労働の思想史 の商品レビュー
面白かった。知っている内容が多かったが、いろんな思想家の考えがまとまっており、昔から労働ってつらいものだったんだなと実感できました。産業革命の時の労働者の生活(15時間労働や劣悪な住環境)と比べると、事務仕事のつらさは全然ましと思えてくる。
Posted by
私たちにとって働くとは何か? ハンナ・アーレントの古代ギリシアにおける労働と仕事の考察からはじまり、働くことについて展開されてきた哲学的な流れを学べる。課題のために何となく読んだけど面白かった。
Posted by
仕事や労働という事に対して、各時代の哲学者や思想家がどのように考え向き合って来たかを時代背景も含めて判りやすく簡潔に書かれていて読みやすい。それぞれの哲学者や思想家の論点が労動史や資本主義の歴史の中で俯瞰出来るので、深掘りする前の参考になる。後半の感情労働の概念などは、特に日本で...
仕事や労働という事に対して、各時代の哲学者や思想家がどのように考え向き合って来たかを時代背景も含めて判りやすく簡潔に書かれていて読みやすい。それぞれの哲学者や思想家の論点が労動史や資本主義の歴史の中で俯瞰出来るので、深掘りする前の参考になる。後半の感情労働の概念などは、特に日本では「おもてなし」として扱われてるサービスの部分かと気付かされ興味深かった。
Posted by
働くとは何か。 これだけ労働に時間を費やしているのに、それが何なのかと問われるとなかなか難しい。 本書では、労働についての思想を古代から現代まで、西洋哲学の系譜を辿るものだ。 通して読むと、労働というものの立ち位置が時代や社会状況に応じてかなり変わっていくことに驚かされる。こん...
働くとは何か。 これだけ労働に時間を費やしているのに、それが何なのかと問われるとなかなか難しい。 本書では、労働についての思想を古代から現代まで、西洋哲学の系譜を辿るものだ。 通して読むと、労働というものの立ち位置が時代や社会状況に応じてかなり変わっていくことに驚かされる。こんなに考え方や価値観が変わるのか!という驚きを与えてくれる。 最後はAIの登場により労働がさらに変化するであろう端緒を紹介して終わる。AIは、恐らく今までにない大きな変化をもたらすだろう。それは誰にも分からない。ただ、過去の思想の流転を把握していれば、「あー、近世の労働観の大転換の、変化軸が違うヤツかなー?」ぐらいに鷹揚に構えられるようになる。かもしれない。 来たるAIによる大失業時代に向けた精神安定剤として、ぜひ。(失業はする)
Posted by
働くようになり、経験が積まれ、研修などで啓蒙が進んでいくと、仕事に求めているものと、そこから得ているものに複数の合い入れない要素を感じるようになった。 ライフラインを維持するために賃金を獲得すること、自己実現や人の役に立ちたいという欲求に応えること、嫌なことや辛いことでもやらなけ...
働くようになり、経験が積まれ、研修などで啓蒙が進んでいくと、仕事に求めているものと、そこから得ているものに複数の合い入れない要素を感じるようになった。 ライフラインを維持するために賃金を獲得すること、自己実現や人の役に立ちたいという欲求に応えること、嫌なことや辛いことでもやらなければならないことなど。その中で感じる、そもそも働くとは何なのだろうか?という問いを探るために手に取った本。 アンナハレントによる労働、仕事、活動という分類と、それらが現代においては混ざりあっており、ほぼ全ての人間の営みが労働になりつつあることが指摘されている。ここを知るだけでも、労働観に対する解像度を上げることもできると思う。 資本主義的な現代の労働観を出て、労働史を哲学思想の観点から俯瞰し、自身の毎日の営みにおける労働観を再構築するのに役に立つと思う。
Posted by
配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10280246
Posted by
ハンナ・アーレントの労働,仕事,活動の分類を軸にして,原始的な労働から現在のAIの労働までその時々の哲学者の思想を検討する形で,労働の意味を模索する本。 「かつては労働は人間の活動のごく一部を占めるにすぎなかったが,現代の社会においては,ほとんどすべての活動が労働とみなされると...
ハンナ・アーレントの労働,仕事,活動の分類を軸にして,原始的な労働から現在のAIの労働までその時々の哲学者の思想を検討する形で,労働の意味を模索する本。 「かつては労働は人間の活動のごく一部を占めるにすぎなかったが,現代の社会においては,ほとんどすべての活動が労働とみなされるとともに,それはでは労働ではなかった活動もまた,労働としての報酬を要求されるようになる。」(310ページ)「このように現代では労働は,人間の行為の一つの側面であるよりは,人間のほとんどすべての活動のうちにみいだされる営みとなってきた。」(311ページ) 人間のあらゆる行為が生命を維持するための苦しい行為になったということか。 とりあえず色々な議論を学べて良かった。働く意味について考え続けたい。
Posted by
前向きな仕事と苦役の労働の違いを考えさせられた。思想史なので、気軽にという内容でないが読みやすいと感じた。 自己実現ややり甲斐搾取など、働き方に関する議論はいつでもあるし、最近ではAIと労働の関係が気になる人も多いと思う。
Posted by
労働は人間にとって重要な問題でありながら、哲学的なテーマにはなり難いという印象があった。切り口として経済学だったり政治学だったり、さらには社会学だったりと、多面的な要素があるので、哲学という切り口では描きにくい部分があるのかもしれない。 本書はその辺の描きにくさを横断的な視点でカ...
労働は人間にとって重要な問題でありながら、哲学的なテーマにはなり難いという印象があった。切り口として経済学だったり政治学だったり、さらには社会学だったりと、多面的な要素があるので、哲学という切り口では描きにくい部分があるのかもしれない。 本書はその辺の描きにくさを横断的な視点でカバーしており、何かを専門としている大学の先生では中々書けないような著者ならではの充実した内容になっている。ただし、原始時代から情報化社会までを学際的に取り上げているせいか、あまりにも対象範囲が広がってしまい、個々の説明が薄くなってしまっているのは否めない。よって、本書をガイドとし、興味を持った思想家を個別に当たっていくしかない。 また、基本的には欧米的価値観(キリスト教)に基づく思想史になっているので、日本の労働観には必ずしも適合しない部分があるようにも思える。その辺の東西の違いをどう考えていくのかが、今後の課題であろう。
Posted by
- 1
