優等生サバイバル の商品レビュー
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日本よりも受験戦争の激しい学歴社会韓国。 名門高校に進学しなくても名門大学に進学しなくても結局は自分の行動しだいで将来はどうとでもなるんから大丈夫!とのメッセージをユビンから受け取った。 的はずれなことを言ったり、一々突っかかってくるビョンソやハリムも必死に自分を守り青春サバイバルを生き抜こうとしていたのだと思う。生き抜くすべをそれしか知らなかったし、自分で固めた技がああだったんだろう。 親が用意してくれた道を歩むだけの人生は楽ではあるが、何も自分で決断することが出来なくなってしまうのは恐ろしいこと。頭の良いボナ先輩はそれに少しでも早くに気がついて反抗し、自身のしたい活動に取り組むことが出来てよかった。 勉強以外にも睡眠,食,友人,恋,等、"多感な時期だからこそ"経験しておきたいことが沢山ある。 『知的で成熟した人間になりたければ、自分が無知であることを堂々とさらけ出すことができなければならない。自分が何を知っていて何を知らないのかを知ってこそ、本質に近づくことができる』p.65
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最終的には面白いと思ったが、途中、中弛みし、読むのに疲れたりもした。 韓国の学生の日常を知ることができたのは良かった。 進路に悩んだり、悪口と向き合う部分は共感でき、響く言葉もあった。 ただ、主人公の事情を淡々と読むのは本当につまらなく、読んでる途中でまだあるのかと思った。ユビ...
最終的には面白いと思ったが、途中、中弛みし、読むのに疲れたりもした。 韓国の学生の日常を知ることができたのは良かった。 進路に悩んだり、悪口と向き合う部分は共感でき、響く言葉もあった。 ただ、主人公の事情を淡々と読むのは本当につまらなく、読んでる途中でまだあるのかと思った。ユビンが出てきたあたりから楽しくなった。
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今の自分に刺さる言葉ばかりだった。 「ただ、やるってことだよ。ただ。目の前にあることにあれこれ理由など付けず、まずはやってみるんだ。結果なんて、自分ではどうすることもできないんだから。先に結果を考えるから不安になるんだ」(p132) 「そうね。高いものってかわいいのは確か。でも、私は高くてかわいいものが目の前にあっても、わあ、かわいい、それでおしまい。自分に似合わない生活は夢見ないようにしてる。私は今の自分を、ただ気に入ってる」(p155) 「そうでなきゃな。勉強は今日やろうと決めた分だけにして、友達とうまいものを食べたり、思いっ切り遊んだり、そうすればいいんだ。季節を肌で感じて、日差しも楽しみながら」(p222)
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サバイバルというタイトル名から期待しすぎたせいか、特別感はなくガッカリしてしまった。 部活にさえも入れず朝から晩まで勉強させられる国があったり、日本でも進学校では相当厳しいと聞いたりするので、最近やってるドラマの方がよっぽど興味深い。
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読書感想文高校生の部の課題図書だったため、読んでみた。まず舞台が韓国の進学校だったため親近感が湧かないこと、当たり障りのない内容だったこと、全員が愛せるキャラor憎めないキャラではなかったことなど、面白くない点を挙げれば山ほどある。しかし、主人公が勉強のこと以外に価値を見出していくところや、将来への不安が山積みになったところで、序盤にそれとなく出てきた幸運の前兆のソウルと出会うラストはこれからの明るい未来をそれとなく示しているところがとても良かった。 この本で、個人的にこうだったら人生最高の一冊だったのになと思う展開がある。それは、すべて主人公の掌の上だったというどんでん返しだ。作中で、どれも主人公の利益にはなっていないが、父親が重度の病に犯されたこと、ビョンソに目の敵にされていること、ハリムに近づかせてユビンとくっつくなどこれら全て主人公の思惑通りだったならすごいどんでん返しでとても面白かったと思う。
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進路を決めて準備する高校生活は、取り巻く家族親族の支えや期待、関わり具合により一人一人様子が異なるようです。進路決定は個人で取り組むことでありながら、同級生が悩み苦しんでいれば、自分ごとのように手助けしたくなる。高校3年間は納得して選択した活動に絞ってもあっという間に過ぎるようで...
進路を決めて準備する高校生活は、取り巻く家族親族の支えや期待、関わり具合により一人一人様子が異なるようです。進路決定は個人で取り組むことでありながら、同級生が悩み苦しんでいれば、自分ごとのように手助けしたくなる。高校3年間は納得して選択した活動に絞ってもあっという間に過ぎるようです。
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今の受験戦争はどの国も同じ。そして難関の高校にトップで入学し、答辞を務めたので学力維持のプレッシャーや年二回行われるトップ争いの部屋の獲得。ランクが下がると教室から追い出されるし、その時点で人生は終わったと感じるが主人公の周りの人らは親も含め勉強に期待するのではなくもっと世間を広...
今の受験戦争はどの国も同じ。そして難関の高校にトップで入学し、答辞を務めたので学力維持のプレッシャーや年二回行われるトップ争いの部屋の獲得。ランクが下がると教室から追い出されるし、その時点で人生は終わったと感じるが主人公の周りの人らは親も含め勉強に期待するのではなくもっと世間を広く見てほしいと願う人という理解者の中で育つ。なので自分を見失う前に勉強だけじゃないと、逃げる道はあるが今を頑張るという理想の学生となっていく。 自分の固定観念から抜け出せない時に出会ったので卑屈に読んだけど、でもそれができないからダメな人間とか、思い通りにいかなくてそれで世の中終わった絶望しかないとかかんがえていたけど、違うよと教えてくれるために出会った本だと思う。やはり本は私を裏切らないなぁ。。
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受験戦争が苛烈な、韓国の高校生が主人公の話。進学校に進学したものの、自信を喪失して転向を考えるジュノ。日本とはまた違った家庭とか、学校の姿が垣間見られて面白かった。友人たちがみんな個性があってカッコイイ。
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トップの成績で進学校に入学したジュノ。父親の病気治療のため両親とは離れて暮らし、家計を心配して塾に通う事もできない。自分と周囲の、勉強や大学進学に対する熱量の違いに圧倒されたり成績保持に不安を抱いたり…。10代の子がこんなに気持ちだけでなく物理的にも追い詰められていたら壊れちゃう...
トップの成績で進学校に入学したジュノ。父親の病気治療のため両親とは離れて暮らし、家計を心配して塾に通う事もできない。自分と周囲の、勉強や大学進学に対する熱量の違いに圧倒されたり成績保持に不安を抱いたり…。10代の子がこんなに気持ちだけでなく物理的にも追い詰められていたら壊れちゃうのでは?と心配になった。それでも親友ゴヌの存在やサークル活動で出会った先輩、刺激を受ける気になる女の子との交流が今のジュノにとって必要なことを教えてくれる。両親の言葉も良かった。頑張る10代の子達に読んで欲しい作品だった。
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高校男児が袋ラーメン5袋も食べるの?? 過酷な競争生活の中を生きる韓国の若者…恐れ入りました。勉強をとにかくしてこなかった私は、読んでいる時もう涙が出てきた… 大人になっていい歳を過ぎた最近、自分から進んで知りたいと思う物事が増えて来た。自分らしいペースでと思うけど、物語の彼ら...
高校男児が袋ラーメン5袋も食べるの?? 過酷な競争生活の中を生きる韓国の若者…恐れ入りました。勉強をとにかくしてこなかった私は、読んでいる時もう涙が出てきた… 大人になっていい歳を過ぎた最近、自分から進んで知りたいと思う物事が増えて来た。自分らしいペースでと思うけど、物語の彼らは必死になって塾に通い、家庭教師をつけ学ぶ。それは大人になった時に少しでも良い生活を送るためであったり、有名企業に入るためであったり…凄まじい。 天地の差はあるものの、未来を夢見て私も進みたい! ジュノとゴヌ、進む未来が違ってもいつまでもその仲でいてくれ〜〜 あとがきラストの、いつか、自由の海で。という締めの言葉が良かった。ユビンの言葉、わたしも好き!
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