滅茶苦茶 の商品レビュー

染井為人(著者)

2024/08/17

コロナ禍で三者三様の滅茶苦茶な展開が繰り広げられていた。
鬱々とした気持ちに焦りが重なりこうも悪い展開へと繋がってしまうとは。登場人物はみな加害者で被害者。美世子さんについては運がなかったと言わざるを得ないけど。
後半に近づくほど、これをどうやって収集つけるのか心配になるくらい展開がとっちらかっていたのに最後はうまくまとめてあってエピローグは安心できた。しかし他の問題とか色々放置な部分が気になったが。

しかしほんと最近の世の中はコロナに加え、猛暑、地震、台風がきたりとこの本よりもっと滅茶苦茶だわ。

2024/07/20

最初はそれぞれの登場人物がどこかで聞いたことありそうな、ツギハギみたいな小説と感じた。けれど、読んでいくうちに展開が気になり、最後はスッキリした気持ちで読み終えました。

2024/07/04

なんだか人ごとのように思えなくて鬱屈とした気持ちが自分にも移ってしまった。課題が山積みの俺は、問題がまだ解決してないじゃん！って思ってしまう。けどそう思わせるような書き方ができる作者はすごい。てかほんとに滅茶苦茶だった。

2024/06/23

最後にそこで繋がるのか！！
という面白さ。
みんな、ふとした拍子に転げ落ちてく感じ。
後戻りできない感じ。
無力感、伝わった。
なんとか乗り切ったから、こうして他人事だけど、あの頃のあの空気があのまま続いていたら、もっとわたしは暗い人間だったと思う。
いや、わたしは、というより、日本は、だね。

2024/05/26

タイトル通り、もうめちゃくちゃだよ。。。って言いたくなっちゃうお話だけど、最後の展開以外はなんともリアルなお話だった。

本当コロナって、みんなの人生狂わせてる。

2024/05/18

    「正体」「鎮魂」で★5の染井為人さんの作品。コロナ禍真っ最中の3人、進学校の男子高校生、ラブホテル経営の中年男性、高収入だけど独身で婚活中の37歳女性。3人共、コロナ禍のせいで人生がどんどん真っ逆さまに落ちてゆく、、、まさに滅茶苦茶な展開で、本人たちもこんなはずでは・・・と思っただろうけど、止められずにどんどん悪い方向へと転がってゆく。このスピード感は、奥田英朗さんの初期を彷彿。

最後に3人が出会ってからの展開も面白く、一気に読まされたが、最後が今ひとつ。

また、エピローグがいきなりあれから何年後系になるのでややがっかり

2024/04/21

みんなが樹海方向向かった時点で、あー最後交差するんだーと。そこからはだだだーーって感じだったけど…数年後丸く収まってたのかな？
みんなどうなったのか知りたかったな。

2024/03/04

コロナ禍の影響をもろに受け、人生を転落していく三人の物語。
最後には三人が交錯する。

キャラクターにリアリティがあり、展開のテンポがよいので、
ぐいぐい読み進められる。

ただ、彼らを悩ませていた問題がそれぞれ、
いかに収束していったのかが気になるところ……。

2024/02/25

ずっと読みたかった。
３人の登場人物が平和な世界から不穏な世界に堕ちて行くお話。
全く関係ない３人がつながるのか？と思ったら最後こんな形でつながるのか、とびっくり。
最後は希望とまではいかないけど、最悪な結果にはならず良かった。
堕ちるのは一瞬だ。

2024/02/21

コロナ禍によって、心のコロナを患いどんどん転落していく３人。三者三様の転落っぷりで最後はタイトルに偽りなしのハチャメチャに滅茶苦茶。