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推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない の商品レビュー

3.7

44件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

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2024/09/14

 言葉は、自分の好きな感情、好きな景色、好きな存在がいつかなくなってしまうとしても、いつでも取り出して愛でることができるように、保存するためのものです。 (P.105)

Posted byブクログ

2024/09/16

私は近年よく見るオタクをコンテンツ化することに嫌悪感を抱いているので、こういう類の本も見る度になんか嫌だなぁ と顔を顰めていた。たまたま手に取る機会があったので、冷たい眼差しを向ける決意でこれをためしに読んでみたところ、胸に響く箇所がいくつかあった。 『なぜなら、自分の言葉で、自...

私は近年よく見るオタクをコンテンツ化することに嫌悪感を抱いているので、こういう類の本も見る度になんか嫌だなぁ と顔を顰めていた。たまたま手に取る機会があったので、冷たい眼差しを向ける決意でこれをためしに読んでみたところ、胸に響く箇所がいくつかあった。 『なぜなら、自分の言葉で、自分の好きなものを語る─それによって、自分が自分に対して信頼できる「好き」をつくることができるから。』 『好き』は一時的な儚い感情であるから、文字にして書き起すことで証拠をしっかりと残しておきたい。 『いつかやってくる「好き」じゃなくなる瞬間を見据えて、自分の「好き」を言葉で保存しておく。すると、「好き」の言語化が溜まってゆく。それは気づけば、丸ごと自分の価値観や人生になっているはずです。』 この文章に強く惹かれた。私のやっていることもそうだったから。この思いを肯定してもらえてるようで嬉しかった。 また、『人は思っていたよりも他人の言葉の影響を受けてしまう。だから、他人の言葉と自分の言葉の境界線をしっかりとつけよう』という言葉にとても共感した。 私がオタクが我が物顔で『推しを紹介する』『推しを布教する』ことが嫌で、お前一体何様なんだよ、勝手にお前の所有物にするなよ、こちらは応援させていただいている側だろ、と憤りを感じてしまうので、この本のテーマの一つである推しを紹介する、という点には賛同できなかった。 しかし、自分の想いを言語化して理解を深めたり思い出を残していくために言葉を磨く、という点にはとても共感ができたので、結果的にこの本は私にとって身に染みたものになった。

Posted byブクログ

2024/08/07

・読解力よりも妄想(深掘り)力 ・ネガティブな感想のときは一般論で語らない。主語は“みんな”じゃなくて“自分” ・自分の好きを言語化する前に他の人の感想は見ない。(第三者の感想を読んでまた感想が変わってしまう可能性があるため)

Posted byブクログ

2024/07/25

「推し」を語るのはもちろん、もっと広く「伝える」に効く本だった。「伝える」の中でも「推し」を取り上げたのは、①気持ちが先走ってしまい伝えるのが難しい話題だから、②フックになるから、だろうと思う。逆に言うとそれくらいしか「推し」に限定する理由はないので、伝えることに悩みがある人に広...

「推し」を語るのはもちろん、もっと広く「伝える」に効く本だった。「伝える」の中でも「推し」を取り上げたのは、①気持ちが先走ってしまい伝えるのが難しい話題だから、②フックになるから、だろうと思う。逆に言うとそれくらいしか「推し」に限定する理由はないので、伝えることに悩みがある人に広く読んでみてほしいなと思った。 私自身も、推しを語るのはもちろん、仕事でする社内外の連絡にも活用してみたいと思う。

Posted byブクログ

2024/07/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

感想などの文章力をつけたくて読んでみた。 「感想」は、ありきたりな表現を使わず、自分だけの感情、考え、印象、思考を言葉にする。 感想を書く時は文章を工夫し妄想を広げる。 人と話しているときに言葉がうまくでてこない人は自分の言葉をつくりメモする。

Posted byブクログ

2024/06/01

 この本は、三宅さんが書評家として培った、言葉という「武器」の、安全な使い方を指南してくれる「言葉の武術書」のように感じました。  かわいい表紙やポップなタイトル、そして平易でわかりやす文章なんですが、その本質は骨太で、がっしりした文章術です。  推し、好きな本を自分の言葉で語り...

 この本は、三宅さんが書評家として培った、言葉という「武器」の、安全な使い方を指南してくれる「言葉の武術書」のように感じました。  かわいい表紙やポップなタイトル、そして平易でわかりやす文章なんですが、その本質は骨太で、がっしりした文章術です。  推し、好きな本を自分の言葉で語りたいかたに、ぜひおすすめします。  もともと、大好きな東野圭吾さんの加賀恭一郎シリーズの加賀さんの素晴らしを上手く書けないものかと思い、読み始めました。  ところが、ひとたび三宅道場に入門するないなや(いつの間に?)、「推しを語るとはどういうこと?」と問われ、「自分の言葉を意識している?」と自省を求めらるのです。  書評家として三宅さんは、オリジナルな「自分の言葉」を大切にされてきたのだと思います。瞬間の「好き」という感情を言語化することは、あたかも写真を撮るのと同じように、自分の人生を語ることになるんだよ、と指導していただきました。  必要なのは、語彙力などではなく「コツ」であり「技術」。実践が求められます。私がすべきことは、自分の言葉をつくるため、感想を書く前に、他の方の感想を見ないことかな(書いたら見てよい)。まずは、そこから始めます。  本の最後には、「言葉の使い方を学びつつ、自分の言葉をつくる技術を研鑽していこう」と励ましていただきました。  この本は、ひまわりめろんさんのレビューを拝読して選びました。ありがとうございます。いつもレビューを楽しみにしています。

Posted byブクログ

2024/05/28

大学を卒業して以来、久しく文章にまとめることをしていませんでした。私の「推し」の概念は著者とは異なります。しかし、最近、映画やドラマなど今まであまり触れてこなかったコンテンツに触れることが多くなったことで、感想をまとめたい、その時の気持ちを残しておきたいと思うことが増えました。そ...

大学を卒業して以来、久しく文章にまとめることをしていませんでした。私の「推し」の概念は著者とは異なります。しかし、最近、映画やドラマなど今まであまり触れてこなかったコンテンツに触れることが多くなったことで、感想をまとめたい、その時の気持ちを残しておきたいと思うことが増えました。そのような気持ちがある人には刺さると思います。

Posted byブクログ

2024/05/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

書くことや説明することに対して、現実的に前向きになれそうな一冊だった。 推し布教だけでなく、自分のことを知らない面接官に魅力をアピールする就活にも使えそう(実際作中でも触れてた) 自身がオタク気質で、好きなものを発信したいタイプながら、伝え方が下手だなあと感じていたので読み始めた。 古語でも「あはれなり」という言葉で、感情が振り切れる気持ちを表現していたんだから、「やばい」って表現してもいいでしょう、という内容から、重い腰があがった。 中でも、自分と相手の情報格差を埋めるというのが目から鱗。 私の場合、それを意識しすぎて長くなってしまうことも多いので、ここは意識していきたい。 同じく今後取り入れたいのは、自分の感想を書く前に人の感想を読んでしまわないこと。 自分の感想のつもりが、他人の意見になってるなあとここ最近思うところがあったので、これを機に見直そう。 修正をしていくことはまだ気が進まないけど、修正された自分の文章と見比べてモチベーションを上げつつ、取り組みたい。 作中の言い換えが上手いところも見習いたい。 手元に持っておきたい一冊になった。 以下 読みながらのメモ 「よかった」理由を考えるとき、思考を転がしていく妄想力が必要 昔好きだったものを引っ張り出して妄想を広げると、感想のネタはできやすい 言語化は細分化 よかったところの具体例も悪かったところもあげていい どんな感情をどこでどうして抱いたのか ポジティブ→自分の体験との共通点を探す 好きなものとの共通点を探す どこが新しいのかを考える ネガティブ→不快なのか退屈なのか考える 一般論ではなく自分の気持ち みんなの言葉を代弁しようとせず、まずは自分の言葉をつくることに専念する 相手と自分の情報格差を埋めてから、話したいことを話す 聞いている人をどこに連れていくか決める 書く場合は、読者と伝えたいポイントを決める 書き出しはサビであるべき なんでもいいから書き始めて、書き終えた後に一番いいパートを書き出しに持ってきてもよい 「最高」「やばい」「考えさせられる」などのクリシェで書きたい時、「どういうところが」と細分化して本当に伝えたいことに近い言葉を使ってみる きれいにまとめるのではなく、具体的に自分の感情や考えたことを言葉にする 書き終えられない時、書き出しがおかしくないかチェック。 とくに広がりのない論点を無理に広げてしまっているとか、本当はあまり書く気にならない要素を書いてしまっているとか もう一度推しに触れて新しい発見をしてみたり、自分の好きな文章を読み返す 何度も理想の文章を読んでいると、その文章のテンポや言葉の使い方が、なんとなく自分の体に沁み込んでくる感じがします 文章は何度でも書き直すもの 別人になったつもりで読み返す 文章の順番を変えたり、いらない文章を削ったり、見出しをつける 自分の書きたい内容を、自分が好きな書き方をする人の文体や構成で書くなら、どう書くか想像して書くのもよい 好きだと思った理由ではなく、エピソードで話すのも良い

Posted byブクログ

2024/05/07

語彙力がないので読んでみました。 一見文章術のようでありますが、メインは自己啓発に近い気がしました。 「推し」を語るのであれば徹底的に自分を深堀りする必要があると受け取りました。 まず、「推し」を語るためには、推しの何が良かったのか、を深堀する必要があります。 推しの衣装が良かっ...

語彙力がないので読んでみました。 一見文章術のようでありますが、メインは自己啓発に近い気がしました。 「推し」を語るのであれば徹底的に自分を深堀りする必要があると受け取りました。 まず、「推し」を語るためには、推しの何が良かったのか、を深堀する必要があります。 推しの衣装が良かったのか、コメントが良かったのか、推しを輝かせている舞台装置・演出が良かったのか。 自分は何に感動して、他人に何の良さを伝えたいのかが分からないと、言葉は出てこない! 自分に影響を与えた”何か”を知るためには、少なくとも自分の好みがわからないと行きつかないんですよね。 自分の好みが明確になると、今まで言語化できなかった「推し」の感動ポイントが増えていく、だから言葉が出てくるようになる。言語化の循環が出来てくるのだと思います。(コレが著者の言うところの妄想力かと。下記抜粋参照) ”この「よかった」という地点から、自分の思考を展開させる力が、妄想力なんです。”(抜粋) 上記は著者の言葉ですが、妄想力を鍛えるためには少なくとも自分がわかっていないと難しいのです。 一見、「推し」を語るというのは他人のことを語っているようでいて、実は自分を深堀する作業でもあるのです。 本では文章の構成や好きな作家の文章を真似るといった文章術についても書かれていますが、それは二の次でいいかと思った所存です。 それらは自分から湧き出た感情を伝える手段にすぎません。(まずは「ヤバイ!」以外の言葉が出てくるようになろう!) しつこいようですが、自分の伝えたいことは何なのか?人に伝えるためにはどんな言葉が適切なのか。 これらを徹底して訓練をしていくことで、「ヤバイ!」以外の言葉が出てくるようになるのではないでしょうか。

Posted byブクログ

2024/04/29

具体的で分かりやすい 文章を書く必要に迫られて取っ掛かりとして読んでみたが 「やばい」をもっと細分化して考えてみることが大切なのだと分かった 文章の一節を提示して分析したり分かりやすく書いてくれていたと思う 日常での出来事や推しについて、その場で気持ちが動かされても 日々忘...

具体的で分かりやすい 文章を書く必要に迫られて取っ掛かりとして読んでみたが 「やばい」をもっと細分化して考えてみることが大切なのだと分かった 文章の一節を提示して分析したり分かりやすく書いてくれていたと思う 日常での出来事や推しについて、その場で気持ちが動かされても 日々忘れていってしまうし、いざ口にしてみようとすると思ったように伝えられないと もどかしい気持ちになることがよくあるけど 人に伝えるにも、自分のためにも感情を言葉にしていきたいなと思った

Posted byブクログ