小説小野小町 百夜 の商品レビュー
前作の業平を懐かしく思い出しながら雅文調を楽しんだ。理解するのではなく感じるのがもののあわれという事なんだろう。挿入される短歌も想像力を刺激してくれる。フィクションだろうと思いながらも百人一首でお馴染みの名前の人達がストーリーで絡み合ってくるのはワクワクしますね。
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高校生の頃のことで言えば、現代国語は得意だが古文は苦手だった。恥ずかしながら、苦手な分だけ、知識も欠落しているのであるが、今回、美人の代名詞である小野小町について書いた『百夜』を読んでみることにした。雅文調に慣れるのに少し時間がかかったが、幼い頃より才能のあった小町と、王朝の奔放な色模様やきな臭い権力闘争のことなどを描いている。受験のためのだけの科目と割り切り、努力をせずに過ごした古文の授業をもう少し真剣に聞いていたら、もっと楽しめたに違いないなどと考えてしまう。評価が少し低くなったのは、作者ではなく読者である私自身のせい。
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小野小町について、これまで名前でしか知らなかったが、生きた女性として感じた。平安時代の雰囲気も感じることができた。挿入された和歌の読み解きも面白くぐいぐいと引き込まれた。
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謎の人物とされる小野小町 最後は美貌も衰え 各地を乞食になって放浪し 行き倒れのように亡くなった かのように聞いていたが この作品はちょっと頷ける感じ 時代に翻弄される人達が どこか悲しい
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