サエズリ図書館のワルツさん(2) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
タンゴくんが切ない。 今回はワルツさんの生きている時代の厳しさや、本を所蔵していることの弊害など、なかなかあり得そうな未来に考えさせられつつ、とにかくタンゴくんの気持ちに胸が痛みます。
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前巻と少し雰囲気が変わり、本の修復のお話がメインに置かれた一冊。単純に自分がやってみたくもある。 チドリさんは若い頃の自分の生きづらさを重ねてもしまったが、再読して、昔から続く素敵なものを存続させることができたらそれも素敵だなと改めて思い、もし自分がそういうものに携わっていたら、...
前巻と少し雰囲気が変わり、本の修復のお話がメインに置かれた一冊。単純に自分がやってみたくもある。 チドリさんは若い頃の自分の生きづらさを重ねてもしまったが、再読して、昔から続く素敵なものを存続させることができたらそれも素敵だなと改めて思い、もし自分がそういうものに携わっていたら、たとえ将来途絶えてしまったとしても、その時が来るまで永らえようとするだろう。悪あがきかもしれなくても。 好きなお話で前の装丁も持ってはいるが、新たなお話もまとめられた形で再読できて嬉しかった。 他のお話があるならば読みたいなと思ったが、これでおしまいかあ…きれいに終わっていたものなあ…でも少し寂しいなあ。
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本が貴重な文化財となった世界での、私設図書館を舞台にした物語。 図書修復、電子書籍、本を残すということ。様々な形での本への想いや愛憎や執着。静かに、でも内に沸々と滾る想い。それは図書館という場所ならではかも。 嗚呼、本が好きだ。
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本のお医者さんはかっこいいです。本に未来はないのでしょうか?すべてが電子になる。そんな日が来ないことを願います。
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☆3.5 シリーズ第2弾 前作ではワルツさんがメインのお話でしたが、今作ではワルツさんと共にサエズリ図書館で働く仲間たち(チドリさん・サトミさん・タンゴくん)にスポットを当てたお話でした。 物語は今作で完結とのことなのですが、何だか少し物足りないような気がしたので…評価は低め...
☆3.5 シリーズ第2弾 前作ではワルツさんがメインのお話でしたが、今作ではワルツさんと共にサエズリ図書館で働く仲間たち(チドリさん・サトミさん・タンゴくん)にスポットを当てたお話でした。 物語は今作で完結とのことなのですが、何だか少し物足りないような気がしたので…評価は低めにさせて頂きました。 もしまた番外編のような形で、ワルツさんたちにお会い出来たら嬉しいです❁⃘*.゚
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「本の、価値を、知りたいんです」 なやみ、うなだれていた彼女に差し伸べられたのは、人々の羨望を集めた“神の手“を持ちながらも、紙の本が稀少化したこの世界に絶望した、ひとりの“図書修復家“の手だったーーーーー。 先に2を読んでしまった。 本好きとして、図書館ボランティアにとて...
「本の、価値を、知りたいんです」 なやみ、うなだれていた彼女に差し伸べられたのは、人々の羨望を集めた“神の手“を持ちながらも、紙の本が稀少化したこの世界に絶望した、ひとりの“図書修復家“の手だったーーーーー。 先に2を読んでしまった。 本好きとして、図書館ボランティアにとても憧れがあるけれど、とても大変だと言う事は聞き及ぶので、こうしてフィクションでも触れる事ができるとワクワクする。 (本が好き)それはまったくの本当のことではなかったけれど、という一文に千鳥さんの真面目さが伝わってきた。登場人物に「さん」が付いているのが珍しいと思いながら読み進めていたけれど、その敬称一つで、物語の柔らかさ、優しさが増していたような気がして、とても良かった。 修復家ももちろん憧れる!たまに修復動画など見ると魔法みたいだと思う。電子化と手仕事と、バランスのとれた物語だった。 水面下にうっすらと悲しみが揺れているストーリーは、紅玉さんならではだなぁと感じながら、楽しく読ませてもらった
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「サエズリ図書館のワルツさん」2冊目。 前半は、就活で落ち続け自信を失ったチドリさんと紙の本の未来に絶望する老図書修復家の出会いを描いた中編。 後半は、ワルツさんvs.「サエズリ図書館の書籍を全て電子化してほしい」と迫る電子図書館のヒビキさんの話を挟んで、カウンターに座るサトミさ...
「サエズリ図書館のワルツさん」2冊目。 前半は、就活で落ち続け自信を失ったチドリさんと紙の本の未来に絶望する老図書修復家の出会いを描いた中編。 後半は、ワルツさんvs.「サエズリ図書館の書籍を全て電子化してほしい」と迫る電子図書館のヒビキさんの話を挟んで、カウンターに座るサトミさんと警備員タンゴくんの過去と本心が語られる短編3作。 私としては前作のほうが面白かった。 もとより“紙の本”推しの話ではあるが、今回は前作以上に“紙の本”に対するこだわりが色濃く出たような印象で、その分、前作から少し気になっていたワルツさんの頑なさが強調され、色々感じるところはあったもののお話全体としては一本調子に感じたところ。 前作のあとがきに『最初の刊行から、十年の月日が経ち、電子と紙、どちらが優れているとか、それぞれどうなっていくとか、それこそ本が生きるとか死ぬとか、そんなことはみんな、些末なことのように、思ったりもします』とあったので、「電子図書館のヒビキさん」ではどういう折り合いのつけ方をするのかと思っていたが、いやいや、ワルツさん、手厳しかった。 勿論、質量や姿かたちを持つその存在感や文字で追うことで物語に集中しその世界に没頭できる“紙の本”の良さに加え、形があるが故に朽ちていくものをどう残していくのか、それに必要な修復の職人技の継承などの課題もとてもよく分かるのだが、いささかそちらの主張が勝ち過ぎたように思えた。 カミオさんやコトウさんらの常連さんたちは引き続き好調。 サトミさんとタンゴくんの話はそれぞれなかなか興味深かったが、サトミさんの話はちょっと短くて残念。 ワルツさんの犬が怖いところは取ってつけたようで浮いた感じがした。
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今回は就職活動中の大学生、千鳥さんが主な主人公。自分の「天職」にしたい仕事が見つけられずに、大学教授に勧められたサエズリ図書館に来てみるが…そこで運命の出会いが待っていた。 自分の天職ってなんだろう?生涯をかけてやりたいことが見つからない。 「生きることは働くこと」という言葉が...
今回は就職活動中の大学生、千鳥さんが主な主人公。自分の「天職」にしたい仕事が見つけられずに、大学教授に勧められたサエズリ図書館に来てみるが…そこで運命の出会いが待っていた。 自分の天職ってなんだろう?生涯をかけてやりたいことが見つからない。 「生きることは働くこと」という言葉が胸に刺さる。 漠然と働き、流されるままに生きていて、いいのだろうか? そんな不安を、一人の女性と老人の物語を通して、一筋の希望に変えてくれる。 就職活動中の学生さんだけでなく、すべての働く人にもオススメしたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1巻よりも2巻の方が読みやすいと感じました。それにしても…ワルツさんは危険な目に遭いやすい体質なのか、2巻は警察沙汰になる事件が多かったです。サエズリ図書館が現実世界にあったら、是非行ってみたいです。
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本屋好き図書館好きなので、手にしたシリーズ2冊とも読み終えた。物質的に本が高価な世界となっていたので、一種のファンタジーなのだと思う。 図書館の周りの情景がこの世界になった理由と違和感を感じてしまうけど、人々の本との話がメインなので、そちらは楽しめたし、子供の頃に大好きだった図書...
本屋好き図書館好きなので、手にしたシリーズ2冊とも読み終えた。物質的に本が高価な世界となっていたので、一種のファンタジーなのだと思う。 図書館の周りの情景がこの世界になった理由と違和感を感じてしまうけど、人々の本との話がメインなので、そちらは楽しめたし、子供の頃に大好きだった図書館を思い出した。ユリユールによって装丁し直しされた雑誌の本や赤いビロードの絨毯。もうないのだろうと思うけど、いつかまた行ってみたい。
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