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ソーシャルジャスティス 小児精神科医、社会を診る の商品レビュー

4.2

36件のお客様レビュー

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2023/11/03

著者は妊娠中に新型コロナワクチンを接種したことをSNSに投稿して話題となったアメリカの小児精神科医である内田舞さん。ハーバード大学医学部准教授、マサチューセッツ総合病院小児うつ病センター長の肩書も持ち、三児の母でもある。 「炎上」のメカニズムを様々な名前で分類していて興味深かっ...

著者は妊娠中に新型コロナワクチンを接種したことをSNSに投稿して話題となったアメリカの小児精神科医である内田舞さん。ハーバード大学医学部准教授、マサチューセッツ総合病院小児うつ病センター長の肩書も持ち、三児の母でもある。 「炎上」のメカニズムを様々な名前で分類していて興味深かった。承認欲求をも脳科学的に説明されている。 Whataboutism(そっちこそどうなんだ主義)、Strawman Strategy(かかし術)、Gaslighting(悪いのは被害者?)、Ad Hominem(人格を否定することで、その人の意見を否定する)など、なるほどあれはそういうことだったのかと理解できた。 また、ドラえもんのしずかちゃんを理想像として描く日本の女性感への違和感から日本を飛び出してアメリカで働くことを選んだこと、「女性が働きやすい」という言葉が「女性が育児をしやすい」と同義に使われていることの裏には女性が育児をやるべきという無意識のロールの押しつけがあること、「男並みに働く」の「男並み」という言葉は「家事や育児をすべてやってくれる妻がいる男性と同じだけの時間、仕事にコミットできるという意味だということ」など、日本の女性が置かれた立場について明快に問題点を指摘していることにも感銘を受けた。

Posted byブクログ

2023/11/03

日本ではあまり話題にならない差別をテーマに、どうしたら差別をなくしていけるか考えさせられる内容。アメリカで暮らす著者の考え方が全て正しいとは思わないですが、これまで気にしていなかった差別などの問題について新たな視点を学べました。

Posted byブクログ

2023/10/18

真面目な地道タイプ 「プラダを着た悪魔」の映画を思い出した 社長みたいに仕事漬けで周りを蹴落とす人生よりアン・ハサウェイの演じた人の自分の守りたいもの好きなことを大事にする人生がいい

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2023/10/16

話題の本にはでていたが、表紙がなんだかセンセーショナルな感じがしてスルーしていた。 が、高橋源一郎の飛ぶ教室に出演されていて、人となりを知ってイメージとは違うことを知る。 なかなかに難しいテーマではあるが、最近はこのような内容を提起した小説も増えてきており、フィクションだけで...

話題の本にはでていたが、表紙がなんだかセンセーショナルな感じがしてスルーしていた。 が、高橋源一郎の飛ぶ教室に出演されていて、人となりを知ってイメージとは違うことを知る。 なかなかに難しいテーマではあるが、最近はこのような内容を提起した小説も増えてきており、フィクションだけでなく現実をきちんと捉える、把握する良い機会でもあった。 とはいえ、まだまだ理解は追いつかないというのが正直なところ。

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2023/10/04

「再評価」が大事ですが、もう少し書いてくれたらよかったのになと思います。 経験により「勘」と「エンパシー」を養うことが大事、「内的評価」が「外的評価」より大事、どうにもならないことはラジカル・アクセプタンスが大事、といったことは、ある程度の人生経験を積んだ人なら頷くでしょう。ア...

「再評価」が大事ですが、もう少し書いてくれたらよかったのになと思います。 経験により「勘」と「エンパシー」を養うことが大事、「内的評価」が「外的評価」より大事、どうにもならないことはラジカル・アクセプタンスが大事、といったことは、ある程度の人生経験を積んだ人なら頷くでしょう。アドボカシーしてよい、とは米国で暮らしている人ならではの気づきでしょうか。 40歳くらいで米国で生きている女性が書いたものという空気にあふれていて、元気です。

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2023/09/25

・ 「言っちゃいけないことは、だいたい正しい」とは成田(悠輔)先生の弁。 内田舞さんを知ったのは、あっちゃん(中田敦彦)の番組に出演されていて。そのすぐあとに、pivotチャンネルにも本書のブックトークにご出演されていらっしゃいました。 そんな折に、本ともだちのともえさんから...

・ 「言っちゃいけないことは、だいたい正しい」とは成田(悠輔)先生の弁。 内田舞さんを知ったのは、あっちゃん(中田敦彦)の番組に出演されていて。そのすぐあとに、pivotチャンネルにも本書のブックトークにご出演されていらっしゃいました。 そんな折に、本ともだちのともえさんから 「親友が上梓したから読んでみてね!」とリコメンドもらって、感じたご縁。前のめりに拝読したよ! 分断とか忖度とか同調圧力多き世の中で、ソーシャルジャスティスを論じるのって、すごく勇気のある行動ですよね。尊敬です。 女性であることによる、日本社会での生きづらさや、そこを曖昧にしないで米国に渡って、結果を出されていらっしゃるのも本当に素敵。 内容が素晴らしくて、付箋だらけになったのだけど、実際に体感してほしいから、今回は内容抜粋でのご紹介はしないけど、生きづらさを感じるビジネスパーソン(特に女性には!)必読です。新書っぽくないティファニーブルーの装丁もかわいかったな♡ 核心つけるひとって、重宝されますよね。

Posted byブクログ

2023/09/25

プロローグ 妊婦のワクチン啓発で気づいたThemとUs 第1部 炎上はなぜ起きるのか 第2部 差別と分断を乗り越えるために 第3部 女性小児精神科医が考えた日本社会への処方箋 エピローグ ラジカル・アクセプタンス ソーシャルジャスティスを育てるために

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2023/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

差別的表現のある過去作品を、排除するのではなくあえて注意喚起した上で未来に残していく、というのは、過去と現在での社会の価値観の変化を議論する機会としてとても良いと思った。 差別は差別される側にとってだけの悪ではなく、差別する側に回り回ってマイナスになる。 (過去の行動を振り返っての憂鬱感など。)

Posted byブクログ

2023/09/12

どんな方か気になっていたら、図書館にちょうどあったので借りて読んでみた 女性としてもやもやと感じていたものが何か、わかりやすく説明している本 内容があっちこっちに飛ぶので、読みにくいところもあったけれど、全体として読んでよかった 社会や、親子関係でも生かせる

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2023/09/08

本当に買ってよかった1冊! この本に出会ったのは、オリラジの中田敦彦さんと著者の内田舞さんの対談を聞いたことがきっかけでした。 内田さんの丁寧で考えを押し付けない伝え方で、発見が多く、今まで感じていたモヤモヤが言語化されていく感じがしました。 人の性質や、海外から見た日本な...

本当に買ってよかった1冊! この本に出会ったのは、オリラジの中田敦彦さんと著者の内田舞さんの対談を聞いたことがきっかけでした。 内田さんの丁寧で考えを押し付けない伝え方で、発見が多く、今まで感じていたモヤモヤが言語化されていく感じがしました。 人の性質や、海外から見た日本などに興味をお持ちの方におすすめできると思いました。

Posted byブクログ