怪物の町 の商品レビュー
映画公開前に急遽読んだ本。 普通→サイコパス、ではなくサイコパス→普通、への物語。 原作のラストが美しくて大好きですが、映画版のラストも救いがあってすきです。
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結末まで読んで、スッキリするようなしないような、、 あやふやな結末を出したかったのかもしれないけれど、そこまで引き込まれることもなく。 結局、“普通に見えても実際はわからない”という人間との怖さを伝えたかったのかな…? やっぱり先輩は殺されたんだろうし、その真実から目を背けて生きて行く事を選んだ主人公だけど、結局犯人は本当に母親だったのかなぁ〜⁇ なんとなくだけど、姉の婚約者の警察官が怪し過ぎる…なんなら姉も怪しいな、と。 2人が共謀してたら、京都旅行のアリバイは覆されちゃうし。 というか、もしかしたら母親も本当に犯人だけど、実は姉と婚約者と3人でやった可能性があるし、その指示をしてたのは婚約者の警察官では? やっぱり、主人公が殺人鬼のおばさんに捕まった時に現れたのは理由を聞いても腑に落ちないし、最後、公園で先輩の失踪の真実も、出来過ぎているというかなんというか、、 主人公の男の子も、なんか頭が切れるのかと思いきや、ちょっと考え足りないし、浅はかな行動だらけ。 そこにまんまと、“本当の犯人”につけ込まれたのでは? 「住んでる街が殺人鬼だらけ」という設定はすごく面白いから、もっと恐怖を駆り立てるストーリーならよかったなぁと思った。 ただ、読み終わったあと色々と考察できる面白さはある…けれど、ミステリー好きには物足りないお話かも。
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※ ほんの数時間前まで一欠片の疑問も 感じなかったごく当たり前の風景は、 ある場面を目撃した事で全く違う色を見せる。 知ってしまった後は二度と知る前の日常には 戻れない、そして知らなければよかったなんて 泣き言は通じない。 自分にとって都合の良い状況を保つために 見て見ぬふり...
※ ほんの数時間前まで一欠片の疑問も 感じなかったごく当たり前の風景は、 ある場面を目撃した事で全く違う色を見せる。 知ってしまった後は二度と知る前の日常には 戻れない、そして知らなければよかったなんて 泣き言は通じない。 自分にとって都合の良い状況を保つために 見て見ぬふりをして生きるか、 見えてしまった(知ってしまった)現実を直視して 生きるか、あなたはどちらを選びますか。 見えてる景色だけが真実ではないと囁かれ、 それでも事実を直視して受け止める勇気が あるかと問われるミステリーでした。
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夜の公園でたまたま殺人現場を目撃してしまった高校生の良太は、恐るべきことを知らされる。この町・あかね町には何食わぬ顔をした人殺しが数多く住んでいるのだという。しかしその多くは事件の発覚すら気づかれることはなく、無意識に黙殺されているのだと。恐るべき町を舞台にしたサスペンスミステリ...
夜の公園でたまたま殺人現場を目撃してしまった高校生の良太は、恐るべきことを知らされる。この町・あかね町には何食わぬ顔をした人殺しが数多く住んでいるのだという。しかしその多くは事件の発覚すら気づかれることはなく、無意識に黙殺されているのだと。恐るべき町を舞台にしたサスペンスミステリです。 ……こんな町、あってたまるか(笑)。あまりにシュールであまりに恐ろしい町です。しかし正常性バイアス……分からないでもありません。そしてこんな状態であることを知らされたらなお、知らないふりをしたくなってしまうものだと思います。その方がきっと安全なのも間違いがない気がしてしまうんですよね。ああでもうっかり見てしまったらそれはそれで悩ましいのかも。 軽いタッチで読めるのですが、恐ろしい物語です。でも本当に恐ろしいのは、順応して恐ろしいとすら思えなくなってしまうことなのかも。
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「怪物の木こり」の続きかな?と思ったら全然違う話でした。 ページ数も多くなく、文章も読みやすいのでサクサク読めますが… 何とも腑に落ちない終わり方でした。 途中盛り上がるシーンもあったのに…
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図書館で借りた本。 ある日、塾の帰りに通りかかった公園で殺害現場を目撃した高校生の良太。殺人犯に見つかる前に「先輩」に助けられる。先輩の話ではどうやらこの街は殺人が溢れているらしい。
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“人を殺す者がいる”ということが普通になっている街で主人公が大変なことに巻き込まれる物語。 最後ハッキリと終わらせず、読者に委ねるような感じだった。 ページ数も少なく読みやすかったので3日間で読み終われた。
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てっきり木こりの続きかと、勝手に勘違いして読み始めてしまいました いままで意識していなかった事が、気づいたら突然それがクローズアップされて見えてくる事は確かにあるなぁ、とは思った それにしても、折角気付ける能力があるんだから、それを回避能力の方に使えばよかったのに積極的に覗いていくとは…とは思いつつ、それではお話にならないですね あと、一番近くにヤバい人がいるという さよなら先輩 こうしてまた見えない見ない人に戻る
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特殊設定ミステリ、という事になるのだろうか。ホラー的なアプローチを感じるが、恐怖感はそこまでではなかった。読みやすく、短い物語のためにサクサクと読める。だが、あえてこういう作風を狙ってきたのだろう。意地の悪さ、というか、気味の悪さが残る。個人的にはとても良いとは思えるのだが、一つ...
特殊設定ミステリ、という事になるのだろうか。ホラー的なアプローチを感じるが、恐怖感はそこまでではなかった。読みやすく、短い物語のためにサクサクと読める。だが、あえてこういう作風を狙ってきたのだろう。意地の悪さ、というか、気味の悪さが残る。個人的にはとても良いとは思えるのだが、一つの作品として見た時には短編でも良かったのでは、と思えた。
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あかね町に引っ越してきた高校生の良介は、夜の公園で殺人を目撃。殺人者に見つかりそうになった彼を助けてくれた女性が語るあかね町の秘密は果たして真実なのか妄想なのか… バイアスがかかるとなんでも怪しく見えるし、逆に正常性バイアスで見て見ぬふりをしてしまうのか。そして失踪そのものも、果たして事件なのかどうなのか。モヤモヤしたまま終わるけど、全体の雰囲気にはあってたかなー。
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