行動経済学が最強の学問である の商品レビュー
2024.02 まさに今読みたかった本だった 心理学系の◯◯理論とかは色々聞いたことはあったけど、日常にどう役立てるのかやそれぞれの理論のカテゴリとかもよく分かってなかったので、体系的に整理されてビジネスへの応用も言及されている本書はとても為になった BRUTUSのリスキリン...
2024.02 まさに今読みたかった本だった 心理学系の◯◯理論とかは色々聞いたことはあったけど、日常にどう役立てるのかやそれぞれの理論のカテゴリとかもよく分かってなかったので、体系的に整理されてビジネスへの応用も言及されている本書はとても為になった BRUTUSのリスキリング特集で著者のコラムもあって、行動経済学への興味が更に湧いた 今までで1番iPadにメモした 各章の自分での落とし込み ・人間の非合理な意思決定には直感が大きく関わっている ・状況により意思決定は左右されるし、それに気付いておらず「自らの意思で決定した」と思っていることが多々ある ・大きな感情ではなく、淡い感情(アフェクト)により意思決定が左右される 初心者でも躓くことなく読み進められる文章でとっつきやすい あとはこの学びを自分の日常生活やビジネスにどう活かしていくかを考えていきたい 期待して買った通り面白い本だった!
Posted by
体系化されて読みやすく、かつ印象に残りやすいフレーズなどが多かったです。 事例が多いのは良いと思いますが、自分の仕事などに使えるようになるには、再度読み込みをするなり、他の行動経済学の書籍で別角度からのインプットが必要な印象です。 大変面白かったので、2度目も読むと思います
Posted by
行動経済学を「認知のクセ」「置かれた状況」「その時の感情」とでジャンル分けをしているので、整理するのに便利でした。
Posted by
行動経済学が何なのかについてはよく分かるが、各理論について体系的にまとめている内容ではないため、しっかりと学ぼうという人には合わない。さらっと読めてさらっと理解できる。
Posted by
確かに体系的にまとめられた書籍はなかったので、全体像を掴むのに役立った。 本書を通じてこれまでの知見を理解しつつ、検証方法についても学んでみたいと感じた。(人間の心理行動は今後も変化していくと思うので、それを捉えていくためのポイントなど)
Posted by
人間という稼業をやってると人間て偉いな~と思う一方で、「バカだなホント…」とつい呟いてしまうこともある。しっかり計画立てて合理的に行動することもあれば、損するって分かってるのに同じ行動を繰り返してしまう事もあったりして、まったく理屈通りに動かないんだよねーって誰に言うでもなく自分...
人間という稼業をやってると人間て偉いな~と思う一方で、「バカだなホント…」とつい呟いてしまうこともある。しっかり計画立てて合理的に行動することもあれば、損するって分かってるのに同じ行動を繰り返してしまう事もあったりして、まったく理屈通りに動かないんだよねーって誰に言うでもなく自分の、いや人間の「非合理さ」に嘆息したりすることも一度や二度ではありません。 そんな人間の「非合理さ」を前提に経済学と心理学を融合させたのが、この行動経済学という学問であるらしい。その行動経済学を体系的に学べるのが本書で、最初はなんだか小難しいこと言われちゃうのかなと思ってたけど、分かりやすいように日常生活に根ざして解説されているので「おー分かる!分かるよ~~」と納得させられることも多いです。 例えば、一度始めたら成果が出なくても時間や労力を取り戻そうと継続してしまうことってよくあると思うんだけど、行動経済学的にはそれを「埋没コスト」と呼んでいる。名前を当てはめてあげることで、現状を明確に認識できるようになるし、冷静に対策を立てることも可能になる。 また例えば、定食屋さんなんかで何を食べようか迷っているとふと、「本日のランチ定食」とか「本日のオススメ」が目に入るとつい「これにするか!」と即決してしまうことがあるけど、これを「ナッジ理論」と呼んでいる。 生活の中ですでに認識していて、知っている内容もチラホラあるけど、日頃モヤッとしていたものが腹落ちしてスッキリ納得させられる内容もあり充実度はけっこう高いんじゃないかなと思います。読みやすく頭にスっと入ってくるし、手軽に学問するのに格好の手引書になってます。
Posted by
世の中のありとあらゆるところに 行動経済学が隠れていて、企業の巧みな 作戦にまんまと騙されてるなーと思った まずは 人間は非合理的な意思決定をする生き物 ということを常に頭に入れて 誤った判断をしないようにしよう 読み直さないと完全に頭には入らないけど 説明も分かりやすくてよ...
世の中のありとあらゆるところに 行動経済学が隠れていて、企業の巧みな 作戦にまんまと騙されてるなーと思った まずは 人間は非合理的な意思決定をする生き物 ということを常に頭に入れて 誤った判断をしないようにしよう 読み直さないと完全に頭には入らないけど 説明も分かりやすくてよかった もう一度読み直そうと思った
Posted by
行動経済学を使える教養にするために、理論を認知のくせ、状況、感情のカテゴリーに分けて説明されており、実践してみようと思える理論が多くあった。 人間は非合理な行動を行うが、その一歩前にある非合理な意思決定が何によってもたらされるのかを理解して対策を打つことが、私生活でも仕事でも生き...
行動経済学を使える教養にするために、理論を認知のくせ、状況、感情のカテゴリーに分けて説明されており、実践してみようと思える理論が多くあった。 人間は非合理な行動を行うが、その一歩前にある非合理な意思決定が何によってもたらされるのかを理解して対策を打つことが、私生活でも仕事でも生きることが筆者が伝えたいことだと感じた。 判断はシステム1とシステム2が絡まって行われていること、時間が与える認知のクセ(今に近いほど具体的に考え、将来のことは抽象的に考える)、人の判断に影響するのは、喜怒哀楽のようなはっきりとした感情よりもアフェクトという淡い感情の方が影響が大きいということが特に印象に残っている。 仕事の中では、顧客の行動を考えるときはシステム1の状態を想定できるようにペルソナで具体的にかんがえたり、アンケートよりも観察を重視することや、ポジティブアフェクトを活用して周りの人が元気で働けるようにしていくことを実践していく。
Posted by
行動経済学という考え方や学問があることは知っていましたが、言葉以上に経済に浸透しているのだなと実感。 GAFAでも、積極的に採用する考え方とのこと 正当な経済学が合理的な人の思考で行動することを前提にするのに対して行動経済学では、心理に基づいて行動することを前提にする。 正式...
行動経済学という考え方や学問があることは知っていましたが、言葉以上に経済に浸透しているのだなと実感。 GAFAでも、積極的に採用する考え方とのこと 正当な経済学が合理的な人の思考で行動することを前提にするのに対して行動経済学では、心理に基づいて行動することを前提にする。 正式に体系的なモデルがないことから、筆者が独自に「認知のクセ」「状況」「感情」という3つの分野にしぼり、それを解説する。 認知のクセに登場するシステム1とシステム2の直感と論理的な考え方のシステムの違いが楽しかったです。 また仕事でも、自分から進んで選べる状況にあることは人の幸福度を大きく増すと言うのは、普段の行動や仕事でも納得できる所。 AIが統計学を中心に論理的に考えると考えれば、同学問は自分、人のことは人が最も分かっていると考えれば、AIに奪われない仕事の分野のひとつの気もしてきました。 もう少し同学問を掘り下げてみたいなと思います。
Posted by
非合理的な意思決定の3つの要因を、 ①認知のクセ ②状況 ③感情 に分類して体系化。それぞれが第1章から第3章のタイトルになっている。 何かと話題になる「行動経済学」のアレコレについて、広く浅く、かつ手っ取り早く知りたいと思って読んだ。結果は期待どおりで、「なるほど」の連発だった...
非合理的な意思決定の3つの要因を、 ①認知のクセ ②状況 ③感情 に分類して体系化。それぞれが第1章から第3章のタイトルになっている。 何かと話題になる「行動経済学」のアレコレについて、広く浅く、かつ手っ取り早く知りたいと思って読んだ。結果は期待どおりで、「なるほど」の連発だった。以下のような概念が学べる。 ・システム1とシステム2:人は直感的で瞬間的な判断(システム1)と時間をかける判断(システム2)を使い分けている。システム1はスピードで勝るが正確さに欠ける。 ・埋没コスト:一度何かを始めたら、たとえ成果が出ていなくても、そこに費やした時間・お金・労力を取り戻そうと継続してしまう。 ・ホットハンド効果:ある事象が連続して起こると、次も同じことが起こると思い込んでしまう。 ・フット・イン・ザ・ドア:頼みごとをするなら、最初から大きな依頼をせずに、小さいお願いから始めるとうまくいく。 ・確証バイアス:何かを思い込んだら、それを証明するための根拠ばかり集め始めてしまう。 ・悪魔の代弁者:議論を活発にするためにあえて批判的な意見を述べる。確証バイアスを回避するために有効。 ・真理の錯誤効果:最初のうちは「ありえない」と思っていても、繰り返し見たり聞いたりするとその情報を信じてしまう。 ・双曲割引モデル:近い将来を考える際は、わずかな時間・金額の差が気になるが、遠い将来を考える際は、多少の時間・金額の差は気にならない。 ・解釈レベル理論:「今」については現実的かつ具体的に考えるが、先のことは抽象的に考える。 ・快楽適応:幸せだと感じることをずっとしていると、だんだんとその幸福度が一定のラインに戻ってしまう。快楽の時間を細切れにすれば幸福度の上昇が長続きする。逆に、嫌な仕事は細切れにせずに一気にやってしまった方がよい。 ・デュレーション・ヒューリスティック:サービスの内容よりも、かかった時間で評価してしまう。 ・系列位置効果:最初と最後のものが高く評価されがち。 ・単純存在効果:その場にただ他者がいるというだけで、人間の行動は無意識に影響を受ける。 ・過剰正当化効果:もともと内発的動機で取り組んでいたところに、金銭的報酬などの外発的動機が用意されると、モチベーションが下がってしまう。 ・選択オーバーロード:選択肢が多すぎると選べなくなる。 ・ナッジ理論:おすすめ(デフォルトの選択肢)を提示する。 ・プロスペクト理論:人は、ポジティブな表現により利益を強調されると、確実性を求めリスクを避ける傾向がある。逆に、ネガティブな表現により損失を強調されると、リスクを求める傾向がある。 ・おとり効果:誰も選ばないような選択肢をあえて追加することで「もともとあったもの」を選ばせる。商品Aの隣に、より高価な商品Bを陳列すると、商品Aの売上が伸びる。 ・アンカリング効果:最初に提示された数値などが基準になり、その後に続くものに対する判断が非合理に歪んでいく。80万円の予算を確保するために、まずは100万円を提示するなど。 ・パワー・オブ・ビコーズ:小さなお願いごとは理由を添えるだけで受け入れてもらいやすくなる。理由の内容自体は何でもよい。 ・自律性バイアス:人に何かを頼むときは、相手に選択肢を与えると受け入れてもらいやすい。 ・アフェクト・ヒューリスティック:「喜怒哀楽」ほどはっきりしない淡い感情(アフェクト)に動かされて非合理になりうること。 ・心理的所有感:従業員が会社に対して「自分がいるべき場所」「自分がやりたい仕事」と感じることで熱心に働くようになる。 ・不確実性理論:人間は、実際に悪い結果になることよりも、「悪い結果になるかもしれない」という不確実な状態でいることの方により強いストレスを感じる。 ・制御焦点理論:「成功したいから頑張る人」と、「失敗したくないから頑張る人」に分かれる。どちらかが正解というわけではなく、その人とのよりよい付き合い方がわかってくる。
Posted by