へそまがりの魔女 の商品レビュー
暗い森に住む年老いた呪いの魔女。人間嫌いのその魔女の元をある日、一人の少女が訪ねてきて、ふたりは共に過ごすようになる。やがて国に皇子が生まれる。魔女は呪いをかけに出かける。その呪いは…。へそまがりがすぎて呪うことしかゆるされない魔女。最初は意味がわからなかった。でも、あ、そういう...
暗い森に住む年老いた呪いの魔女。人間嫌いのその魔女の元をある日、一人の少女が訪ねてきて、ふたりは共に過ごすようになる。やがて国に皇子が生まれる。魔女は呪いをかけに出かける。その呪いは…。へそまがりがすぎて呪うことしかゆるされない魔女。最初は意味がわからなかった。でも、あ、そういうことかと。へそまがりの魔女の祝福の仕方はへそまがりだし、それを受け入れそういうやり方で接する皇子の懐の深いこと。表面的じゃない、ちゃんと根底にある愛をわかっていないと読めない物語だなと思う。
Posted by
ひねくれ者の魔女の元に一人の娘がやってくる。ある日生まれた王子に魔女は呪いをかけに行くが… なんとなく結末は予想できるが、魔女と娘の交流は心温まる。
Posted by
なるほど、へそまがり、である。 なるほど、なるほど。 読み進めるほどに、心があたたかくなる。 牧野さんのイラストも、物語にぴったり。 モノクロに、いろんな赤。すてきです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
暗い森の年老いた魔女のところにやってきた、ひとりの娘。 帰る場所のない彼女は、魔女の家で働くことに。 へそまがりな魔女と家族を知らない娘の距離がだんだんと近づいていく。 そんな時、王に世継ぎが生まれず、混乱していた王国に待望の王子が生まれた。 王子に呪いを与えるために、張り切り出す魔女は。 黒と白と赤の絵がふんわりと優しくて、きゅーっとなる。 魔女のふわふわさ(三つ編みとかしてる!)にワキワキしてしまい、あどけない娘の澄んだ瞳が知的でドキリとする。 魔女の呪いと、王様の呪いへの仕返しさえ、ほっこりと胸があたたかくなった。 こっちまで、魔女の呪いにかかっちゃった。
Posted by
表紙と題名に一目惚れしてしまいました。娘と魔女、それから魔女の家のねずみの、なんて愛らしいこと。魔女の呪いの、なんて優しいこと。王子に呪いをかけられた王の、なんて賢いこと。木苺を取り過ぎて魔女に叱られた娘の尻尾がお気に入りです。
Posted by
年老いた呪いの魔女の元にやってきた少女。 呪うことしかできない魔女と少女の心暖まる物語。 呪いなのに心暖まるってどう言うこと⁉︎ 読めばわかります。 イラストが美しい。猫好きにもオススメです。
Posted by
モノトーンの細やかな絵のところどころに真紅が効果的に使われ、白、黒、赤の世界がとても鮮やかなものに見え、魅入られる。 安東みきえさんの作品といえば、光村図書の中学国語1に、『星の花が降るころに』があり、この年頃の女の子の‘人間関係が世界の全て‘であるような状況をとてもよく表して...
モノトーンの細やかな絵のところどころに真紅が効果的に使われ、白、黒、赤の世界がとても鮮やかなものに見え、魅入られる。 安東みきえさんの作品といえば、光村図書の中学国語1に、『星の花が降るころに』があり、この年頃の女の子の‘人間関係が世界の全て‘であるような状況をとてもよく表している。 この絵本も人の心の捉え方を題材にしている点で、少し似たところがある。 「呪い」という言葉はとても恐ろしげだけれど、どんな「呪い」をかけるのか? 人は物事を一面でしか捉えない傾向にあるが、もっと多面的に見ると世界は変わると教えてくれているようだ。 2023
Posted by
平和のお話、昔話、魔女のお話、色んなテーマに関わる本。身寄りのない女の子(猫)とへそまがりの魔女(猫)の愛おしい物語。何度も読み返したくなる、言葉の使い方も上手。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
魔女と娘の物語。 “呪い”しかしらないへそまがりの魔女の家に、戦火で帰る家を失った娘がやってきました ネズミに案内されて、魔女のうちで暮らすようになった娘は、よく働きました ある日、遅くまで森から帰ってこなかった娘をはじめて魔女はひどく叱りつけました その日から魔女は、娘に色んなことを教えるようになりました 〇優しさとあたたかい気持ちを知らなかった娘と、優しさとあたたかい気持ちを思いだした魔女 〇魔女の住む国の人たちはみんなへそまがりのようだ 〇カエルの侍従はワルい子だったのか、うっかりさんだったのか 〇優しいぽかぽかの気持ちになりました 〇教えるって、そうだよね 伝わりますように 〇絵が染み入る
Posted by