卑弥呼とヤマト王権 の商品レビュー
長年続けられてきた邪馬台国論争。しかし、畿内説か九州説かという二元論ではこの問題の本質を見失うと著者は主張。 特に、「卑弥呼=邪馬台国の女王」いう前提は間違いであり、「卑弥呼=ヤマト王権の女王」とする。 「邪馬台国」は3世紀に成立したヤマト王権の王都が存在した所在地に過ぎない。こ...
長年続けられてきた邪馬台国論争。しかし、畿内説か九州説かという二元論ではこの問題の本質を見失うと著者は主張。 特に、「卑弥呼=邪馬台国の女王」いう前提は間違いであり、「卑弥呼=ヤマト王権の女王」とする。 「邪馬台国」は3世紀に成立したヤマト王権の王都が存在した所在地に過ぎない。ここが、本書の肝であろう。
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イト倭国、キビ国連合、イヅモ国連合、邪馬台国と新生倭国の関係に関する著者の説はp276からが詳しい。卑弥呼が邪馬台国の女王ではないことはp281に、また著者が新生倭国=ヤマト王権=卑弥呼政権とみなしていることはp277に書かれている。 (これを先に踏まえてから第5章、第6章を読ん...
イト倭国、キビ国連合、イヅモ国連合、邪馬台国と新生倭国の関係に関する著者の説はp276からが詳しい。卑弥呼が邪馬台国の女王ではないことはp281に、また著者が新生倭国=ヤマト王権=卑弥呼政権とみなしていることはp277に書かれている。 (これを先に踏まえてから第5章、第6章を読んだ方が話が見通せると思う)
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考古学が遺物の情報を積み上げてどこまで歴史を再現できるのか、びっくりするぐらい地味な作業を膨大に積み上げてるけど、それでも限界があるんだなという印象。
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3世紀初め、卑弥呼はヤマト王権の初代大王に共立された。考古学の成果と史書の精読から導き出された国家形成史の新しい枠組み。
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