日本列島改造論 復刻版 の商品レビュー
「嘗て、政治とはこういうものであった」と確認するための一冊。現在、私たちが眼にしている”政治ショー”のなんとも愚かで陳腐で貧相なことか。 今、この戦後政治のバイブルと言っても良いであろう一冊を手に取ることができているのは、その人の愛娘であり、政治姿勢を継承した田中真紀子氏の働きか...
「嘗て、政治とはこういうものであった」と確認するための一冊。現在、私たちが眼にしている”政治ショー”のなんとも愚かで陳腐で貧相なことか。 今、この戦後政治のバイブルと言っても良いであろう一冊を手に取ることができているのは、その人の愛娘であり、政治姿勢を継承した田中真紀子氏の働きかけだと聞いている。 この貴重な一冊を、その父の真剣な政治姿勢を今日の呆れ果てるような政治を前にしている若者たちに伝えることを意図したものと思われる。是非、今、この時代の政治の体たらくを知るためにも、若者たちに手に取って欲しい一冊である。 … っと、政治云々と言ってみたが、異なる読み方もこの本には有るように思った。 これはまさに、今読んで見ると”近未来小説”でもある。 ブラッドベリやオーウェルに比肩する、1972年に執筆された、近未来の仮想社会を示した小説として読むことができる。 読みながら思うのは、「昭和四十七年に、果たしてこういうことを考える人がいたのだろうか?」と言うことであった。 それほどまでに、その後の昭和・平成を見通しているかのような内容が描かれている。 そして、その末に、今日の荒野のような政治状況にたいして、アンチテーゼを突きつけていることに気付くと、まさに未来を見据えて、あるいは見通して書かれているかのように思えて成らないのである。
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・昭和20年の1mあたり高速道路費用は99万円→現在500万円 ・”公園は人間性回復の場であり、人間の生命を守るトリデでもある”
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地方創生2.0が叫ばれる中で、こんな昔にこんな大きなスケールのことを考えていたのだと改めて知った。日本列島改造論がなければ、今地方に住む我々の生活は違っていただろう。 田中角栄、本著には賛否両論あろうが、今の政治家にはない強さを感じた。 先を見通す力、想像力があり、客観的なデ...
地方創生2.0が叫ばれる中で、こんな昔にこんな大きなスケールのことを考えていたのだと改めて知った。日本列島改造論がなければ、今地方に住む我々の生活は違っていただろう。 田中角栄、本著には賛否両論あろうが、今の政治家にはない強さを感じた。 先を見通す力、想像力があり、客観的なデータを盾にロジカルに政策を立てているため説得力がある。また、内容は簡単ではないが、イメージもしやすくわかりやすい。都市から地方へ、日本を再構築する具体的なプランが書かれていた。 現代じゃここまで税制機能を活用出来ないだろう。 国民の所得を拡大するには、これからも交通インフラを整備して移動時間を短く出来ると良いのかもしれない。
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読むと、今の日本の原形を作ったのが角栄さんなんだとはっきり分かる。もちろん、良い部分も悪い部分もあるけれど、比較的きれいな空気の中で生活できるのも、スーパーやコンビニでいつでも欲しいものを日本中どこでも手にいれられるのも、手軽に旅行できるのも、この人のおかげなんだと分かる。ただ、...
読むと、今の日本の原形を作ったのが角栄さんなんだとはっきり分かる。もちろん、良い部分も悪い部分もあるけれど、比較的きれいな空気の中で生活できるのも、スーパーやコンビニでいつでも欲しいものを日本中どこでも手にいれられるのも、手軽に旅行できるのも、この人のおかげなんだと分かる。ただ、自動車関連の税金はちょっと悪手だったかな。 今の政治家がいかに情けないかもよく分かる。
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粗鋼生産量や自動車保有台数などの統計値は現在の値を調べながら読んだ。おかげで統計値の復習になった。 角栄の計画のうち何が実現して何が実現しなかったか。まず、工業の地方移転はそれほど進んでいない。青森や鹿児島に素材産業は立地していない(志布志を除く)。内陸型工業地域は増えたはずだ...
粗鋼生産量や自動車保有台数などの統計値は現在の値を調べながら読んだ。おかげで統計値の復習になった。 角栄の計画のうち何が実現して何が実現しなかったか。まず、工業の地方移転はそれほど進んでいない。青森や鹿児島に素材産業は立地していない(志布志を除く)。内陸型工業地域は増えたはずだが、農村を活性化するほどには分散していない。一方、それらを繋ぐはずだった高速道路の整備は進んだ。新幹線は道半ば。都市部と農村の時間距離が縮まった結果、若者はより都市部に転出するようになったのだと思う。角栄の計画の通り農村に工業が立地していれば、日本の地方はもっと元気だったんだろうなぁ。TSMCやラピダスの進出が契機となり、もう一度この地方創生の方法が見直されれば良いと思う。
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子供の頃、父の書斎に本書があった。その時にはパラパラと眺めた程度にしか過ぎなかった。その後、著者は知っての通り、疑獄事件をにからんで逝去していった。なんとなく「悪人」のイメージを持っていた。今回、復刻版が出て、ほとんど初めて読んだが、これほどまでに日本のことをよく考えていた政治...
子供の頃、父の書斎に本書があった。その時にはパラパラと眺めた程度にしか過ぎなかった。その後、著者は知っての通り、疑獄事件をにからんで逝去していった。なんとなく「悪人」のイメージを持っていた。今回、復刻版が出て、ほとんど初めて読んだが、これほどまでに日本のことをよく考えていた政治家であったことに驚かされた。現役の政治家の著作はマニフェストであって、あまり触手が働かない。ある種のユートピアに過ぎないが、夢見る政治家・実務家が圧倒的に少なくなったのは寂しい。
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70年代の高度成長期における国家デザインについての本。 40-50年経った今においても情報化社会、地方創生をはじめ社会課題解決のためのエッセンスが詰め込まれており、著者の構想力、国家デザイン力、先見性には目を見張るものがある。
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第99回アワヒニビブリオバトル「大学・学校」で紹介された本です。オンライン開催。 2023.5.13
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