商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2023/06/30 |
| JAN | 9784488489137 |
- 書籍
- 文庫
サエズリ図書館のワルツさん(2)
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サエズリ図書館のワルツさん(2)
¥858
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商品レビュー
3.8
12件のお客様レビュー
わたしは、この物語が、とても好きです。紅玉いづきさんの描く物語は、核心に迫るものではない、と長年のファンながら思うのですが。どこかファンタジックで、懐かしく、情感を揺さぶるような身近なキャラクターたちを描くのが本当上手な作家さんだなと、改めて思いました。 図書館ボランティアと司...
わたしは、この物語が、とても好きです。紅玉いづきさんの描く物語は、核心に迫るものではない、と長年のファンながら思うのですが。どこかファンタジックで、懐かしく、情感を揺さぶるような身近なキャラクターたちを描くのが本当上手な作家さんだなと、改めて思いました。 図書館ボランティアと司書のワルツさんとのやりとりが温かく、地元の図書館への憧れもあって惹き込まれます。生きづらさを抱えながら将来に惑うチドリさんの心の変化がとてもしたたかで勇気づけられる物語だと思いました。天職だね、と言われたかったその想い。すごくわかります。 近未来でしか描けないような、でも、今にも現実になりそうな。曖昧な世界観の中で、鮮明に図書館という施設の面白みが伝わる、本のぬくもりが伝わる、愛情が染み渡るような物語が、箱の中にギュと詰まっているような本で。最後のタンゴくんの話が、キュ、と絞られるように胸に迫り、本当に面白かったです。ワルツさんの危うさが、とても愛らしい。 登場人物と、世界観と、テーマが本当に素敵で。これは、紅玉いづきでなければ描けない物語だ、ととても唸りました。また続きが出るなら飛びついてしまいそうな、近未来の図書館と素敵な司書さんの身近なお話でした。
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シリーズ2作目は、悩める就活生チドリさんと老修復家の物語を中心とした中編と、前作登場した図書館で働く人達の短編で構成。 タンゴ君の物語、ワルツさんもですが、二人の独特な距離感がこれから先どうなるか気になりました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
タンゴくんが切ない。 今回はワルツさんの生きている時代の厳しさや、本を所蔵していることの弊害など、なかなかあり得そうな未来に考えさせられつつ、とにかくタンゴくんの気持ちに胸が痛みます。
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