欲望の見つけ方 の商品レビュー
自分の欲望は自分自身の中からが生まれたわけではなく、他者の模倣によって発生したものであるという話。 何を伝えたいのかよく分からない難しい部分も多かったけど、面白い理論。 模倣から完全に逃げることは出来ないけど、模倣によるものだと理解することで無駄な出費や競争、見栄を回避するこ...
自分の欲望は自分自身の中からが生まれたわけではなく、他者の模倣によって発生したものであるという話。 何を伝えたいのかよく分からない難しい部分も多かったけど、面白い理論。 模倣から完全に逃げることは出来ないけど、模倣によるものだと理解することで無駄な出費や競争、見栄を回避することができるかも。
Posted by
欲望の見つけ方の本じゃなかった。欲望の抑え方の本だった。 僕はあまり欲望とか強い思いがないので、どうすればそれらが手に入るのか教えて欲しかった。 でもこの本は、混沌とした模倣の欲望の中から、自分が本当に望むものを腑分けする本だった。つまり、自分の内からも外からも欲望を調達できる...
欲望の見つけ方の本じゃなかった。欲望の抑え方の本だった。 僕はあまり欲望とか強い思いがないので、どうすればそれらが手に入るのか教えて欲しかった。 でもこの本は、混沌とした模倣の欲望の中から、自分が本当に望むものを腑分けする本だった。つまり、自分の内からも外からも欲望を調達できる主体的で意欲的な人たちが、より欲望を洗練させていくための本だった。僕はこの本の読者に含まれていなかった。タイトルに騙された、落胆 スケープゴートの話とか、心底どうでもいい
Posted by
マズローの5段階欲求なんて古い。上位3層は「他社の欲望模倣」で説明がつく...という本。勉強というよりかは、純粋な読み物として完成してる。ザッポス伝説で一世を風靡した元CEOのトニー・シェイが自殺していることを当書で知った。
Posted by
学者ルネ・ジラールの欲望の本質についての考察を元に、著者が「人がなぜそれを欲するのか」について解説した本。 著者の主張は、模倣で生まれた欲望に支配されてはならないということ。 人が欲しいものを欲しがる理由 ・我々が何かを欲するときそこにはモデルとなる存在がおり、欲望は模倣によっ...
学者ルネ・ジラールの欲望の本質についての考察を元に、著者が「人がなぜそれを欲するのか」について解説した本。 著者の主張は、模倣で生まれた欲望に支配されてはならないということ。 人が欲しいものを欲しがる理由 ・我々が何かを欲するときそこにはモデルとなる存在がおり、欲望は模倣によって生まれる。 ・模倣のモデルが自分と近い場所にいる時競争意識は強くなり、この競争はどちらかが抜けるまで終わらない。 ・模倣から生まれる競争を止めるためにスケープゴートで区切りをつけてきたがこれは解決策ではない。 ではどうすればいいか ・欲望を健全な形で働かせるために、反模倣的である必要がある。反模倣的とは内在的な欲望のシステムに参加しない選択ができるということ。 A 反模倣的であるために自分のコア・モチベーションの特定や価値のヒエラルキーをはっきりさせること。 B 破滅的な欲望のシステムから抜け出すための方法は「設計思考」と「瞑想思考」の2つ。後者は欲望の変容をもたらす。 欲望の変容とは、すぐに解決策を探そうとはせずその現実に深く身を沈めるための質問を自身に繰り返し、既存のモデルを壊し新しいモデルを作り上げる状態。 → 具体的な瞑想思考のやり方を知りたければ『スマホ時代の哲学』を読むのが良い気がする。 ・モデルなしに欲望に到達することはできない。自分にとって本物だと思える崇高なモデルを見つけ、モデルを超越するために内なる変容を起こし、システムの外に新しいモデルを作り上げる必要がある。
Posted by
ピーターティールの愛読書の著者ルネジラールの入門に。前半は、人類の欲望は模倣である。欲望が似ることで競争が生まれ、さらに欲望が掻き立てられる。後半の記載が重要。深い欲望、良いサイクル、モデルの発見。 浅い欲望に惑わされない。深い欲望を追求する。
Posted by
人は欲望を糧に生きている。 これが欲しい。あれがやらたい。あーなりたい。こうしたい。自分たちの選択は全て欲望ありき。 その欲望のほとんどは、模倣的欲望でありセレブの国にいる誰かをモデルとしている。それが一年生の国になるととたんに争いや醜い比較競争が生まれてしまう。これは大変辛い...
人は欲望を糧に生きている。 これが欲しい。あれがやらたい。あーなりたい。こうしたい。自分たちの選択は全て欲望ありき。 その欲望のほとんどは、模倣的欲望でありセレブの国にいる誰かをモデルとしている。それが一年生の国になるととたんに争いや醜い比較競争が生まれてしまう。これは大変辛いこと。生きるのが大変。 模倣の欲望ではなく、自分の本質的な欲望を見つけよう。形而上的な欲望の模倣ゲームから逸脱し、選択が必然になり、自然と行き着くところに流れ着く。そうなった時、きっと人はとても幸せなんだろう。 まずはこの資本主義社会、そして日本の教育からぶち壊したいね。
Posted by
レビューはブログにて https://ameblo.jp/w92-3/entry-12800827453.html
Posted by
模倣理論に関する入門書。1年生の国・セレブの国、スケープゴートメカニズムなど、新しい概念ばかりだったのでとてもおもしろかった。学術書として捉えると、実例を交えて分かりやすく書かれていると思う。
Posted by
評判がいい本だけど...内容がとっ散らかって整理しにくい本でした。 大まかな内容としては、欲望とは模倣であり常にモデルを真似しているということになる。モデルは近い存在(一年生)と遠い存在(セレブ)とあり、近い存在になるほど競争や衝突が起きる。自分の欲望をメタ認知することが大事。...
評判がいい本だけど...内容がとっ散らかって整理しにくい本でした。 大まかな内容としては、欲望とは模倣であり常にモデルを真似しているということになる。モデルは近い存在(一年生)と遠い存在(セレブ)とあり、近い存在になるほど競争や衝突が起きる。自分の欲望をメタ認知することが大事。 著者のメッセージとしては、モデルに翻弄されるような「薄い欲望」を超越した「濃い欲望」を追い求めるべしと言っている。 「濃い欲望」は「生きがい」のようなものと解釈しました。 ザッポスやスケープゴート、モンテッソーリの事例などが興味深かったです。 ザッポスのトニー・シェイがダウンタウン・プロジェクトを立ち上げる際に役職や肩書を極力減らし、その時々において異なる人が役割を果たす「ホラクラシー」哲学を導入したところ、フラットな関係が逆に競争を生んで失敗したという話がありましたが、役職などのヒエラルキーはある程度必要になるということになります。ということは最近流行りのDAOはあまり上手くいかない仕組みなのかな?
Posted by
嫉妬でしんどい思いをした人や、やりたいことに溢れて迷走・疲弊したときに読む本だと思った。かつて自分は己の嫉妬深さでくたくたになった経験があり、嫉妬を克服するためにいくつかの方法を編み出したが、それを裏付けるような内容になっていて共感できる箇所が多々あった。
Posted by