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正欲 の商品レビュー

4.2

1391件のお客様レビュー

  1. 5つ

    540

  2. 4つ

    524

  3. 3つ

    191

  4. 2つ

    37

  5. 1つ

    19

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2023/06/12

真の「多様性」について考えなければならない。 最近頻繁に出てくる「多様性」という言葉は結局、自分がどうにか理解できる範囲のモノを許容するという意味で用いられており、元からそこに入れない想像もできないような人達を実は傷つけている。 自分の正欲を振り翳すと絶対に誰かが傷つく構図になっ...

真の「多様性」について考えなければならない。 最近頻繁に出てくる「多様性」という言葉は結局、自分がどうにか理解できる範囲のモノを許容するという意味で用いられており、元からそこに入れない想像もできないような人達を実は傷つけている。 自分の正欲を振り翳すと絶対に誰かが傷つく構図になっており、その終着点はまだまだ見つからない。

Posted byブクログ

2023/06/12

ダヴィンチ・プラチナ、本屋大賞ノミネートなどから。単行本で読もうかとも思ったけど、結局文庫化を待ってしまった。コロナ只中に上梓されたものだけに、タイトルから連想したのは自粛警察。必然的に性欲をにおわせながら、行き過ぎた正しさ・正義に対してのアンチテーゼ、みたいな内容なのかと思った...

ダヴィンチ・プラチナ、本屋大賞ノミネートなどから。単行本で読もうかとも思ったけど、結局文庫化を待ってしまった。コロナ只中に上梓されたものだけに、タイトルから連想したのは自粛警察。必然的に性欲をにおわせながら、行き過ぎた正しさ・正義に対してのアンチテーゼ、みたいな内容なのかと思ったけど、なかなかどうして、そう単純な話ではなかった。こっちの想像を上回ってくるのは当然として、良い意味で裏切られるのは心地よい。かといって、なかなかにコメントしづらい内容なのは確か。LGBTQとさえ言ってればオッケー、みたいな感覚に対しても、更なる熟考が求められる。もちろん人ごとでなく、身につまされる思いで読了。

Posted byブクログ

2023/06/12

エッセイは読んだことのあった朝井リョウ。 本当に同じ人が書いているんですか?と言いたくなった。 何が正しいかわからない。それを考えるのが違うのか? と読後に思考が堂々巡りになってしまった。

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2023/06/11

やっぱり朝井リョウすごいな〜とても面白かった。私は登場人物の家族構成や育ちみたいなものが垣間見える描写が好きだけど、「育ち」みたいなもんはお前の想像でしかねえんだよ、と殴られた気持ちだった。多様な、とかすぐ使ってしまうけどあらゆる誰かを理解したいというエゴは、エゴでしかない。 冒...

やっぱり朝井リョウすごいな〜とても面白かった。私は登場人物の家族構成や育ちみたいなものが垣間見える描写が好きだけど、「育ち」みたいなもんはお前の想像でしかねえんだよ、と殴られた気持ちだった。多様な、とかすぐ使ってしまうけどあらゆる誰かを理解したいというエゴは、エゴでしかない。 冒頭のニュースとストーリーが繋がっていくのは大変気持ちの良い読書体験でした。 この本めちゃくちゃ売れてるのに、他人の地獄を想像できない人ばっかり世の中に溢れているのはなぜなんだ?

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2023/06/11

多様性って、自分が考える想像する以上の多様性がある。法律って?誰を守るものか。本人にとっては悪いことしてないのに、たまたまひっかかったというか。理解されない苦しみはどれほどか。

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2023/06/10

読みながら何度も苦しくなった。 苦しくて、締め付けられて、涙が溢れた。 解説にもあった通り、この作品を読んだ誰もが自分の「正欲」の醜さに驚き哀しむのだと思う。 それと同時に、自分の中にも、他人に隠し続けたいマイノリティが存在していることに気づく。 たしかに私は、世間に受け入れら...

読みながら何度も苦しくなった。 苦しくて、締め付けられて、涙が溢れた。 解説にもあった通り、この作品を読んだ誰もが自分の「正欲」の醜さに驚き哀しむのだと思う。 それと同時に、自分の中にも、他人に隠し続けたいマイノリティが存在していることに気づく。 たしかに私は、世間に受け入れられることを前提に自己開示をする、ただ明日を生きていくための存在なのだろう。 明日からどうやって生きていけばいいのか、また私も正欲に悩まされている

Posted byブクログ

2023/06/10

学生からも、働き出してからも、カラオケの手拍子などが辛かった。 その暗黒時代は終わり、適度な負荷ですむ繋がりが自然と成立してくれた。 運が、よかったのか。

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2023/06/10

マジョリティに属する人間はそれ以外の人間を無意識に排除しようとする。では多様性を掲げる人間は理解に溢れているのかというと、結局その人が思う多様性しか尊重できない。だからそこから外れた人間は生きづらさを抱えて耐えなければならない。 でも果たしてその人たちだけが不幸なのだろうか。マジ...

マジョリティに属する人間はそれ以外の人間を無意識に排除しようとする。では多様性を掲げる人間は理解に溢れているのかというと、結局その人が思う多様性しか尊重できない。だからそこから外れた人間は生きづらさを抱えて耐えなければならない。 でも果たしてその人たちだけが不幸なのだろうか。マジョリティ側の人間にも特有の辛さがあることが本書では示される。結局のところ、結論など出ないし、それぞれが生きづらい人生を生きるしかないのかもしれない。

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2023/06/10

2023年12冊目。 本編を読み終わったら、巻末の解説はさらっと流す程度で目を通して終わり。 普段の小説の読み方はこんな感じですが、 今回は珍しく本編読後に解説まで読みました。 それは偏に、この作品が自分の手に余るものだったから。認識の範疇を超えたものだったから。 「認識...

2023年12冊目。 本編を読み終わったら、巻末の解説はさらっと流す程度で目を通して終わり。 普段の小説の読み方はこんな感じですが、 今回は珍しく本編読後に解説まで読みました。 それは偏に、この作品が自分の手に余るものだったから。認識の範疇を超えたものだったから。 「認識の範囲を超えた」というと、SFやファンタジーのような圧倒的なスケールで描かれた独創的なフィクションの世界観に、理解が追いつかなかった、という意味にもとれますが、少し違います。 本作は現代の日本を舞台にしたフィクションなので、世界観や用語で理解が追いつかないということはないです。作中の登場人物の価値観に、性的嗜好(フェチ)に理解が追いつきませんでした。 いくつか挙げられたものは、どれも初めて知るものばかり。 「多様性」とは多種多様な価値観や存在を認め、受け入れることを推奨する概念のように思っていましたが、その受け皿は世間一般の理解に収まる範囲のもので、そこからこぼれ落ちるものも少なからずあることに気付かされました。 そして、それを拾い上げることができるのかと問われているように感じます。 ただ、この問いの答えを公にすることで生じそうな後ろめたさに苛まれそうです。 著者のエッセイを読んで吹き飛ばしてきます笑

Posted byブクログ

2023/06/09

普通ってなんだろう? マイノリティとは? そんなこと考えたことなかったな☀︎ じゃあ自分は普通? 多分普通であり、普通じゃない♪ そんなこと考えないで生きてる。 違和感なく過ごせてる時点で普通ということなのかな! でも、わからなくはない気持ち〜 別にそれはそれでいいじゃん?

Posted byブクログ