SNSの哲学 の商品レビュー
若者よ、対話しよう。 哲学にタッチする話題であっても、 難しいと毛嫌いせずに(むずかしいんだけどね) 思考してみよう。 わたしたちの生活に刺さっている SNSが私達にもたらす影響のあれやこれやを 想像してみよう。 …… そういうことを言いたかった本だと思います。 自分、不器用...
若者よ、対話しよう。 哲学にタッチする話題であっても、 難しいと毛嫌いせずに(むずかしいんだけどね) 思考してみよう。 わたしたちの生活に刺さっている SNSが私達にもたらす影響のあれやこれやを 想像してみよう。 …… そういうことを言いたかった本だと思います。 自分、不器用なんで(笑) うまく言えないですが、著者さんに ありがとうございます、って言いたいです。
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SNSの使い方指南書ではなく、SNSを使っている私たちとは一体何者なのか?を考える本。有名な哲学者の考え方を引用しながら、SNSと私達について考えるのが楽しかった。
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軽い語り口、薄くて簡単に読めそうながらも、さりげなく5人の哲学者を紹介。 「ヘーゲル:承認欲求は必然的に挫折する」 「ハイデガー:存在と時間、到来・既在・時熟」 →デジタル情報と時間 「ウィトゲンシュタイン:言語ゲーム、人はなぜ「痛い」と言うのか」 「ベルクソン:未来の予見不...
軽い語り口、薄くて簡単に読めそうながらも、さりげなく5人の哲学者を紹介。 「ヘーゲル:承認欲求は必然的に挫折する」 「ハイデガー:存在と時間、到来・既在・時熟」 →デジタル情報と時間 「ウィトゲンシュタイン:言語ゲーム、人はなぜ「痛い」と言うのか」 「ベルクソン:未来の予見不可能性と創造的な進化」 →アルゴリズムと偶然性 「アーレント:公的領域と私的領域」 →SNSがつむぐ連帯 コミニュケーション手段は新しくても、それを使う人間については、過去から積み上げられた哲学があって、それらの視点から考えるのも面白い。
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SNSを、ひとつ、承認欲求の問題として考えています。 自分が何者か知りたい、自分とは、を断言できる確信を得たい、そんな側面が、SNSにはある、と。 とくに、そこで有害にもなってくる3点として、 依存、不安、疎外。 依存は、自分が満たされるために、外部の行為に依存しているという...
SNSを、ひとつ、承認欲求の問題として考えています。 自分が何者か知りたい、自分とは、を断言できる確信を得たい、そんな側面が、SNSにはある、と。 とくに、そこで有害にもなってくる3点として、 依存、不安、疎外。 依存は、自分が満たされるために、外部の行為に依存しているということ。SNSでいいねをもらったり、注目を得たりすることは、フォロワーや他者の選択によるので、自分ではどうしようもない。けれど気にさせるのがSNS。 不安は、絶え間ない、終わりのない、欲求であること。そう、SNSを続ける限り、投稿をし続ける限り、満たされることはない。毎回、気になるし、期待を抱えて使用する。 疎外は、自分を作ることで、本来との自分との乖離を感じること。これは本当に難しいことですね。とくに成長過程の若者絵の影響は、現の自分とのバランスの保ち方、きっと難しいはず。 そのほかの論点もいろいろありました。 特に個人的に興味深かったのは、 時間。そう、時間は人間が、とりとめもないものを理論化したものだった。実際は複雑でつかみどころないものなのだということを完全に普段忘れている。SNSは、過去に自分が言ったことも今の自分と同一視されることがあり、時間の概念自体に介入する部分も多く、使い方次第で大ごとにもなるので注意が必要ですよね。 言葉も、理論。ヴィトゲンシュタインの言語ゲームのお話も紹介されていましたが、 他者とのトラブルも、自分の悩みも、適切な言葉を使えていないことから。 SNSの世界では言葉だけでなく加増賀や動画がどんどん出てきたのも、言葉での表現の難しさ、わずらわしさがあるのかもしれませんが、 とにかく物事はほぼ適切には、思った通りには、伝わらない、と思っておいたほうがいいですね。 ビー玉の小宇宙、それがそれぞれの人生… 美しい表現でした。
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SNSとは何か、ヘーゲルやハイデカー、アーレントを持ち出し、深く考察する。 何気なく使っているInstagram やX の裏に潜む意味がわかる気がする。
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SNSを5つの側面(承認欲求、時間、言葉 アルゴリズム、連帯)から哲学的に考える。 アルゴリズムは、偶然性を排除する。 アルゴリズムの外側は、賭けと責任が伴うが、 偶然性の出会い、新しい体験をもたらす。 SNSを否定するのではなく、SNSのもつ性質 から、主体的に哲学にも興味...
SNSを5つの側面(承認欲求、時間、言葉 アルゴリズム、連帯)から哲学的に考える。 アルゴリズムは、偶然性を排除する。 アルゴリズムの外側は、賭けと責任が伴うが、 偶然性の出会い、新しい体験をもたらす。 SNSを否定するのではなく、SNSのもつ性質 から、主体的に哲学にも興味を持たせてくれる 一冊で面白かった。
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SNSの側面からみた哲学。 一見して難しそうに感じるが、内容はわかりやすく、読みやすい文章なのでスルスル読了できた。 SNSを通じた承認欲求、時間の概念、炎上するつぶやき、アルゴリズムなどを哲学的に思索する。 改めて考えたことのない内容だったので、面白かった! ただ、説明はあるに...
SNSの側面からみた哲学。 一見して難しそうに感じるが、内容はわかりやすく、読みやすい文章なのでスルスル読了できた。 SNSを通じた承認欲求、時間の概念、炎上するつぶやき、アルゴリズムなどを哲学的に思索する。 改めて考えたことのない内容だったので、面白かった! ただ、説明はあるにせよ哲学用語が多く、そこが小難しく感じる人もいるかもしれない。 自分の中で噛み砕きながら読むことをおすすめしたい。
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SNSに疲れることがよくあるので(今もそう)、参考になった。 SNS疲れは承認欲求によるもので、不安、無理をすること、他律性が原因。キラキラした投稿でいいね!をもらって、その瞬間は満たされたとしても、また他の人の投稿がすぐ目に入って、「自分は魅力的な人間じゃない…」と落ち込む。 ...
SNSに疲れることがよくあるので(今もそう)、参考になった。 SNS疲れは承認欲求によるもので、不安、無理をすること、他律性が原因。キラキラした投稿でいいね!をもらって、その瞬間は満たされたとしても、また他の人の投稿がすぐ目に入って、「自分は魅力的な人間じゃない…」と落ち込む。 自分の承認欲求を満たしてくれる人は、逆に自分もその人の承認欲求を満たす道具に成り下がっている。ヘーゲルの相互承認(役に立つかは関係なくわたしはあなたと関わっていきたい)の実現を目指すことが必要なのだとわかった。
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アルゴリズムは自分にとって新しいものは与えないということが知れてよかった Twitterは本音であるように見える(見えるだけでそうとは限らない)
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「〇〇について考えなくてはならない」というとき、その言葉が前提として孕んでいる強制力。たしかにあるなあと思った。 「考えたい」と「考えなくてはならない」は異なり前者のスタンスで物事に向き合えたら、それは現代人にとってとても豊かな態度なんではと想像したりした。 表紙は子供向け本み...
「〇〇について考えなくてはならない」というとき、その言葉が前提として孕んでいる強制力。たしかにあるなあと思った。 「考えたい」と「考えなくてはならない」は異なり前者のスタンスで物事に向き合えたら、それは現代人にとってとても豊かな態度なんではと想像したりした。 表紙は子供向け本みたいな雰囲気だけれど、大人向けの書き口だった。
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