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クローズドサスペンスヘブン の商品レビュー

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111件のお客様レビュー

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2023/04/12

Amazonの紹介より 俺は、間違いなく殺された――。なのに、ここはどこだ? 気がついたら目の前にはリゾートビーチと西洋館。姿の見えない配達人から毎朝届く不思議な新聞によると、ここは天国屋敷で、現世で惨殺された6人が記憶をなくした状態で天国に返り咲いたらしい。俺は、誰だ? なぜ、...

Amazonの紹介より 俺は、間違いなく殺された――。なのに、ここはどこだ? 気がついたら目の前にはリゾートビーチと西洋館。姿の見えない配達人から毎朝届く不思議な新聞によると、ここは天国屋敷で、現世で惨殺された6人が記憶をなくした状態で天国に返り咲いたらしい。俺は、誰だ? なぜ、誰に殺された⁉ 館ものクローズドサークルに新風を吹き込む、“全員もう死んでる”系ミステリー、爆誕。 第9回新潮ミステリー大賞最終候補作。 新たなるクローズドサークルの発想に、よく発想が思いつくなと思ってしまいました。 今回の舞台は「天国」ということで、みんな死んでいます。なぜ殺されたのか?誰に殺されたのか? 謎の新聞や殺された記憶を頼りに推理していくのですが、読んでいて思ったのは、何でもありじゃんとか思ってしまいました。 シンプルな設定かと思いきや、「天国」に出てくるものは条件付きや殺されても死なないなど、匙加減で幾らでも成立できるので、なんとなくシンプルに楽しみたかったなと思ってしまいました。 みんな死者なのに殺人事件発生⁉︎とちょっと期待したのですが、後に生きていた時は、ちょっと脱力感がありました。 しかし、色々条件をつけていく中で、後々にこう結びつくんだと思った所もあって、完成度が高く楽しめました。 一体自分は何者なのか?そして事件の真相とは? 段々と点と線が結ばれていく過程は、清々しく驚きや衝撃もあって、面白かったです。ただ、犯人の動機が気になりました。最近、色んな作品を読むなかで、似たような境遇を取り扱う作品がちらほらあり、隠れたブームなのでしょうか。と個人的に思ってしまいました。 そして驚きと衝撃の先にあったラストシーンは、淡く光り輝いてました。「天国」ということは・・・なので、失うことの儚さが、波の音や雰囲気があって、読後感は切なさが残りました。

Posted byブクログ