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サエズリ図書館のワルツさん(1) の商品レビュー

4.1

21件のお客様レビュー

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2024/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館の本はすべてワルツさんのもの。だから貸すだけをモットーとしている。本はワルツさんにとって何より大切な、大切なもので、思い出も気持ちもなにもかも詰まっているから。 それぞれの話は切なかったり未来を考えさせられたり。ありえない未来ではないから余計に響きます。

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2024/08/01

世界観が好きでした。でてくる人みんなが、愛おしくて。ワルツさんの言葉は素敵です。 ―魂だけでは、抱きしめられないから。 ―よい読書を。

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2024/06/29

少し未来の、紙の本を所蔵することは難しくなった時代、利用登録をすれば誰でも本を借りる事ができる図書館と、それにまつわる人々のお話。 私も未だに紙の本を選んでしまうのだけれど、本を読んで何か思ったり感じたりするのは、紙でも電子でも変わらないのではないかなと思う。でも紙だと、質量とか...

少し未来の、紙の本を所蔵することは難しくなった時代、利用登録をすれば誰でも本を借りる事ができる図書館と、それにまつわる人々のお話。 私も未だに紙の本を選んでしまうのだけれど、本を読んで何か思ったり感じたりするのは、紙でも電子でも変わらないのではないかなと思う。でも紙だと、質量とか雑味みたいなのをじっくり味わえるような気もする。 以前の版も好きで、自分もずっと待っていた作品なので、またこうして会えて嬉しいです。ワルツさんたちや、その世界のことを掘り下げた話もまた読めると良いな。

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2024/06/25

紙の本が希少となった世界で本に初めて触れる登場人物達。 自分も電子書籍より紙の本が好きな為、近未来的なフィクションでありながらもイメージし易い展開で、ジワジワと面白い物語でした。

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2024/06/25

電子書籍の普及により、紙の本が貴重な文化財になった、近未来のお話… と思ったら。 人口も激減、平均寿命も60歳を割り、 「都市部」と呼ばれる元の中心地は、荒れ果てている世界。 多分原爆が落とされた世界の話。 そんな中で、郊外で私設の図書館を守る、ワルツさんと言う、ひたすら本が好...

電子書籍の普及により、紙の本が貴重な文化財になった、近未来のお話… と思ったら。 人口も激減、平均寿命も60歳を割り、 「都市部」と呼ばれる元の中心地は、荒れ果てている世界。 多分原爆が落とされた世界の話。 そんな中で、郊外で私設の図書館を守る、ワルツさんと言う、ひたすら本が好きで本を愛する、素敵な司書さんのお話し。 著者「文庫版あとがき」に はじめてワルツさんに出会ったのは、強い不安、そして深い悲しみの中だったような気がします… と有り、2012年刊行なので、東北大震災の翌年になります。 この本も、あの大震災が書かせた小説なのかもしれません。

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2024/03/13

この本はこれからの時代、電子機器が増え、紙が貴重になっている設定のお話。 この本にあるとおり、いずれそゆ時代が来て、電子機器が当たり前になると思う。それについて、この本を読む前と後で変わったものは、その時代に''怖さ''を感じたこと。今の時...

この本はこれからの時代、電子機器が増え、紙が貴重になっている設定のお話。 この本にあるとおり、いずれそゆ時代が来て、電子機器が当たり前になると思う。それについて、この本を読む前と後で変わったものは、その時代に''怖さ''を感じたこと。今の時代はまだ紙に触れること、紙で本を読むことは当たり前だからこそ、日常生活に紙がないというのは不安だと。 ただ、それと同時に、ちゃんと未来に進まなければとも思った。紙のない時代が来るのはもうわかっていること。であれば、私たちが今ある時代に、紙の本の大切さ、紙の感触、匂い、それがどう大切であるのか、それを伝え、何かを残すことをし、進むことも大事だと思った。

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2024/02/27

もうだいぶ前になるが東京創元社からのメルマガの『本と人の奇跡を描いた伝説のシリーズ第1弾、待望の文庫化』という惹句を見てずっと「読みたい」に入れていた。手にした本は、表紙のイラストも感じ良く。 世界情勢の変化と電子書籍の普及により、紙の本が貴重な文化財となった近未来。そんな時代に...

もうだいぶ前になるが東京創元社からのメルマガの『本と人の奇跡を描いた伝説のシリーズ第1弾、待望の文庫化』という惹句を見てずっと「読みたい」に入れていた。手にした本は、表紙のイラストも感じ良く。 世界情勢の変化と電子書籍の普及により、紙の本が貴重な文化財となった近未来。そんな時代に本を利用者に無料で貸し出すサエズリ図書館。その代表を務めるワルツさんと図書館を訪れる人たちのお話。 第三話まではややつかみどころかない話が続く。わざわざこういった設定だし、紀元前の昔に貴重な文書とともに焼け落ちたとされているアレクサンドリア図書館への言及など、きっと紙の本推しの話なのだろうと思う(単行本版あとがきにも『電書ですか?本ですか?』という問いかけがあった)が、あまりそういうことを感じることもなく、どちらかと言えば、本と無縁の生活を送っていた会社員カミオさんや娘との距離を感じる小学校教師コトウさんのキャラが目立つ「サエズリ図書館のおかしな常連さんたち」といった体。 まあ、それはそれで楽しく読めるのだが、ちょっとした引っ掛かりが説明されているようないないような、しっかり読んでいたら分かるでしょうということか、ちょっと微妙な違和感もあり。 第四話になってようやくこの近未来の世界が描かれ、物語の背景やワルツさんの出自が知れてくると、『わたしが死んでも、本は残る』というワルツさんの養父の言葉に、本という『古い過去から。つながる命から。贈り物がある』というテーマがしっかり腑に落ちてくる。 そこから、ネットワークから遮断された図書館の中で子どもたちが本の質量を感じていく番外編へのつながりがなかなか良く出来た話になった。 最初から出来あがっていた話ではなく、書いている内にどんどんと肉付けされていったという印象。そう思うと、続巻が楽しみ。

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2024/02/20

本好きにはたまらない! 「そうそう!」と縦に振る首が止まらない。 短い間隔で刻まれる句読点が、サエズリ図書館の静かで穏やかな空気を表現している。 図書館司書のワルツさんの名前のように、ワルツのゆったりとしたテンポで読ませる文章。 そして、電子書籍が一般的になり、紙の本が希少で高...

本好きにはたまらない! 「そうそう!」と縦に振る首が止まらない。 短い間隔で刻まれる句読点が、サエズリ図書館の静かで穏やかな空気を表現している。 図書館司書のワルツさんの名前のように、ワルツのゆったりとしたテンポで読ませる文章。 そして、電子書籍が一般的になり、紙の本が希少で高価なものになった世界においても、紙の本を好きでいつづける人たちの存在。 こんなに勇気のもらえるお話が、復刊された事実にも、また勇気づけられる。 これからこの本を読まれる皆さまへ。 どうぞ、よい読書を。

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2024/01/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本が貴重な時代の図書館のお話。 人間が死んでも、本は死なない。 本が好きな人がいる限り本は死なない。 デジタル化された日常生活の中で紙の本を馬鹿にする人たちもいる。 どんな事情があっても、どんな人が相手でも本を愛する姿勢のワルツさんをかっこよく美しい人だと思った。 電子書籍よりも紙の本が大好きなので、紙の本が貴重になる時代が来るとしてもずっとずっと遠い日であって欲しい。 素敵なお話だった。

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2023/11/30

紙の本が貴重になった時代に、無料で閲覧可能な私立図書館が舞台のお話。 私は漫画は電子書籍でもいけるのですが、小説はやっぱどうしても疲れてしまって紙の本の方が好きです。なのでこの時代だと辛いなぁと思いながら読んでました。 でも本の値段も上がってて中々高級になってきましたよね…。今...

紙の本が貴重になった時代に、無料で閲覧可能な私立図書館が舞台のお話。 私は漫画は電子書籍でもいけるのですが、小説はやっぱどうしても疲れてしまって紙の本の方が好きです。なのでこの時代だと辛いなぁと思いながら読んでました。 でも本の値段も上がってて中々高級になってきましたよね…。今後こういった未来がもしかしたら来るのかも…。本は癒しなのになぁ。

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