イクサガミ 地 の商品レビュー
ソッチへ走ったかぁ…ww。
2023年8月読了。 間を置かずに読んだ。茫漠としていた前巻とは打って変わり、このデスゲームの目的も、黒幕やそれに関わる人物達がほぼほぼ揃い踏みして、いよいよ佳境に入ってきた。 今巻は、剣戟シーンも技がハッキリしてきて、「○○流」ばかりではない、国籍も越えたジャンルの果し...
2023年8月読了。 間を置かずに読んだ。茫漠としていた前巻とは打って変わり、このデスゲームの目的も、黒幕やそれに関わる人物達がほぼほぼ揃い踏みして、いよいよ佳境に入ってきた。 今巻は、剣戟シーンも技がハッキリしてきて、「○○流」ばかりではない、国籍も越えたジャンルの果し合いと成って「異種格闘技戦」の趣もあり俄然面白くなってきた。 御一新後のドサクサな時代の組織作りの拙さで、当時本当にこうした内乱が起こっても(こんな「もっとも危険なゲーム」は有り得ないけどw)、不思議では無かったのかなと思うと、「警察官より先に、郵便局員が拳銃を携帯していた」事実も抵抗無く読めてしまう(「当時は現金書留なんかも運んでたので、配達夫が強盗に会うから、拳銃持たせてたんだよ~」って、幼い頃に学んだのを思い出した)。 大久保利通と云う人物については、親友である西郷との比較や能力第一主義,合理性,そして「“力無き国家”は直ぐに世界の餌食に成る」と云う世界を見て学んだ知見を最大限に駆使して、一刻も早く「世界からナメられない国家にしなくては」の思いの強さから、周囲の人間関係等お構い無くバリバリと〝富国強兵化〟〝先進国化〟を目指し驀進していた為、不平士族に限らず多くの人々から恨みを買ってしまったと云う(悲しい)事実を思うと、彼以外にも明治維新を成し遂げた人々の「命知らずの俠気」の様なものにいつも涙が溢れてしまう。 ま、そんな話はこの小説とは関係無いけど、外国から無理矢理こじ開けられ、それまでの価値基準も目茶苦茶にされ、手探り同然で近代化を目指さざるを得なかった時代の日本の「のたうち回る様な産みの苦しみ」は、貴賤を問わず凄まじい嵐となって当時の人々を襲ったと云う歴史のうねりの中で、生命を削り合う彼等の活躍を次巻以降も期待しています。 今村先生、個人的にですが「幻刀斎」のカラクリは〝山田風太郎先生〟バリなのをうんと期待していますよ~!!!
左衛門佐
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引き続き面白い。双葉は今のところ生きている。蠱毒の中で横の繋がりができて突破を目指す。大久保が出てきたりと、話が広がり怒涛の展開へ。一体どうなるのか、続きが早く読みたい。
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「天」からの続編「地」。大久保利通とか西郷隆盛とか知っている偉人の名前もちらほら。「天」では個人戦でしたが、「地」では昔仲間だった者たちと協力しながら物語は進んでいく。戦闘シーンはかっこいいですね。 続編が待ち遠しいです。
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イクサガミ三部作の第二段。 黒幕の正体も徐々に明かされて益々物語は加速していく。 愁二郎の兄弟やギルバートなど魅力的なキャラクターが次々と現れ、続きが楽しみになってきた。
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1作目である「天」からどんどん話が進み、一気に読んでしまった。次がとてもとても気になる。歴史的事実も交えているので勉強になる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
早く続きが読みたい。 なかなかそう思える本に出会えることはない。 文章から景色が人物が容易に想像でき、ページを捲るごとに高揚感を募らせる。 無骨との今後の戦闘も気になるし、大久保が無事なのかも知りたい。 またそれぞれの担当の正体も見え隠れして、とても面白い。 この本に出会えたことに感謝。
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愁二郎の義理兄弟たちも出てきて、登場人物がたくさんいる! 三部作とのことで残り1冊でうまく完結するのかな?とちょっと心配。
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やっちまった。これ3部作の第二作目。 2部作だと思って、読み始めたら、3部作とのこと。 さらに3作目はまだ販売されていない。まじか! これ、3作まとめて読まないといけないものだと思います。 そして、2作目「地」 共に旅をしていた双葉がさらわれます。 そして、愁二郎の義弟の三助も...
やっちまった。これ3部作の第二作目。 2部作だと思って、読み始めたら、3部作とのこと。 さらに3作目はまだ販売されていない。まじか! これ、3作まとめて読まないといけないものだと思います。 そして、2作目「地」 共に旅をしていた双葉がさらわれます。 そして、愁二郎の義弟の三助も登場、さらに甚六、彩八、四蔵と京八流の継承者が集まってきます。 そこに、彼らを狙う幻刀斎。 京八流の兄弟たちはどうなる? さらに「黒札」という新たなルールも明らかになって、ほんと、ロールプレイゲームをやっているみたいな感じ(笑) しかし、本作でも前作同様、格闘シーンがイメージできないのが残念。 そしていよいよ明らかになる「蟲毒」の黒幕。 大久保利通、前島密、と大物も出てきて、さてどうなる!っていうところです。 って、愁二郎がなんで、この二人と知り合いなわけ(笑)ちょっと無理がありますが、ま、そこはエンターテイメントとして割り切りましょう。 本作で、残り23人。 最終巻に続く...といっても次作が読めない(涙) 「天」「地」ときたので最後は「人」なのかな.. 最終巻が出て読めるときには、内容忘れちゃっているんだろうな(笑)
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時代小説は得意でないので、この厚さ、読めるか心配でしたが、無事読み切りました。 6章の南北戦争が登場するところから、急に面白くなりますね。 日本と海外の対比をこのように描くとは! しかも、南北戦争のストーリーは独立しているわけではなく、今後の「蠱毒」に登場するであろう人物の生い...
時代小説は得意でないので、この厚さ、読めるか心配でしたが、無事読み切りました。 6章の南北戦争が登場するところから、急に面白くなりますね。 日本と海外の対比をこのように描くとは! しかも、南北戦争のストーリーは独立しているわけではなく、今後の「蠱毒」に登場するであろう人物の生い立ち・特徴を説明するシーンとして使っているのです。 南北戦争のシーンはウルッときました。 道徳的に正しい事が世の中で常に評価されるわけではないし、勝者になれるわけでもない。 これを南北戦争と人の生死で表現してらっしゃる。 美しく仕上げてます。 また、「地」の後半からは歴史上の有名人が登場します。 前島密(明治のはじめ、日本に郵便の仕組みを築いた人。 「日本近代郵便の父」)、大久保利通(明治維新の指導者)などが主人公たちと絡んできます。 やっぱり有名人が登場するとテンション上がりますよね~。 そこで、気づいたことが。 今どきのテーマと歴史上の実在の人物を絡ませたフィクションは歴史を学ぶ上で好奇心を刺激しますね。 学生時代、歴史が超苦手でしたが、この方法をとっかかりに歴史を学んでいけば、歴史に興味持てたんじゃないかと、今更ながら思いました。 興味を持ったところで司馬遼太郎など読むとより解釈が深まるんでないかと。(あくまで個人的な意見です) ラストが読者泣かせな終わり方だったんですよね。。。次巻が楽しみでなりません! いつ発売されるんだろ。。。
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3部作とは知らず今作で終わりかと思って読んでみれば、いいところで終わってしまった。 漫画と違っていつ発売されるかわからない状態で続きを待つのは蛇の生殺しです。
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