きみの話を聞かせてくれよ の商品レビュー
人にはそれぞれ悩みがあって、悩みの渦中にいる当人にとっては大問題だけど、他人にはよく分からないことも多い。悩んでいる人の話をただ聞くこと、自分が悩んでるときには人に聞いてもらうことが大切だ、とは、よく言われることだ。悩んでいる人に寄り添うとはどんなことか、この本を読むと疑似体験で...
人にはそれぞれ悩みがあって、悩みの渦中にいる当人にとっては大問題だけど、他人にはよく分からないことも多い。悩んでいる人の話をただ聞くこと、自分が悩んでるときには人に聞いてもらうことが大切だ、とは、よく言われることだ。悩んでいる人に寄り添うとはどんなことか、この本を読むと疑似体験できる。中学生に読んでほしい本。
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みんな本当に何かを抱えて生きている。誰しもが生きていたら必ず苦しむんだよ、そういうことを教えてくれる1冊でした。
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新船中学校に通う生徒たちと1人の先生。 それぞれの章の中で、一人ずつの悩みにスポットライトをあて、そして解決していく。みんなどこかで関わっているので、それぞれが見た友だち(先輩後輩含む)の姿が出てくるところもおもしろい。 黒野良輔がキーパーソンになって解決していくが、黒野自身の境...
新船中学校に通う生徒たちと1人の先生。 それぞれの章の中で、一人ずつの悩みにスポットライトをあて、そして解決していく。みんなどこかで関わっているので、それぞれが見た友だち(先輩後輩含む)の姿が出てくるところもおもしろい。 黒野良輔がキーパーソンになって解決していくが、黒野自身の境遇も最後に明かされる。 悩んだ事があるからこそ人の気持ちに寄り添える。読後感がさわやかで私は好きな一冊。
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思春期の揺れる気持ちを繊細に描いている。入試で扱われるのもなるほどの良品(複雑な感情の話など聞いていられないような子には把握は難しかろうね)。群像劇。みんな色々ありつつ、ドラマチックなことは起こらないけど、いずれ卒業。中学は短くて慌ただしいね。
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新船中学校を舞台とした連作短編で、大袈裟な話はなく、だからこそ読む人が登場人物の誰かに共感できるような内容だと思います。 「自分もこんな事に傷ついた」 「自分もこんな事で傷つけたかも」 と懐かしんだり反省したりしながら読みました。 「タルトタタンの作り方」で 「ぼくらは自分のま...
新船中学校を舞台とした連作短編で、大袈裟な話はなく、だからこそ読む人が登場人物の誰かに共感できるような内容だと思います。 「自分もこんな事に傷ついた」 「自分もこんな事で傷つけたかも」 と懐かしんだり反省したりしながら読みました。 「タルトタタンの作り方」で 「ぼくらは自分のままでいたいだけ。そうあるように、ありたいだけ。 それを、関係のないだれかに、勝手なこと、言われたくなかった」 という言葉を、ヒリヒリするような中学時代を送っているみんなに送りたいです。 カシワイさんの繊細で軽やかな絵も作品に合っていて感情移入しやすかったです。 この作品が好きな人には村上さんの「キャンドル」もとても良かったのでオススメです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
最初の「シロクマを描いて」、四つ目の「いたずら男子の計画は」はまあまあよかったのだが、ウサギ王子がらみのエピソードはイライラした。 「甘いものが好き」なのが普通の女の子っていう感覚が「女の子らしさに縛られるのはいやだ」と思っている子と、所謂女の子らしさ(フリフリの服着たり、可愛いキャラが好きだったり)をエンジョイしている子の共通認識というのが、全くもって共感できない。「甘い」は「うまい」と繋がっており、人類全ては(母乳が甘いから、血糖値が上がってハッピーになるから)甘さを好むのであり、(大抵はアルコールで糖分を摂取するため)長じてそうでなくなる人もいるが、普遍的な事実である。そこに男女は関係ない。なのにいつまでもこの話題を引っ張る。一話くらいなら我慢するが、この行き違いが三話と関わっているのである。もういい加減にしてという感じ。 あと、くろノラという猫のことがちょいちょい出てくるので、全エピソードに関わってくる黒野良輔が「くろノラ」ってオチはないよね?と思ってたら、ある意味それより悪かった。 学校内で猫を飼うとか、その猫が校舎(ましてや保健室)に入ってくるとか、あり得ないことなのに、ありそうに書くのやめてほしい。これは猫ファンタジー。人間の都合のためだけに存在する猫。可愛さと癒しだけを提供する猫。 猫も生きていれば排便するのであり、さかりもくるし、病気にもなる。学校には動物アレルギーの生徒もいるだろう。公立中学校で飼えるわけがない。しかしファンタジーだから、校庭で排便しないし、教室でゲロも吐かず、避妊去勢手術もしなくていいのである。 中学生のことはリアルに(リアルっぽく、というか)書きながら、猫はファンタジーなんだね、と冷めた気持ちになる。 中学生にとっては、特に動物を飼っていない中学生には、心情、友達との行き違いなどをうまく書いてある作品なのではないかと思う。 この小説にすごく共感する中学生もいるだろう。 しかし、大人(私)が読むと、メンドクサイ。 これがリアルな中学生なら、中学生でなくてよかったな。自分が中学生の時もこんなことは全く経験してない。陰キャだったからかもしれないが。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とある中学校を舞台とした連作短編集 「話を聞いたり」「話をしたり」することで 気持ちの変化があったり 様々な人と人との繋がりあいで 学校生活が少し変わったり でもちょっと伏線回収的にはモヤモヤ 保健室の先生やキーとなる人物がいるものの それがスッキリと明かされるわけではないので それを求んでしまうと肩透かしかも
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人と話すのがこわくなる。 なにをはなしたら、その人の気分を害してしまうのか、迂闊に口をひらけないなとおもってしまった。 最後はふっと救われるんだけど、読んでいる間ずっと、がんじがらめにされているようで。
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まさに群像劇。すごく優しい物語。登場人物たちにちょっとしたヒントや手助けをくれる、不思議な存在もそれはそれで良いんだけれど、黒野くんはそうじゃない。みんなと同じように悩んで感じて、考えている一人の中学生なんだ。 三澄先生と黒野くんの会話、助けてやろうと思ってるんじゃなくて、ただ好...
まさに群像劇。すごく優しい物語。登場人物たちにちょっとしたヒントや手助けをくれる、不思議な存在もそれはそれで良いんだけれど、黒野くんはそうじゃない。みんなと同じように悩んで感じて、考えている一人の中学生なんだ。 三澄先生と黒野くんの会話、助けてやろうと思ってるんじゃなくて、ただ好きだからいっしょにいるって良いな。黒野くんの飄々としたキャラも、タイトルの「聞かせてくれよ」も良い。
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新船中学校を舞台にした、黒野くんとその友人たちのお話。7章7人それぞれの主人公。それぞれ悩みや思いがある。中学生なりに傷つき傷つけ悩み考え。誰かしら話を聞いてくれる人はいるから話してほしいと思う。
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