推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない の商品レビュー
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私は特に推しがあるわけではない。ただ、心をうごかされた事象に対しての表現が「すごい!」「素敵!」や「やばい!」などを多用し、語彙力の無さや表現の乏しさが気になり本のタイトルに惹かれて読んだ本。 読後はとにかく自分の好きな物を言語化したい衝動に駆られた。筆者の言う「推しの魅力を伝えることは、自分の人生を愛すること」という箇所に激しく同感した。 分かりやすい表現で一気に読めてしまう文章術の良本だと思った。
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本屋で面白そうなタイトルの本だなと思った本を図書館で見かけたので、手にとってみた。 推しについて語りたい!とも、それをうまく言葉で表現できない!とも思っていなかったので、何かこの本を通じて得たわけではないけど、「好きという感情を文字にして残しておくと、その気持ちを忘れてしまった時に見返すことで、当時の好きという感情を追体験出来る」って考え方は素敵だなと思った。
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要点には納得することが多く、SNSが身近過ぎる存在になった現代の私たちが発信(そして吸収)するための注意点という意味では推し語りに限定されない内容だと思う。対象と自分の間を大切にして、リツイートじゃない、芯のあるアウトプットをすることが先だと意識しなければ。 どちらかというと、本文よりもあとがきの方が本質をついていて良かったと感じたので、「推し」という語がタイトルにあって手に取ったのも事実だけれど、あとがきの内容をメインにしたほうが良かったのでは…と思った。 同じことを繰り返して文章がくどかったり、話し言葉が主で「!」が多用されていたり、黒・赤・太字などの強調が多く視界が騒がしかったりして読みづらかった。 普段は読書をしないようなライトな層に向けて書いたのかもしれないけれど、その配慮が仇になっている気がする。まだ他の著書を読んでいないので分からないけれど、著者のクセなのかな…。
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タイトルの通りの悩みを持っている人は、その思いを、非公開でもいいのでとにかくアウトプットして、可能なら公開してみよう、という本。「やばい!」から自分の気持ちを自分の言葉で書き出すポイントや手順が丁寧に書かれているので、そのとおりに実践すれば、自分にとって価値のあるアウトプットがで...
タイトルの通りの悩みを持っている人は、その思いを、非公開でもいいのでとにかくアウトプットして、可能なら公開してみよう、という本。「やばい!」から自分の気持ちを自分の言葉で書き出すポイントや手順が丁寧に書かれているので、そのとおりに実践すれば、自分にとって価値のあるアウトプットができそう。内容ではないけれど、2色刷りで赤文字や太字の使用箇所が程よくて優しさを感じた。
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自分ならでは視点でなるべく詳細に具体的な箇所をとりあげて推しの素晴らしさを語る。そうする事で自分だけの意見になる。あまり細かく書くと誰にも通じないかもしれないし、ネタバレ必死だけどな。。
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内容はほとんど『「好き」を言語化する技術』と同じ。 息抜きのために見ているSNS上の他人の言葉によって、どうしても影響を受けてしまう。無意識的に他人の言葉が自分の感想であったような感覚になる。他人の言葉が自動的に流れ込みやすい時代の中という前提で生き方を考えないといけなくなるのは...
内容はほとんど『「好き」を言語化する技術』と同じ。 息抜きのために見ているSNS上の他人の言葉によって、どうしても影響を受けてしまう。無意識的に他人の言葉が自分の感想であったような感覚になる。他人の言葉が自動的に流れ込みやすい時代の中という前提で生き方を考えないといけなくなるのはなかなかタフなことだと思う。他人の言葉が入ってくる前に自分で感じたことを言語化するように、時々気を付けながら意識していきたい。その上で他人の言葉を眺めるのは、新しい見方や知見が得られるのでその順番がとても大事だなと改めて感じることができた。 穂村弘『短歌の友人』に「「共感」とは、自分も同じような体験や感情を知っていて、それをぴったりくる言葉にしてもらったことへの快感です。短歌だったら「あるある」と言いたくなるような瞬間をぴたりと切り取ってもらったことへのうれしさである」・「一方で「驚き」とは、それまで見たことのないような未知の手法に出会ったときの快感です」とのことで、同じ好みを辿ってきたその遍歴への共感をすることができると楽しいだろうなあと思う。この本もぜひ読みたい。
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推しを語るオタクの本?ってタイトルをみて感じたが、そんな事はない! 文章の書き方を教えるビジネス書に近い。 好きを見つけると同時に言語化して好きを正しく自分の財産にする事が文章化なのかも知れない。
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好きを言語化するのが難しくて、推しのLIVEに行った後もなんか漠然と好き!すごかった!かっこよかった!しか出てこなくて、なんだか惜しい気持ちがしてた。 でもこの本読んでやっぱり言語化しておくことで、自分がどんなところが好きなのか認識できて自分というものの理解にもつながるし、もし推しを応援しなくなる日が来ても、好きだった日は偽りがないからそれを思い出せるのは幸せだなと思った。 他の人の感想を読むと共感できたり、そんな考えもあったんだって理解が深まったりするから好き。でもこの本に書かれていた他の人の感想に影響されちゃうっていうのはすごく理解できて、私もそんなところがあるから、本の感想は私が書き終わってから読むようにしてる。自分の純粋な気持ちを大切に本を読み終わった後、LIVEに行った後、映画見た後とかには私の感想をメモしていきたい。
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言葉は、自分の好きな感情、好きな景色、好きな存在がいつかなくなってしまうとしても、いつでも取り出して愛でることができるように、保存するためのものです。 (P.105)
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私は近年よく見るオタクをコンテンツ化することに嫌悪感を抱いているので、こういう類の本も見る度になんか嫌だなぁ と顔を顰めていた。たまたま手に取る機会があったので、冷たい眼差しを向ける決意でこれをためしに読んでみたところ、胸に響く箇所がいくつかあった。 『なぜなら、自分の言葉で、自...
私は近年よく見るオタクをコンテンツ化することに嫌悪感を抱いているので、こういう類の本も見る度になんか嫌だなぁ と顔を顰めていた。たまたま手に取る機会があったので、冷たい眼差しを向ける決意でこれをためしに読んでみたところ、胸に響く箇所がいくつかあった。 『なぜなら、自分の言葉で、自分の好きなものを語る─それによって、自分が自分に対して信頼できる「好き」をつくることができるから。』 『好き』は一時的な儚い感情であるから、文字にして書き起すことで証拠をしっかりと残しておきたい。 『いつかやってくる「好き」じゃなくなる瞬間を見据えて、自分の「好き」を言葉で保存しておく。すると、「好き」の言語化が溜まってゆく。それは気づけば、丸ごと自分の価値観や人生になっているはずです。』 この文章に強く惹かれた。私のやっていることもそうだったから。この思いを肯定してもらえてるようで嬉しかった。 また、『人は思っていたよりも他人の言葉の影響を受けてしまう。だから、他人の言葉と自分の言葉の境界線をしっかりとつけよう』という言葉にとても共感した。 私がオタクが我が物顔で『推しを紹介する』『推しを布教する』ことが嫌で、お前一体何様なんだよ、勝手にお前の所有物にするなよ、こちらは応援させていただいている側だろ、と憤りを感じてしまうので、この本のテーマの一つである推しを紹介する、という点には賛同できなかった。 しかし、自分の想いを言語化して理解を深めたり思い出を残していくために言葉を磨く、という点にはとても共感ができたので、結果的にこの本は私にとって身に染みたものになった。
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