一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集 の商品レビュー
序盤は子どもが怖い目に逢う話が多くてかわいそうに…と思ってましたが、中盤から老若男女それぞれしっかり怖い目に遭っていてよかったです。 悪いことをした奴が酷い目に遭うだけでなく、少し悪い感情を持ってしまった人がたまたま何かに見つかってしまったり、そこに「居た」だけの人が遭遇してしま...
序盤は子どもが怖い目に逢う話が多くてかわいそうに…と思ってましたが、中盤から老若男女それぞれしっかり怖い目に遭っていてよかったです。 悪いことをした奴が酷い目に遭うだけでなく、少し悪い感情を持ってしまった人がたまたま何かに見つかってしまったり、そこに「居た」だけの人が遭遇してしまったりと日常の誰もが当事者になりうる感じが嫌でした(褒め言葉として)。
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所謂居酒屋で酔っ払いながら仲間内で盛り上がった内容を文章に認めたらこうなったという例本。 この本の何がすごいってこれほどどうしようもない内容物をあたかも面白そうな感想を寄越したあとがきだ。擬音がどうとかそんなことどうでもよくない?あとから「5分で読める!~」シリーズのタイトルを集めた短編ものらしいけど、無理やりひねり出したストーリーほど読者に与えるストレスはない。ワリオのゲームでさえもっと考え作りこまれている。短時間で感動とか恐怖とかスマホ文化だからこそ今どきありふれすぎて神経にまで達しない。よほど脳内で想像力を駆使して感覚分泌液を出さねばならないので疲れてしまいそうだ。
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著者の作品はお初です。 読了後、タイトル再確認して、 「そうか怪談か…」 と納得。 読み始め、 なんだこれは! と読み進めると、 結局わからないまま読み終える…。 「?」 解釈は読み手に任せるみたいな感じなんですかね? そういうテイストの作品が多かったです。 「血」「空白」「...
著者の作品はお初です。 読了後、タイトル再確認して、 「そうか怪談か…」 と納得。 読み始め、 なんだこれは! と読み進めると、 結局わからないまま読み終える…。 「?」 解釈は読み手に任せるみたいな感じなんですかね? そういうテイストの作品が多かったです。 「血」「空白」「はしのした」「喫茶店の窓から」など。 色んな人の解釈、読みたくなりますね〜。 勿論、ストーリーがしっかり完結してる作品もあり、とても面白かったです。 お気に入りは、 「さきのばし」 少しコメディ入ってて、ついつい吹き出してしまいました。 これ実写化して欲しいなぁ。 バイトリーダーは3時のヒロインの福田さんで。 「保護者各位」 こんな書き方もあるんだなーと感心しました。 なんだか既視感のある作品もあったのですが、なんでなんでしょうかね?
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もう何を置いてもまずはこれを言いたい。 めちゃくちゃおもしろかったです。 澤村伊智さんの小説を手に取るのは初めてだったのですが、ショートショート集ということで、「まあひとつでも気に入る作品に出会えたらいいか」と気軽に図書館で借りました。するとびっくり、21篇中1篇のみ登場人物が肌...
もう何を置いてもまずはこれを言いたい。 めちゃくちゃおもしろかったです。 澤村伊智さんの小説を手に取るのは初めてだったのですが、ショートショート集ということで、「まあひとつでも気に入る作品に出会えたらいいか」と気軽に図書館で借りました。するとびっくり、21篇中1篇のみ登場人物が肌に合わなかったものこそありましたが、ストーリー展開には全篇一切無理がなく、とっても面白かったです。 特に「せんせいあのね」「保護者各位」「冷たい時間」がお気に入りかな……。それぞれ違うベクトルでゾッとしました。 好きな作家、と呼べる方に出会えたかもしれない……。素敵な読書体験をさせて頂きました。澤村伊智さんの他の作品も読んでみようと思います。
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もちろん中途半端に終わり先が見えないからこそ自分たちの想像力でいくらでも怖く出来るから怖くなるんだろうけど、あまりにも短くてもやっとするばかりだった… 私には会ってなかったかも 先延ばしにする話は結構ちゃんと最後まであり、面白かった
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平凡な日常の一寸先に潜む闇を描くオカルトホラー掌編集。 ◇ 小学校高学年らしい少女が友だちを連れてニュータウンに建つマンションの階段を昇っている。このマンション・サンビレッジは自殺の名所として知られ、いろいろなところに住む人が夜間に身投げしに訪れるという。...
平凡な日常の一寸先に潜む闇を描くオカルトホラー掌編集。 ◇ 小学校高学年らしい少女が友だちを連れてニュータウンに建つマンションの階段を昇っている。このマンション・サンビレッジは自殺の名所として知られ、いろいろなところに住む人が夜間に身投げしに訪れるという。 少女は観光案内のように、人が地面に叩きつけられたときの様子や音を説明しながら、飛び降り地点に選ばれる13階と14階の間の階段踊り場まで昇ってきた。 (第1話「名所」)全21話。 * * * * * 実はショートショートにはさほど興味がなくて、星新一さんや阿刀田高さんなどレジェンドと言われる方の作品でもあまり読んで来なかったのだけれど、澤村伊智さんの初ショートショートとあって読む気になりました。 結論から言うと、短すぎるものはやはり物足りなく感じました。かなり綿密に伏線を張り巡らせておいて、きれいに回収していく澤村さんの作風が好きなので、そのように感じるのかも知れません。 21話中おもしろいと思ったのは2つです。 1つ目は第9話「さきのばし」。 オカルトではなくブラックジョーク的な内容で、前半から中盤にかけてコミカルな場面が多くて楽しめました。そして雲行きが怪しくなる終盤に差し掛かり結末の予想もついたのだけれど、 40ページを費やしただけの満足感はありました。 ただ肥後ちゃんは、親密な彼氏が常にいるような女性に見えないので、そのへんの違和感が強く残りました。 2つ目は第18話「無題」。 これは14ページもので、作品中ではやや多め程度のページ数なのですが、なんとなくあの名作『ぼぎわんが、来る』を連想させる作りで、読み終わってうれしくなりました。 ミステリーなどにも活躍の場を広げていらっしゃるようですが、やはり澤村さんにはオカルトホラーがよく似合うと、改めて感じさせてくれる作品でした。
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サブタイトルの通りなんで事情通の方なら必ずチェックするでしょうがやっぱり良いっすねぇ。 どの作品も違う趣向が凝らしてあって息を呑むものばかりでした。 なかでも学校からの配布資料だけで構成されている「保護者各位」、「さきのばし」の笑い話で終わらないところ、強制的に関係を結ばされる...
サブタイトルの通りなんで事情通の方なら必ずチェックするでしょうがやっぱり良いっすねぇ。 どの作品も違う趣向が凝らしてあって息を呑むものばかりでした。 なかでも学校からの配布資料だけで構成されている「保護者各位」、「さきのばし」の笑い話で終わらないところ、強制的に関係を結ばされるのも恐怖の要素の一つと気付かされる「満員電車」、結婚披露宴会場を舞台にしたゴシックホラー(ではない)「青黒き死の仮面」、ホラーというより上質なミステリーの「冷たい時間」(この作品だと男のありようがホラーか)は特に良かったです。 氏のファンはもちろん、1話1話が短いので最近忙しくてホラー風味が足りないな?と思う方でも短時間で良質な恐怖が得られるかと思います。
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大好きなホラー短編集ということで購入。正直1つ目の話があまり好きではなかったのでどうかと思いましたが、2つ目の話が不気味でそこから引き込まれました。
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ホラーなはずなのに、最後の「さきのばし」の途中で笑い転げそうになってしまった。外で読んじゃいけないやつです。 「さきのばし」だけでもぜひ読んでほしい。
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ショートショート21編。ホラーなのですがそんなに恐怖といった感じでもなく世にも奇妙な系の要素が強い作品が多いかな。なかには少し笑える作品もあって多様な作品。面白かった。
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