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夜空に浮かぶ欠けた月たち の商品レビュー

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225件のお客様レビュー

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2023/05/05

現在妊娠中の私にはちょっと読んでいて苦しいと感じるものもあったけれど、それでも自分の身近にこんなクリニックがあったら、逃げ場があったらと思わざる得ないくらい素敵な話だった。幸せそうで大丈夫そうなあの人もほんとうは苦しみを乗り越えて今があるかもしれないし、苦しんでる最中かもしれない...

現在妊娠中の私にはちょっと読んでいて苦しいと感じるものもあったけれど、それでも自分の身近にこんなクリニックがあったら、逃げ場があったらと思わざる得ないくらい素敵な話だった。幸せそうで大丈夫そうなあの人もほんとうは苦しみを乗り越えて今があるかもしれないし、苦しんでる最中かもしれないんだよね。

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2023/05/05

女性の悩みが中心に描かれていますが、回復して、一度しかない人生を再び歩み出す様子が、共感や励ましになると思いました。

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2023/05/04

心の病気やADHDなどの困難から立ち直っていく主人公たち。最近このような話の本が多いと感じる。実際に心の病気になったらそんな簡単に解決していかないだろうが…と思いながら。

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2023/05/01

予定調和過ぎる、登場人物が優しすぎる点はあるも、すんなり物語世界に浸ることができるのは、流石に窪マジックといえるもの。完璧な人間は存在しないことをポジティブに考えることで、人生の再構築・再生を描いてみせる。

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2023/05/01

本屋大賞にありそう。悩みを抱えている人たちをこのように知ることができるのは本ならでは。読んで良かったし、人におすすめしたい。

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2023/04/30

メンタルクリニックを舞台にした短編集で、心にジーンときました。 まぁメンタルクリニックを題材としているので、鬱やADHDを始めとした、心の病気が中心となっており、読む人にとっては、少し辛いものだったりするようにも感じました。 忙しなく、そして先が見えにくい現代を生きる私たちに...

メンタルクリニックを舞台にした短編集で、心にジーンときました。 まぁメンタルクリニックを題材としているので、鬱やADHDを始めとした、心の病気が中心となっており、読む人にとっては、少し辛いものだったりするようにも感じました。 忙しなく、そして先が見えにくい現代を生きる私たちにとって、自分の心と向き合うことの重要度が昨今増しているようにも感じます。実際のところ、私も、コロナ禍での就職、田舎暮らしに対する不安等で心が疲れてしまった経験があります。 そんな経験があったからこそ、この作品に出てくる人々の言葉にリアルさと切迫した辛さを感じると共に、メンタルクリニックの人たちの言葉に生気と暖かさを感じました。 心が疲れた時にもう一度読みたくなる素敵な作品でした。

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2023/04/26

よかった! メンタルクリニックにまつわる連作短編集。 今の時代、誰もが他人事ではないと思う。 重くならずにうまくほんわりまとめてあるのはさすが。

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2023/04/17

Amazonの紹介より きれいな形でなくてもいい。 きっと誰かが照らしてくれる。 東京の片隅、小さな二階建ての一軒家。庭に季節のハーブが植えられているここは、精神科医の夫・旬とカウンセラーの妻・さおりが営む「椎木(しいのき)メンタルクリニック」。キラキラした同級生に馴染めず学校に...

Amazonの紹介より きれいな形でなくてもいい。 きっと誰かが照らしてくれる。 東京の片隅、小さな二階建ての一軒家。庭に季節のハーブが植えられているここは、精神科医の夫・旬とカウンセラーの妻・さおりが営む「椎木(しいのき)メンタルクリニック」。キラキラした同級生に馴染めず学校に行けなくなってしまった女子大生、忘れっぽくて約束や締め切りを守れず苦しむサラリーマン、いつも重たい恋愛しかできない女性会社員、不妊治療を経て授かった娘をかわいいと思えない母親……。夫妻はさまざまな悩みを持つ患者にそっと寄り添い、支えていく。だが、夫妻にもある悲しい過去があって……。 メンタルクリニックを訪ねてくる人のエピソードを絡めた連作短編集です。 基本的に ふとしたきっかけで喫茶店を訪問 ↓ マスターからクリニックを紹介される。 ↓ クリニックで治療を受ける。 といった展開になっています。 それぞれが抱えこむ問題は、特別なものというわけではなく、誰しもが経験するかもしれないような出来事ばかりなので、他人事ではないなと思いました。 読んでいて頭にこびりついたのは、何で「心の病」というだけでなく、なぜみんなネガティブに考えてしまうのか?でした。一生治らないからなのか、「世間的に」とか「子供に影響」など、本人にとっては首を絞めつけるかのような非難する言葉に耳が痛かったです。 誰しもが経験するかもしれないのに、読んでいて腑に落ちないままでした。 明けない夜はない。一人で問題を解決するだけでなく、周囲の助けもあってもいいと思います。 色々ありますが、みんな様々な悩みを抱えつつも、寄り添われながら、前に一歩踏みだしている姿に勇気づけられました。 訪問してくる新規の登場人物だけでなく、後半では喫茶店のマスター、クリニックの夫婦のエピソードも登場します。 こちらも、それぞれ色んな苦労を経験していての「今」なので、とても感慨深く感じてしまいました。 個人個人に寄り添う姿に、近くにこういう人がいたらなと思うばかりでした。話を聞くだけでなく、温かい飲み物で潤す姿も印象的でした。 個人的に今度の直木賞候補作になるのではと思うくらい、感動的なストーリーでした。

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2023/04/16

東京の片隅の住宅地にひっそりと佇むメンタルクリニックと純喫茶。 そこを訪れる心が疲れた人たちが回復していく様子を描いている。 パニック障害、産後うつ、ADHDと症状は様々だけれど、心が追い詰められていく時のじりじりするような辛さが伝わってきた。 こんな優しい喫茶店とクリニックが実...

東京の片隅の住宅地にひっそりと佇むメンタルクリニックと純喫茶。 そこを訪れる心が疲れた人たちが回復していく様子を描いている。 パニック障害、産後うつ、ADHDと症状は様々だけれど、心が追い詰められていく時のじりじりするような辛さが伝わってきた。 こんな優しい喫茶店とクリニックが実際にあったら、と願わずにはいられない。

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2023/04/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

メンタルクリニックの短編集。 会社に行けなくなった女の子や、育児中にノイローゼになった母親、ADHDぎみの男性会社員など、さまざまな心にトラブルを抱えた人を描く。 ーーーー 私はぱっと目につくような可愛い女子でもないし、スタイルも頭も悪い。誰かから「好きです、つきあいませんか?」と言われたことは、情けないことだが、生涯で一度もなかった。いつも恋愛は私の「好き、好き」から始まり、相手はそれに押される形で、つきあいがなんとなく始まり、私は好きな相手の要求なら、ほとんど吞んでしまう、それが定番だった。向井君ともそうだった。そうじゃなければ、私のような女子は恋愛なんてできない。今でも心の底からそう思っている。

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