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リボルバー の商品レビュー

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167件のお客様レビュー

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2024/03/15

原田マハさんの美術に絡めた本を読み終えると、そこに登場した画家の作品を見にいきたくなる。 史実とフィクションが混同してどこまでが本当?もしかしたらありえるのかな?と思いながら読み進めた。

Posted byブクログ

2024/03/14

【ザックリ概要】 パリのオークション会社に勤務しながらゴッホとゴーギャンを研究し続けている主人公、高遠冴。小さな会社でもやりがいを感じながら忙しく働く中、画家を名乗る女性が一丁のリボルバーと共に訪ねてくる。彼女曰く『ゴッホを撃ち抜いたリボルバーだ』と言う。 本当にゴッホを撃ち抜い...

【ザックリ概要】 パリのオークション会社に勤務しながらゴッホとゴーギャンを研究し続けている主人公、高遠冴。小さな会社でもやりがいを感じながら忙しく働く中、画家を名乗る女性が一丁のリボルバーと共に訪ねてくる。彼女曰く『ゴッホを撃ち抜いたリボルバーだ』と言う。 本当にゴッホを撃ち抜いたのか?ゴッホはどのように死んだのか?ゴッホとゴーギャンの知られざる真実に迫っていく、アートミステリ。 【おすすめポイント】 ①まるで目の前に絵画があるような錯覚を起こしてしまう…作者の絵に対する表現がすごい! ②後半、視点が変わりながら真相が明らかになっていくため、ゴーギャンの気持ちに深く共感しながら読み進められる 【感想】 帯にあった『誰が引き金を引いたのか?』の一文に心を撃たれ、読み始めた本作品。思っていたよりも淡々と進んでいきましたが、緩急が無いからこそ、文字を通して絵画の世界を楽しむことができたのだと思います。 芸術家に限らず、世界的な才能の持ち主は短命且つ精神を病みやすいけれど、だからこそ常人ではたどり着けない『彼方』に行けるのだと感じました。 本作は『あくまでもフィクション』だそうで、ゴッホとゴーギャンが本当にこんな関係性だったら良かったのになぁ…って考えてしまいました…

Posted byブクログ

2024/03/13

ゴッホとゴーギャン、二人の画家の生涯に思いを馳せることができる夢に溢れた作品だった。2019年に実際に落札された拳銃を元に書かれているので、もしかしたら本当にこんな出来事があったのかもしれないという夢を見せてくれる。 私はゴッホとゴーギャンの両者とも不遇かつ苦難に満ちた人生を送っ...

ゴッホとゴーギャン、二人の画家の生涯に思いを馳せることができる夢に溢れた作品だった。2019年に実際に落札された拳銃を元に書かれているので、もしかしたら本当にこんな出来事があったのかもしれないという夢を見せてくれる。 私はゴッホとゴーギャンの両者とも不遇かつ苦難に満ちた人生を送ったのだと思っていたけれど、彼らが幸せであったと信じたい、ただひたすら彼方の楽園を目指してタブローに向かったふたりは必ずしもふ幸せではない、という冴の言葉に驚いたし、そうであってほしいと思えた。 また、原田マハさんはキュレーターでもあるので、美術作品や画家、それを取り巻く環境に対する造詣の深さには改めて驚かされた。元々美術作品が好きなので新たな発見も多くできて楽しかった。

Posted byブクログ

2024/03/12

原田マハの作品を読んだのは、楽園のカンヴァスからの2作品目。相変わらず作り込みのすごさと、大胆に歴史に手を加えるすごさ。作り込みに関しては、参考文献を見ると一目瞭然。約30冊にわたる文献を参考にしたものは、むしろ論文に近いレベル。あわせてふんわり漂うフランス語。フランス語をこれま...

原田マハの作品を読んだのは、楽園のカンヴァスからの2作品目。相変わらず作り込みのすごさと、大胆に歴史に手を加えるすごさ。作り込みに関しては、参考文献を見ると一目瞭然。約30冊にわたる文献を参考にしたものは、むしろ論文に近いレベル。あわせてふんわり漂うフランス語。フランス語をこれまたふんわり勉強した自分にとっては読んでて心地が良かった。歴史へフィクションを差し込む大胆さは楽園のカンヴァス然り面白いものだった。ダン・ブラウンも彷彿させた…というか自分が美術史ミステリーが好きなだけかも。ただ自分がアートに没入できるタイプではないから、アートに感動できる感性は羨ましいと思いました。面白い作品でした。

Posted byブクログ

2024/03/10

パリのオークション会社に錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれた。それは、あのフィンセント・ファン・ゴッホの自殺に使われたものだという。持ち主は得体の知れない女性、なぜ彼女の元に? リボルバーの真贋は? 孤高の画家ゴッホとゴーギャン、知られざる2人の真実の関係に迫る傑作アートミス...

パリのオークション会社に錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれた。それは、あのフィンセント・ファン・ゴッホの自殺に使われたものだという。持ち主は得体の知れない女性、なぜ彼女の元に? リボルバーの真贋は? 孤高の画家ゴッホとゴーギャン、知られざる2人の真実の関係に迫る傑作アートミステリ。偉大な画家を色付ける飾り気のない為人の描写が秀逸で、人物が輪郭を成して迫り上がってくる感覚すらあった。史実をベースに練り上げられた本作、思わずこれが真実であることを願ってしまう結末に安堵した。

Posted byブクログ

2024/03/09

本当の真実は永遠にわからないけれど、ゴッホがたった一人で、自分を追い詰めるようにして亡くなってしまったではなく、誰かを守るために行動した故の、という説に救われた。

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2024/03/07

まず作者の知識の多さに驚いた。史実に基づいた上でフィクションの要素を足していくのは相当深く知らないと無理だと思う。全く絵画やアートに触れてこなかったが、本書を読んで少しだけ興味が湧いた。アートの世界を垣間見たことで人間としての品も上がった気がする笑

Posted byブクログ

2024/03/06

人生って美しいなと思えた本でした。 ちょうどSOMPO美術館で「ゴッホと静物画」という展覧会をやってたのでヒマワリ見に新宿へ。 すごい迫力… アムステルダムのファン・ゴッホ美術館からの絵も展示されてて、主人公の冴さんも同じ絵を見たのかなと、本の余韻に浸りながらの美術館は最高でし...

人生って美しいなと思えた本でした。 ちょうどSOMPO美術館で「ゴッホと静物画」という展覧会をやってたのでヒマワリ見に新宿へ。 すごい迫力… アムステルダムのファン・ゴッホ美術館からの絵も展示されてて、主人公の冴さんも同じ絵を見たのかなと、本の余韻に浸りながらの美術館は最高でした。

Posted byブクログ

2024/03/05

ゴッホの死の真相を主人公の冴を通して著者の考察が書かれています。「このような考え方もあってもいいのでは」と思いました。 ゴッホもゴーギャンも一般的な知識しかなくあまり詳しくはないけれど、十分楽しめました。

Posted byブクログ

2024/03/02

興味を維持しながら読み進められた。 ゴッホとゴーギャンの関係性は普遍的で自分に重ねて考えやすく没入てきた。対応としての主人公と友人の関係性も上手に書いてるなと思った。歴史上の人物も当たり前のことなのかもしれないが自分と同じ人で地続きにあり、同じような感覚で生きていたのかもと素朴に...

興味を維持しながら読み進められた。 ゴッホとゴーギャンの関係性は普遍的で自分に重ねて考えやすく没入てきた。対応としての主人公と友人の関係性も上手に書いてるなと思った。歴史上の人物も当たり前のことなのかもしれないが自分と同じ人で地続きにあり、同じような感覚で生きていたのかもと素朴に思わされた。

Posted byブクログ