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赤い月の香り の商品レビュー

3.9

253件のお客様レビュー

  1. 5つ

    59

  2. 4つ

    113

  3. 3つ

    64

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    0

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2024/01/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

感想 前の手伝いをしていた彼女はやっぱり帰ってこなかったんだ。朔は我が強いといっても何故か心に傷を持った人を雇って更生というか立ち直らせているようにも見える。実は良い人なのかもしれない。 最後はちょっと意外な展開。朝倉と朔が同じ施設で、朔は純粋な彼の怒りに憧れていたなんて。 あらすじ 調香師小川朔の第二弾。今度は前科持ちの男性、朝倉満を手伝いとして雇うことに。売れっ子歌姫、ヤクザの組長の娘、母親から虐待を受けていた臭いを感じない女性など 朝倉は赤い色に暴力的なものを感じるようで、それを見ると心が落ち着かなくなる。やがて朝倉の過去が語られ、朔によって解きほぐされていく。

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2024/01/07

期待してなかった続編。 前回よりも色濃かった気もする。 個人的にはラストにやられた。 「正しい執着」かぁ。。と。 主人公が今回違うけれど、 自分でも認識出来ないものを香りから知られる、って怖いなと思った。 でも、これ、「香り」じゃなくても第六感みたいなもんでみんな持ってるような…...

期待してなかった続編。 前回よりも色濃かった気もする。 個人的にはラストにやられた。 「正しい執着」かぁ。。と。 主人公が今回違うけれど、 自分でも認識出来ないものを香りから知られる、って怖いなと思った。 でも、これ、「香り」じゃなくても第六感みたいなもんでみんな持ってるような…直感とか。 この人とは同じ類だな、とか。 私も家族に引き金を引かれる過去を持っているので、個人的には主人公が気付かされる「自分の中にいる魔物」みたいなものに共感してしまった。 そして、それに赦しが必要なことまで。。 思ったより、深かった。 みんな、愛されてるな…自分が自分を赦さないだけで。本を閉じたら、ため息が出た。。

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2024/01/05

「透明な夜の香り」の続編。 香りが導くドラマチックなストーリー。 天才調香師の朔さんが今作でもとても魅力的に描かれています。 私が朔さんにお願いするとしたら、どんな香りかなぁと想像してしまいます。

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2024/01/03

香りをテーマに前作の続きの物語が展開する。今度の家事手伝いは衝動的に暴力を振るってしまう満。一香も繊細だったが、満もまた繊細だ。 匂い立つような文章表現に耽美さ、官能さを感じることもあり、反面清々しさや瑞々しさも感じる千早茜さんの技術は素晴らしい。 香りは感情や記憶を刺激すること...

香りをテーマに前作の続きの物語が展開する。今度の家事手伝いは衝動的に暴力を振るってしまう満。一香も繊細だったが、満もまた繊細だ。 匂い立つような文章表現に耽美さ、官能さを感じることもあり、反面清々しさや瑞々しさも感じる千早茜さんの技術は素晴らしい。 香りは感情や記憶を刺激することは多くの人が共感でき、自分の匂いは内面から醸し出されてしまっていることを知る。だからこそ、良い匂いでいるために内面から健やかであるようにしたい。

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2024/01/17

孤独であることが当たり前になった現代社会。そのなかにあってなお孤立する青年の、うちに眠る獣性を、表紙が見事にあらわしていると思いました。 青年の衝動にひやひやさせられながら、時々ふと香る前作の気配。青年という異分子が混ざったからこそ、前作のふたりの閉じた世界観が際立つようでした...

孤独であることが当たり前になった現代社会。そのなかにあってなお孤立する青年の、うちに眠る獣性を、表紙が見事にあらわしていると思いました。 青年の衝動にひやひやさせられながら、時々ふと香る前作の気配。青年という異分子が混ざったからこそ、前作のふたりの閉じた世界観が際立つようでした。それはあまりにしずかで、狂気にも思えるかもしれないけれど、青年が述べたように、離れることなんてできない、そういう愛とよべるものなのでしょう。

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2024/01/02

今回は、男性が主人公、前回の一香さんの事があまり書いてなくて、 男性は前科持ちと思ったが、最後新城に依頼をした捜査の結果、母親は生きているとの事。なかなか考えつかない物語で少し変わった感じがする。

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2023/12/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前回の一香さんの次に雇われたひとは男性だった。でもやっぱり曰くのある人なんだろうなと思っていたら、それだけではなく過去にもつながりが…。 これってシリーズとして続いていきそう。 そして気になってどんどん読んでしまいそう。 香りで記憶がよみがえる。 浦島太郎が開けた玉手箱は煙じゃなくて香りだったという説があるらしい。 香りを嗅いで記憶がよみがえって、彼は歳をとったという説にハッとした。

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2023/12/29

既視感。 あー、前作、読んでるな、覚えてないけど。 ちょっと浮世離れしてる話。 突拍子もない。。

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2023/12/28

前作同様に香りが届くストーリーでした。 ここまで香り描写が突出していて、キャラクターも透明感で無機質なのに、なぜこんなにも色が強い作品が出来上がるんだろうか。 朔と一香のストーリーはモヤモヤしてしまう。 もういいよ、 と思わせておいて、 ああそっか、 と得心するところに落として...

前作同様に香りが届くストーリーでした。 ここまで香り描写が突出していて、キャラクターも透明感で無機質なのに、なぜこんなにも色が強い作品が出来上がるんだろうか。 朔と一香のストーリーはモヤモヤしてしまう。 もういいよ、 と思わせておいて、 ああそっか、 と得心するところに落としてくるのが上手い。 結構みんな丸く収まる。 そこはどうなんだろうか。 優しすぎるストーリーは朔をどんどん孤独にさせる気がする

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2023/12/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ずっと来てみたかった初めての文喫で。 またあの静かで鋭く香る 独特の世界観を味わいたかったので続編が嬉しい。 今回は男性が勤めるのが意外だったけど 一香さんと変に比較しなくて良いから良かった。 これはまた続きがあるかもとなんとなく。 また朔さんのいる世界を覗きに行きたい。

Posted byブクログ