きみの話を聞かせてくれよ の商品レビュー
学校では、「笑顔」で「普通」に「何事もなく」過ごしているように見える生徒たち。 でも、本当はいろんな悩みが溢れているんだなぁ...と実感した作品。 クラスや部活、委員会、色々な場所に所属する生徒たち。 学年や性別、年を取ればどうってことのないことが、いちいち肌にヒリつくように付...
学校では、「笑顔」で「普通」に「何事もなく」過ごしているように見える生徒たち。 でも、本当はいろんな悩みが溢れているんだなぁ...と実感した作品。 クラスや部活、委員会、色々な場所に所属する生徒たち。 学年や性別、年を取ればどうってことのないことが、いちいち肌にヒリつくように付きまとう。 著者は、そんなはた目には目立たない、ちょっとした傷をつけてくるカケラたちを集めて、物語にしてくれた。 これはおばさんが何か言うよりずっといい、子どもに寄り添ってくれる物語だと思い早速学校図書館に購入した。 予感は的中。いつも誰かが借りている、予約の入る本になっている。 2023.6
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○中学生連作短編集 ○仲直りの仕方 ○そのままの自分 ○誰かのお手伝い 黒野くん、あるいは黒野先輩と僕たち私たち 「シロクマを描いて」 …好きだから努力できるのか、努力できるから好きなのか …友だちとのすれちがい 「タルトタタンの作り方」 …僕はケーキ作りが好きだ。ほっといて。 …キャラなんて壊したい …自覚のない加害者の群れ 「ぼくらのポリリズム」 …勝手に夢見て、勝手に失望する …ぼくのモヤモヤ、ぼくの気持ち、それぞれのリズム 「いたずら男子の計画は」 …中学生らしいイタズラとは …7回跳ねない 「ヘラクレイトスの川」 …同じ川には二度と入れない …悪口が怖い …兄と妹 …好きだった女の子と友だちだった女の子 「ウサギは羽ばたく」 …ポペロドロゴン 「くろノラの物語」 …みんなの話を聞いてくれた君へ
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7つの短編が連作に。 何気なく言っていた言葉、 この人はこうだろうという決めつけが 誰かを傷つけ苦しめてるのかもしれない 誰かに話を聞いてもらうだけで 楽になるよね それをこの物語では黒野良輔がしている かつていたくろノラみたいに テセウスの船 ヘラクレイトスの川
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くろノラと黒野良輔が物語のキーマンとなって、先輩、後輩、同級生のココロのもやもやを解決するのではなく、わからせてくれる。 どの悩みも学生だけでなく、大人でも抱えているような悩みだったり、深かったり、さまざまだが、 心にズッシリと重くささりながらも、読了後は爽やかな風が吹く。 良輔はノラなんだろうなとちょっと学生向けにあるあるな物語だとおもってましたが、爽やかに終わり、気持ちよく終われて良かったです。 アロマンティック・アセクシャルの子供たちが増えたと感じる。自己肯定感も低い人が多い。人との関わり方の学びになる一冊。多くの人に見て欲しい。
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多感な中学生の短編連作集。 主人公それぞれの悩みや葛藤がなかなかリアルに描かれていた。 話を聞かせてと言ってくれる誰かがいるって、すごくありがたいこと。 そして心の内を話す時って、まとまった文章でなくても、もやもやしたそのままの気持ちを伝えればいいんだよな。 黒野君みたいな子がい...
多感な中学生の短編連作集。 主人公それぞれの悩みや葛藤がなかなかリアルに描かれていた。 話を聞かせてと言ってくれる誰かがいるって、すごくありがたいこと。 そして心の内を話す時って、まとまった文章でなくても、もやもやしたそのままの気持ちを伝えればいいんだよな。 黒野君みたいな子がいてくれたら、自分の進むべき道が自然と見えてきそうだなと思った。
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7つの短編連作、児童書です 中学校での人間関係が崩れたり修復したりの話 終始、黒野くんが良い子過ぎて泣けちゃう… どいつもこいつもあれこれ悩んで振り回されて…そういうのって愛おしい 大人だって人間関係に悩みますからね 一読の価値あります 心を揺さぶられました☺️ 今年読ん...
7つの短編連作、児童書です 中学校での人間関係が崩れたり修復したりの話 終始、黒野くんが良い子過ぎて泣けちゃう… どいつもこいつもあれこれ悩んで振り回されて…そういうのって愛おしい 大人だって人間関係に悩みますからね 一読の価値あります 心を揺さぶられました☺️ 今年読んだ中で一番オススメしたい本
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10代の頃はちょっとした言動に傷付き、心が折れてしまう。なのに、相手の気持ちを深く読み取れずについつい軽い気持ちで心無いことを言ってしまい、傷つかせてしまう。 そんな描写がリアルに感じられる1冊。 最後、みんなの傷が癒やされていく様にホッとして、その中心に常にいる黒野くんの存在...
10代の頃はちょっとした言動に傷付き、心が折れてしまう。なのに、相手の気持ちを深く読み取れずについつい軽い気持ちで心無いことを言ってしまい、傷つかせてしまう。 そんな描写がリアルに感じられる1冊。 最後、みんなの傷が癒やされていく様にホッとして、その中心に常にいる黒野くんの存在が大きい。
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「7つの短編が連作に。 軽やかに、でもたしかに、 心に響く『ぼくら』の話。 episode1 シロクマを描いて 親友・早緑(さみどり)とけんかして以来ひとりぼっちの六花(りっか)。放課後、スケッチをする彼女の前に現れたのは……。 episode2 タルトタタンの作り方 お菓子...
「7つの短編が連作に。 軽やかに、でもたしかに、 心に響く『ぼくら』の話。 episode1 シロクマを描いて 親友・早緑(さみどり)とけんかして以来ひとりぼっちの六花(りっか)。放課後、スケッチをする彼女の前に現れたのは……。 episode2 タルトタタンの作り方 お菓子作りが趣味の虎之助(とらのすけ)。ある日、見知らぬ先輩に「タルトタタンは作れるか」とたずねられ……。 episode3 ぼくらのポリリズム 吹奏楽部のパーカス、夏帆(かほ)。元気のない後輩・湊(みなと)を保健室に連れていくと、そこにはおなじクラスの男子がいて……。 episode4 いたずら男子の計画は テストも終わって浮かれる葵生(あおい)。親友の悠磨(ゆうま)と颯太(そうた)の3人で、「中2らしいいたずら」の計画を考えるが……。 episode5 ヘラクレイトスの川 受験勉強に励む3年生の正樹(まさき)。ずっと心配していた不登校気味の妹・梢恵(こずえ)が、不思議なことを言いだして……。 episode6 ウサギは羽ばたく 新船中のカリスマ・羽紗(うさ)。記憶の古傷に向きなおり、かつての友人・玲衣(れい)と話をするため向かった体育館の裏で……。 episode7 くろノラの物語 異動を控えた養護教諭の三澄(みすみ)先生。保健室をたずねてきたひとりの男子と話すうちに、昔のことを思いだし……。」
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とある中学校を描いた連作短編集。 少しずつ繋がって、少しずつ広がっていく交友関係がリアル。最後はまた泣かされてしまった。 価値観をアップデートするためにも大人も読んでほしいなー。
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とある中学校の生徒たちの友情を描いた短編集。人間だから、喧嘩もするし、嫉妬もする。些細なことですれ違い、それが長い間解消されなくて、ぎこちないままになってしまう。そんな風にもつれた糸を、外から解きほぐしてくれる人がいたら…。 各話に共通して登場する黒野くんが、その役割を果たす。他...
とある中学校の生徒たちの友情を描いた短編集。人間だから、喧嘩もするし、嫉妬もする。些細なことですれ違い、それが長い間解消されなくて、ぎこちないままになってしまう。そんな風にもつれた糸を、外から解きほぐしてくれる人がいたら…。 各話に共通して登場する黒野くんが、その役割を果たす。他人のいざこざに突然首を突っ込んでくるお節介かと思いきや、話を聞くだけ、ちょっと背中を押してみるだけ、というつかずはなれずの微妙な距離感を保つ黒野くん。 「安心していい。困ったことは起こらない。」 根拠がどこにあるのか分からないけど、そんな無責任な言葉でも、誰かの大きな支えになる。みんな、黒野くんの存在に助けられている。最終章で、そんな黒野くんの心の内側が少しだけ覗けて、彼が受け取った優しさに、暖かさに、感動した。
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