世界でいちばん透きとおった物語 の商品レビュー
このカタルシスは最初に読んだときにしか味わえない、ぜったいに電子書籍化が不可能な実験作。電子書籍全盛のこの時代に、紙でしか表現のできない物語とはこういうものだ、でもわかってくれるかな?という作者の遊び心、読者への挑戦のようなものが感じられる。 京極夏彦をモチーフとしながら、自身で...
このカタルシスは最初に読んだときにしか味わえない、ぜったいに電子書籍化が不可能な実験作。電子書籍全盛のこの時代に、紙でしか表現のできない物語とはこういうものだ、でもわかってくれるかな?という作者の遊び心、読者への挑戦のようなものが感じられる。 京極夏彦をモチーフとしながら、自身でこんな言葉遊びで一冊本を書き切るバイタリティがすごい。最後の大切な一言「」すらも文法にしたがって書かれているところがすごい。
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TERUちゃんの動画で紹介されていたので、興味を持って読みました。 ほとんど1年ぶりに小説を読んだのですが、面白くて一気に読み終えました。 この本をひと言で言うと? 小説という表現形式を最大限生かした小説。 なぜ読もうと思った? TERUちゃんが動画で絶賛していたので...
TERUちゃんの動画で紹介されていたので、興味を持って読みました。 ほとんど1年ぶりに小説を読んだのですが、面白くて一気に読み終えました。 この本をひと言で言うと? 小説という表現形式を最大限生かした小説。 なぜ読もうと思った? TERUちゃんが動画で絶賛していたので、ハズレはないと思い、速攻で購入した。 ここ数年、小説を読めなくなっていたので、そんな自分のリハビリのつもりで読んだ。 何が書いてあった? これに関しては、これから読む方のためにも、書けないです。 読んだ後、どう活かす? この小説のように、小説でしかできない表現を追究した小説を探して読んでみたい。 もし、そんな小説を知っている方がいましたら、教えてください。 ※この小説とは、一期一会、という感じです。 結末を知ってしまった以上、再読しても、仕掛けの確認でしかないので、 私はもう一度読むことはないと思います。 ただ、読書してこんなに幸せな感覚で読み終えたのは、本当に数えるくらいしかない、貴重な体験ができました。
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ストーリーも読みやすく ドキドキしながら読み進めた。 トリック?がわかって、その凄さに 何度も本をめくったけれど 「衝撃!」というほどではなかったかな。。 ちょっと煽られすぎて、期待しすぎたのかも。 藤崎翔の「逆転美人」を読んだ後だったので 尚更かも。 それよりもA先生とは誰なのか 激しい驚愕を伴う読書体験のできる物語が何なのか 知りたい。 追記 泡坂妻夫の「しあわせの書」
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全部ひっくるめて、星5つ! もしかして、と思ってから、うわ、すげぇ、に変わって、最後に全て謎解きで温かい気持ちになった。ブクログ通信さん、ありがとう。
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とにかくネタバレ、前知識なしで無しで読むことをおすすめします。 読書をしたい人にはとてもおすすめです。 小説を読みたい人には帯の煽り文句や他の方の好評価を受けて期待して読むと少し物足りなさがあるかもしれません。
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●なぜ気になったか 目に入ったからにはスルーすることができないタイトル。「いったいどんな物語なんだろう、それは?」頭の中に居座った問いを追い出すには読んでみるしかない ●読了感想 中頃までは引き込まれたが、後半間延びを感じ、最後は、これで終わり?。他の方々の感想で気づけたことが...
●なぜ気になったか 目に入ったからにはスルーすることができないタイトル。「いったいどんな物語なんだろう、それは?」頭の中に居座った問いを追い出すには読んでみるしかない ●読了感想 中頃までは引き込まれたが、後半間延びを感じ、最後は、これで終わり?。他の方々の感想で気づけたことがあり「うーむ、すごい!」と内容ではない点へ感心が加わったが、微妙な読了感 #世界でいちばん透きとおった物語 #杉井光 23/4/26出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き #読みたい本 https://amzn.to/42vRBsb
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おすすめしてもらい、著者の他作を読んだことも(たぶん)あるので読んでみた。 なにより著者の胆力(忍耐力?)がすごい。 あれ?となってからがすごかった。面白かった◎
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途中までなんだろ〜と思って読んでたけど、 訳がわかった瞬間ページ捲り直してうわあああぁって思った。すごい。根気がすごい.....
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「ミステリ」しても「本」としてもとても面白く楽しい体験ができた。事前情報はなければないほど楽しめるタイトルなので感想が書けないのがもどかしいけれど、読み進めるにつれて理解できてくる、この「本」独自の感覚を味わってみてほしい。
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Amazonの紹介より 絶対に予測不能な衝撃のラスト――あなたの見る世界は『透きとおる』。 大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。 女癖が悪かった宮内は、妻帯者でありながら多くの女性と交際しており、そのうちの一人とは子供までつくっていた。 それが僕だ...
Amazonの紹介より 絶対に予測不能な衝撃のラスト――あなたの見る世界は『透きとおる』。 大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。 女癖が悪かった宮内は、妻帯者でありながら多くの女性と交際しており、そのうちの一人とは子供までつくっていた。 それが僕だ。 宮内の死後、彼の長男から僕に連絡が入る。 「親父は『世界でいちばん透きとおった物語』というタイトルの小説を死ぬ間際に書いていたらしい。遺作として出版したいが、原稿が見つからない。なにか知らないか」 奇妙な成り行きから僕は、一度も会ったことがない父の遺稿を探すことになる。知り合いの文芸編集者・霧子さんの力も借りて、業界関係者や父の愛人たちに調べを入れていくうちに、僕は父の複雑な人物像を知っていく。 やがて父の遺稿を狙う別の何者かの妨害も始まり、ついに僕は『世界でいちばん透きとおった物語』に隠された衝撃の真実にたどり着く――。 衝撃的な真実を誰かに喋りたいけど、ぜひこの衝撃を味わってほしいなと思えるくらい、鳥肌モノの衝撃で楽しめました。はっきり言ってヤバかったです。内容云々ではなく、手法に良い意味で狂気を感じましたし、ある意味変態級でもあるなと思いました。 作家を始め、携わった方の執念を感じました。 読む際は電子書籍ではなく、紙の本を強くお勧めします。最初の段階では、特に気にせずに物語の世界観を楽しんでいたのですが、後半になって、ちょっとずつ真相がわかっていき、振り返ってみると、ゾクゾクと鳥肌が立ちました。 「なんで、そんなことができるの?」と思うくらい、緻密な計画、巧みな日本語が素晴らしく、唯一無二の新たな分野の誕生⁉︎と思ってしまいました。 ストーリーとしては、亡くなった父親の遺した作品を過去の「女」と出会いながら、探ってゆくということで、次々と父親の謎が解明されていく過程は面白かったです。 その一方、今まで父親に会ってなかった主人公が、父親を知っていくのですが、心の葛藤や成長が描かれていて、最終的に心が温かくなる過程は、こちらも温かくなりました。 そして、題名の「透きとおった物語」ですが、しっかりと後半で、小説に描かれていて、凄いなと思ってしまいました。 とにかく、衝撃的な真相とそれを実現したことに大きく感動し、誰かに伝えたくなった作品でした。
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