後から考えたら思うような緑のみなさん。だと思う
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
帯の煽り文句「控えめに言ってどっちもクソ」は少しミスリードというか、誤解を招く気がする。 実際はそんなに毒があるわけではなく、まさしく受難、という印象。 社内のある意味くだらない政治劇、ファンタジーと思って読んでいました。でも他の会社の常識ってわからないので、意外とあるあると思う人もいるのかも?とも思う。
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会社の代表を選挙で選ぶ。 決戦に進出出来なかった第3派をどう取り組むか。 あの手この手の戦術に少々うんざり。 選挙ってこんなものなのだろう。
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代表を投票で選ぶなんて、一見民主的なようでいて…。各陣営のあからさまな取り込み運動。こんな会社では働きたくない!と思ったが、弊社も表面を少し取り繕っているだけで、“お仲間人事”など実態は一緒。ならコソコソしないでオープンなだけ、この会社の方がマシかも。
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この1篇だけさくっと書籍化の不思議本。装丁も不思議うどんちゃんでいい。小説もこれぐらいの気軽さがあるといいなと思った。そして期待を裏切らない津村さんのオフィスもの、うどんベースがぶれないから読みやすい。4年間は安心して過ごします。
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『うどん陣営の受難』、社内政治のめんどくさい話だけど、津村さんだし少し不思議な設定もあって重苦しくはならない。まあ弊社のことを思い出してあ〜〜とはなるよねwどうにもならないなかでどうにかやっていきたい。あとあったかいうどん食べたい
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