欲望の見つけ方 の商品レビュー
多くの人には否定し難い事実として、私達の欲望にはモデルがおり、他者の欲望を模倣している。他者が何を欲しているか考える。
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図書館でふと目にした本。返却期限間近に読み出したら先を読みたくなり貸出延長するも、予約ありで延長不可。この本の位置付けが変わる瞬間。まさしくこの本に書かれていたことを体験。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1966845402294218853?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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『欲望の見つけ方』は、ルーク・バージスによる現代社会の「欲望」の成り立ちを深く掘り下げた一冊です。私たちが「欲しい」と感じるものの多くは、実は他者の欲望の模倣であり、社会的・文化的な影響の産物であるというルネ・ジラールの模倣的欲望理論を土台にしています。著者は自らの哲学的な学びと起業経験を織り交ぜながら、消費文化やSNSの中で生まれる「薄い欲望」に振り回される現代人が、自分の本当の「濃い欲望」を見つけることの重要性を説いています。 本書の特徴は、単なる理論の羅列や一般論の提示に留まらず、著者の身体感覚や経験が色濃く反映されていることにあります。そのため、内容は動的で流動的、一問一答型のような明確な回答が示されるわけではなく、むしろ読者が自らの内面と対話しながら読み解き、問いを立てていくことが求められます。この点が読みにくさの一因であり、一方で本書の本質的価値でもあります。 読者としては、筆者の内面や経験に寄り添い、その視点に共感しながら理解を進める必要があり、「自己一致」という概念がこの対話の軸になることに気づきました。自己一致とは、自分の内なる欲望や価値観と外的行動が調和している状態を指し、本書の「濃い欲望」探求の核に相当します。このワーディングがなかったら、議論はもっと抽象的で断片的になりかねず、大切なテーマを捉えきれなかったかもしれません。 また、本書の読み方や内容は、私が学んでいるエグゼクティブ・コーチングの実践と多くの共通点を持っています。コーチングの表面的なスキルだけではなく、クライアントの深い内面に迫り、真の自己理解を促す態度は、本書の「欲望の模倣」からの解放や自己の本質的欲望の探求と重なります。これは現代社会の自己啓発やビジネス教育の課題を反映しており、表層的な成功論に対する批判的視点としても有益です。 一方で、本書の内容は単純に理解できるものではなく、専門用語や哲学的な探求は時に難解であり、「言葉遊び」に陥る危険も指摘されます。重要なのは、こうした言葉や理論を単なる知的な装飾とせず、自己の生活経験や感情と結びつけて実体験として咀嚼することです。そうした読書態度がないと、本書は空虚に感じられかねません。 総じて本書は、欲望という人間の根源的なテーマを多角的な視点から探究し、現代の消費社会で生きる私たちに「本当に欲しいものとは何か」を問いかける挑戦的な作品です。そのため、読むには主体的な自己対話と深い思考が必要ですが、そこから得られる洞察は深く、精神的成長や自己実現に繋がるでしょう。読者は単なる読み手を超え、自分の内面と向き合う「対話者」として本書に接することが求められます。 本書は読み手によって理解や感想が大きく異なる、まさに「問いの書物」であり、現代における自己の欲望や価値を再検討する重要な一冊といえます。
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哲学者ルネ・ジラールによる「模倣の欲望」理論に基づくビジネス書です。人間の欲求に関する理論としてマズローの欲求階層が有名ですが、ジラールによれば、人は基本的な欲求が満たされれば明確な階層のない欲望の世界に進むとしている。欲望には、「薄い欲望」と「濃い欲望」があり、「薄い欲望」は他...
哲学者ルネ・ジラールによる「模倣の欲望」理論に基づくビジネス書です。人間の欲求に関する理論としてマズローの欲求階層が有名ですが、ジラールによれば、人は基本的な欲求が満たされれば明確な階層のない欲望の世界に進むとしている。欲望には、「薄い欲望」と「濃い欲望」があり、「薄い欲望」は他人が欲しがるものを欲しがることで際限がなく競争の世界になるのに対し、「濃い欲望」は自己の内面から湧き上がるもので、持続的な満足感がもたらされるとのことです。「濃い欲望」を見つけることが人生を豊かにするので、自分も見つけなくては。ビジネスにおいては、独自の価値からなるニッチ市場を開拓できれば、模倣されにくく競争が少ないため、大きく化ける可能性がある。いろいろと参考になる。
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ようやく読了。造語が特徴的かつ少し冗長?で一読ですっと入るものではないが、著者の主張は肌感をもって理解できた。確かに、人の薄い欲望を模倣することは簡単であり無意識的であり、故に退廃的である。ただ、頭では分かっているが...ということも理解はできる(例:嫌でも同期の年収は気になる)。この引力に対しては、「安易に人を模倣せず、自分の欲望に従った結果ポジティブに回ったサイクル」の経験を蓄積し、かつその感覚を持っておくことによってしか、対応できないのではないか...と個人的には思う。 以下にも引用した「懸命に濃い欲望を育てる」という言葉が好きだ。自分が没頭できる何かを見つけること/自覚的であること/目や耳を塞がないこと。常に自分に問いかけつつ、自分にとっての濃い欲望を見極め、育てていきたい。 特に印象に残った箇所は以下 ・模倣は崇高な野心を乗っとる可能性がある(p.44) ・私たちは自分と同じものを欲しがる人により強い脅威を感じる。自分自身に正直なところを訊いてみてほしい。あなたがいちばんうらやましいと思うのは誰か。世界一の金持ち、ジェフ・ベゾスか?それとも同じ世界にいる、たとえば同じ会社に勤める誰かだろうか。自分と同程度の能力で、働く時間関数も変わらないのに、自分より早く出世して年収で一万ドルの差がついてしまった同僚はどうだろう。うらやましいのは、恐らく後者のほうだろう(p.93) ・模倣の競争はどちらかが競争から抜けなければ終わらない。それを理解するために、頂点に立ったところを想像してほしい。勝利は逆説的に敗北をもたらす。それは、最初に間違ったモデルを選んだことを示している(p.113) ・「科学の発展があったから魔女の火あぶりをやめたのではない。魔女の火あぶりをやめたから科学が発展したのだ」(中略)「昔は日照りは魔女のせいだった。私たちは魔女のせいにするのをやめた途端、日照りの科学的な説明を求めるようになった」(p.201) ・模倣のゲームからやましさを感じずに抜け出すためには、ゲームに参加してまず勝たなければならない、という主張を信じてはいけない(p.236) ・超越したリーダーが恐れずに着手するのは、濃いスタートアップである。(薄い欲望からできていることが多い)フィードバックをもとにせず、濃い欲望を基礎にし、濃い欲望に導かれるプロジェクトである。実践するうえで、リーン・スタートアップのやりかたが有用ではないということではない。適応性を重視したやりかたは、会社あるいは人生をつくりあげるためのものではないということだ(p.288) ・私たちは破滅的な欲望のサイクルのなかにいる。しかし、それ自体は致命的なことではない。致命的なのは、別のサイクルがあると思っていないように見えることである。今の社会が退廃して停滞しているのは、希望が欠けているからだ。希望とは何かを欲することで、その何かは(1)未来にあり(2)良いもので(3)達成が難しく(4)実現可能なものだ(中略)この模倣のサイクルを破壊するためには、希望に値する何かを見つけなければならない(p.302) ・私たちは選択を迫られている。無意識に模倣的な生活を送るか、懸命に濃い欲望を育てるか。後者の場合、きらきら光るまわりの模倣的なものをつかみ損ねる可能性に悩むことになるかもしれない。自分の人生の終わりに際して、追いかけるチャンスを逃したことにいちばん後悔するのは、濃い欲望だと思う。手に入れようと没頭したことに、きっと満足を覚えるだろう欲望だ。私が疲れ果てて死ぬとすればー誰でも最後はそうなるー、それは薄い欲望を追いかけたからではない、濃い欲望をつかみ、何も残らなくなるまでつかみ続けたからだ(p.329)
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何かの書評で知って読んでみた。模倣の欲望は、日本だと横並びと揶揄されるものかもしれないが、その違いなどを考えながら読んでみた。 ボリュームが多く、前半のことを忘れそうになったりと、翻訳書なので仕方ないが、もっとコンパクトな方が読みやすかったと思う。
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なかなか本質をついてて面白い本だった。 「みんなが持ってるから欲しい」って日常でよくある中で、これに自覚的になれるかどうかで道を踏み外さない軸になると思う。 人間の欲望は他者の欲望を模倣することで生まれる。 つまり、他者(モデル)が欲しいと思うものを欲しくなる。 同じものを欲し...
なかなか本質をついてて面白い本だった。 「みんなが持ってるから欲しい」って日常でよくある中で、これに自覚的になれるかどうかで道を踏み外さない軸になると思う。 人間の欲望は他者の欲望を模倣することで生まれる。 つまり、他者(モデル)が欲しいと思うものを欲しくなる。 同じものを欲しがるから争いが生まれる。
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外国の方が書いた本という感じで言い回しが独特なため、理解が難しかった。 とはいえ、欲は人がやっていることを模倣したい模倣理論である、ということはなんとなく伝わった。
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欲望とは 自身の内から湧き出るものと 他人の模倣から生み出されるものがあり 欲望のほとんどが後者である 節約界隈では当たり前の事で 今更感があるが 学生の頃は模倣の日々だったなぁと思い出し笑い 対策もしっかり書かれているので ラスト50ページくらいだけでも十分な一冊
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