Z世代のネオホームレス の商品レビュー
モカさんと出会ってインタビューを開始したあと、こんなやり取りがあった。 「モカさんの悩みってなんですか?」 「うーん…………なんだろう。特にすごい辛いとかってなくて。たぶんここにいる子ってみんな そうだけど、基本死にたいって思ってる。死ねたらなんでもいいなって思っちゃうから…...
モカさんと出会ってインタビューを開始したあと、こんなやり取りがあった。 「モカさんの悩みってなんですか?」 「うーん…………なんだろう。特にすごい辛いとかってなくて。たぶんここにいる子ってみんな そうだけど、基本死にたいって思ってる。死ねたらなんでもいいなって思っちゃうから……悩 みは「死ねないこと』かな」 「死にたくないからここにいる感じですか?」 「全然違います。 全然違くて、死ねないから何しようってなったらここに来るしかない。 い る場所もないし、やることもないし、できることもないから、ここにいる」 2 5 この会話のあと、僕は少しの間だけ言葉を失ってしまった。 モカさんの中にある救いようが ない心情や「死にたくないからここに集まって希望を見出しているのだろう」という僕の浅は かな想像が「全然違う」と彼女に完全否定されたことがショックだった。 という れている」とい という出来 仕方ない、 しょう? というのとは違うと思います。 子どもな と異体内に以下のような出来事があ 母親(ビンタ) ユイト君「はいこれねー、警察行くわ」 (と言い残して本当に警察署に行って訴える (母親に警察から電話がかかってくる) 母親「虐待で出要請があるなら今すぐ行きます」 警察「いや、明らかに家庭内の揉め事なので・・・・・・」 母親「そうなんですか? 全然行きますけど」 警察「夜も遅い (2時頃)ので、息子さんをお送りします」 その夜、ユイト君は車に乗せられて帰ってきた。 タイトロープを渡って 母親は、こうも答える。 母親 正直、「虐待」というワードが独り歩きしている、と思っています。 過去に息子が暴れて、 児相の助言で逆に私が警察を呼んだこともあります。 虐待されていて逃げたいのなら、そ れでいいから好きにしなよ、と。 「虐待」というワードを自分を正当化するために使って いたイメージが強いです。 第2章 ま や「はい」とだけ彼女は か不安になってくる。 1767 マナミさんに「この人はなぜそんな当たり前のことを 漢の方なん マナミさんの話を聴きながら、僕はあることに気づいた。 元彼に使った2000万円も、 の担当に使った100万円も、彼女は「使わされた」「奪われた」という感覚を持っていない様 子なのだ。 2000万円を「使わされた」「奪われた」という感覚があれば、相手を恨む感情がその人の 中に芽生えても不思議はない。物騒な例えで良くないかもしれないが、2000万円という金 額は事件の動機になり得るし、現実には数百万円をめぐる強盗や殺人のニュースも目にする。 マナミさんが失った2000万円は、人が人に危害を加えてもおかしくない金額だと言えよう。 しかし、マナミさんが元彼を語る上で基準にしている物差しは、「奪われたかどうか」 「恨ん でいるかどうか」ではなかった。 彼女は元彼とのエピソードを「好きかどうか」という物差しだ けで語り続けた。 その時の自分は元彼を好きだったが、今の自分は元彼のことをもう好きでは ない。 マナミさんは元彼との関係を 使った金額ではなく「好きかどうか」という点にこだわっ 109 推し活の果てに て僕に話していた。 マナミさんは2000万円を使ったのに、別れた元彼のことを恨んでいない。 そして、相手 のホストはマナミさんに2000万円という大金を使わせて”同棲までしたのに、彼女から 恨まれることなくスパッと関係を断ち切った。僕は、ホストと客の関係性に対して深い闇を感 第3章
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話や考えが合わない世代 けど、それをしいたのは発展や贅沢の為に 犠牲にしたコミュなのか教育なのか、、、 ユイトママの苦しみが胸をさす
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金銭的な事情から家に住めなくなった物理的な「ホームレス」という概念や事象から、金銭的にも豊かで何不自由ない生活が送れているにも関わらず“家のような”心休まる場所がない「ネオホームレス」が、トー横やグリ下に集まっていることを耳にしたことからこの本を手に取った。 壮絶な過去を持つ少女...
金銭的な事情から家に住めなくなった物理的な「ホームレス」という概念や事象から、金銭的にも豊かで何不自由ない生活が送れているにも関わらず“家のような”心休まる場所がない「ネオホームレス」が、トー横やグリ下に集まっていることを耳にしたことからこの本を手に取った。 壮絶な過去を持つ少女や誰でも経験する思春期に居場所を失った少年など、その人が抱える悩みは十人十色。その悩みに大きいも小さいも他人の指標で測られるものではなく、本人がその悩みとどう向き合っていくかが大切だと著書を読み思った。「◯◯すべきだ」「◇◇はダメな証拠」など、自分の価値観で起こっていること自体を批評するのは誰でもできることで、むしろ「なんでこうなったんだろう、僕ならこうする(とか、こうしてあげたい)」と、冷静に事象を見つめられることが、とても大切な判断だと思った。 とはいえ、こうした悩みもがく人たちが少しでも減るように、私が何かできることを探りたい。
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元々ギチとして好きで、本を出されたと聞いて購入。青柳さんの人としての優しさが伝わってくる本。 最後には、ホームレスの定義とは?という問題も出てきて、興味深かったです。皆少しでもいい方向に進めますように。
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世代分けをするのは、あまり好きではありませんが、z世代と言われる若者の、ホームレス実態の一部がわかります。 彼ら彼女らの悩みやホームレスに至った経緯などがわかりますが、あまり共感はできません。 しかし、そのような若者を作り出すいまの社会状況や閉塞感など考えさせられるものはありまし...
世代分けをするのは、あまり好きではありませんが、z世代と言われる若者の、ホームレス実態の一部がわかります。 彼ら彼女らの悩みやホームレスに至った経緯などがわかりますが、あまり共感はできません。 しかし、そのような若者を作り出すいまの社会状況や閉塞感など考えさせられるものはありました。
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