彗星交叉点 の商品レビュー
クスクス笑いながら読了。ほむほむ好きだなあ。「本書のテーマは『偶然性による結果的ポエム』についての考察」だそうで、こういうのを書かせたら、ちょっと右に出る人がいないのではなかろうか。 町を歩いていたら、あるカフェの前の看板にこう書かれていたそうだ。 「今日は、急遽、恩返しに行く...
クスクス笑いながら読了。ほむほむ好きだなあ。「本書のテーマは『偶然性による結果的ポエム』についての考察」だそうで、こういうのを書かせたら、ちょっと右に出る人がいないのではなかろうか。 町を歩いていたら、あるカフェの前の看板にこう書かれていたそうだ。 「今日は、急遽、恩返しに行く為、ランチを休ませていただきます」 「恩返し」しかも「急遽」。穂村さんはああかこうかと想像する(この章のタイトルは「間違いよりも変」)。こういう、日常生活の中で遭遇した、あれ?ということが絶妙な手つきで取り上げられている。 しかし穂村さん、よくこんなに「あれ?」に出会うなあと思いかけて、いやいや違うなと気がつく。穂村さんのアンテナの感度が高いのだ。言葉というものにとても敏感なのだ。そしてそれを言語化するのがすごくうまいのだ。考察の最後がいつもアサッテの方にいっちゃうのが持ち味。 心からそうだよねえと思って、うんうんうんうんと張り子の牛のようにうなずいたのが「前にも云ったかもしれないけど」という一文。そう私も「もう話したよフラグ」が壊れてて、だもんだからつい「前にも云ったかもしれないけど」って言いがち。「自信ないなら云うなよ」って思われてるのかあ、トホホ。
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おもしろすぎてヒイヒイ言いながら読んだ 「もてそう」なんて言われたらそれを心の奥に大事にしまいこんで時々取り出してぺろぺろ舐める、っていう表現があまりにもおもしろすぎて忘れられない 想像力と語彙力とワードチョイスが唯一無二っていう感じ
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表紙がすごく格好良くて、画像ではわからないけども手に取って見るとざらざらした小さな出っぱりが無数の星々や隕石・光の当たり具合によっては氷の粒のように見え、『彗星交叉点』というタイトルの持つ宇宙性や神秘性が伝わって来る。 私は穂村弘先生の文章を読むのは初めてだったが売場で表紙を見...
表紙がすごく格好良くて、画像ではわからないけども手に取って見るとざらざらした小さな出っぱりが無数の星々や隕石・光の当たり具合によっては氷の粒のように見え、『彗星交叉点』というタイトルの持つ宇宙性や神秘性が伝わって来る。 私は穂村弘先生の文章を読むのは初めてだったが売場で表紙を見かけてつい手が伸びてしまった。 なんだろう、何となく後半へ行けば行くほどスッと入ってくる文章というか、角が取れて優しくなっていく感じ。彗星も宇宙空間を渡っている間に摩擦的な何やかやで滑らかになっていくのだろうから、きっとそれを表現しているのではないだろうか(個人の見解です)。 58編のエッセイ。 一番好きなのは〈おませ〉の編。「走るイコール疲れるですよ」(p127)と言っているひょろっとした小学生男子を想像するだけで笑えてくる。また、「どうせ僕はプライドのない男さ」と宣う幼児に対し「てのひらなめるのやめなさい」(ともにp128)と嗜めるお母さんの様子にはもう笑うしかない。 あとはやっぱり〈名前の教え方〉かなあ。自分の名前の漢字をどう伝えるか問題はめちゃくちゃよくわかる。「なるべくニュートラルな熟語」(p80)は探すよねー。探して追求した結果わけわからん教え方に辿り着くのも共感しかない。 〈くらっとくる言葉〉も好き。「パパがJALのゲボ袋に銀杏入れてチンしてる」(p177)はくらっとくる。情報量がすごいしリズミカル。 堪能しました。ぜひ次は種村先生の作品集を読んでみたいです。 おすすめのものがあればご教示頂けると幸いです。 1刷 2023.3.28
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私の好きな「絶叫委員会」と似たコンセプトの本で、笑いながら読んだ。お菓子のグミは私も木の実のグミと関係あると思っていた。 あと穂村さんがまたキュリー夫人の話をしている。
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