さえづちの眼 の商品レビュー
比嘉姉妹シリーズの中編三作が入っています 表題作の「さえづちの眼」が面白かった!思っていた流れから二転、三転して最後までハラハラして読めた!民俗学的な怖さがある 琴子が出てくると作品自体がしまるイメージ 「母と」は澤村先生の文字のトリックにまんまと騙されました…… 映像では決して...
比嘉姉妹シリーズの中編三作が入っています 表題作の「さえづちの眼」が面白かった!思っていた流れから二転、三転して最後までハラハラして読めた!民俗学的な怖さがある 琴子が出てくると作品自体がしまるイメージ 「母と」は澤村先生の文字のトリックにまんまと騙されました…… 映像では決して表せない、小説だからこそのぞくっとする怪異の描かれ方や話の流れがいつもしみじみと怖い
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比嘉姉妹シリーズ短編集三作目。刊行順に読むと「ばくうどの悪夢」が最初ではあるが,自分は文庫化を待つことにし,先にこちらを読んだ。今作の話はどれも全体的に重い話だったイメージがあり,一番印象に残っているのは,表題作の「さえずちの眼」である。あまりオチはすんなり理解することができなか...
比嘉姉妹シリーズ短編集三作目。刊行順に読むと「ばくうどの悪夢」が最初ではあるが,自分は文庫化を待つことにし,先にこちらを読んだ。今作の話はどれも全体的に重い話だったイメージがあり,一番印象に残っているのは,表題作の「さえずちの眼」である。あまりオチはすんなり理解することができなかったが,それまでの過程は不気味で楽しむことができた。
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ホラー作家・澤村伊智による比嘉姉妹シリーズ、7冊目。初の中篇集。 収録されているのは、以下の三編。1.個人運営の更生施設「鎌田ハウス」を侵す怪異に真琴と野崎が挑む―――『母と』。2.UFOを目撃したという証言をしたことで、人生を狂わされることとなった元少年。事件から約38年が経...
ホラー作家・澤村伊智による比嘉姉妹シリーズ、7冊目。初の中篇集。 収録されているのは、以下の三編。1.個人運営の更生施設「鎌田ハウス」を侵す怪異に真琴と野崎が挑む―――『母と』。2.UFOを目撃したという証言をしたことで、人生を狂わされることとなった元少年。事件から約38年が経った今、明かされるその真相―――『あの日の光は今も』。3.田舎の旧家・架守家で起こる不穏な出来事。廊下に響く何かが這いずる音、暗闇に光る"赤い目"、そして一人娘・冴子の失踪。超常的な"何か"が関わっているのか―――『さえづちの眼』。 「人の心の闇と怪異の"共鳴"」を得意とする(と、私は思っている。)著者だが、今作は「人の想いとは関係のない理不尽な怪異」という側面が強かったように思う。決して面白くなかった訳では無いが、これまでのシリーズ作(または著者の作品)と比べると驚かされる展開が薄く、物足りなかった。次に期待したい。
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比嘉姉妹シリーズの短編集。 3編とも母と子がテーマになっていると思われる。 『母と』 非行を重ねた主人公が田舎の更生施設へ送られる。施設長の『鎌田のおっさん』や同居する子供たちと自立に向けた穏やかな日々を過ごす。 ある夜、主人公は庭で怪異と対峙するおっさんを目撃する… 真琴の母についてが触れられる作品。穏やかだった鎌田ハウスでの生活が一変してからがすごく不気味。 『あの日の光は今も』 小さな旅館の支配人である昌輝は、子供の頃にUFOを目撃し、オカルト界隈で有名になったことに今でも悩まされている。 ある日当時一緒にUFOを目撃したかつての友人、聡と昌輝の母親がUFO事件のあった池で死亡または意識不明で発見される。 珍しくSFだーと思っていたら、辻村ゆかりが登場するとは…もしゆかりが居合わせなかったら、結果は違ってたんだろうな… 『さえづちの眼』 前半は昭和の時代の家政婦の手紙で、ある一家に起こった不気味な出来事と、当主の娘、冴子の失踪が語られる。 そして娘の失踪後は母、佳枝の視点からその後の家族のことが語られる。家を呪う、もしくは憑いているモノを追い払うため琴子が呼ばれるが… 日本の神様は怖い、というかお付き合いの仕方を間違えるととんでもない祟りを受けてしまうんだなぁ…きっとあの事が原因なんだろうけど、復讐の仕方が凄まじい…
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比嘉姉妹シリーズ中編集。どれもこれもがなんともいえない気味の悪さと、そして謎が解かれる楽しさとを併せ持つホラー小説です。 やはり表題作「さえづちの眼」がいいなあ。架守家の娘の失踪の謎と、降りかかる呪いの正体。途中までは論理立ったミステリとしても読めたのだけれど、恐ろしい真相とさら...
比嘉姉妹シリーズ中編集。どれもこれもがなんともいえない気味の悪さと、そして謎が解かれる楽しさとを併せ持つホラー小説です。 やはり表題作「さえづちの眼」がいいなあ。架守家の娘の失踪の謎と、降りかかる呪いの正体。途中までは論理立ったミステリとしても読めたのだけれど、恐ろしい真相とさらにこの結末……なんとも恐ろしい物語です。 「あの日の光は今も」ではあの人が登場するので、これまたろくなことにならないのでは、という期待感(笑)が。「巴杵池事件」とされる奇妙な光景を目撃した少年の証言が変化したのはなぜか。この謎解きもまた面白くて、そしてその後の結末がまたしても非道。やっぱり期待どおりだったか。
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独立した3編のホラー短編集。澤村さんの小説は好きなのだが、今回は正直どの話もイマイチだった…。どうにも中途半端に感じた。話の流れについていけず、どういうこと?と考えてしまう場面も何度もあった。
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面白かったです。 サクッと読めつつ、のめり込めるテンポがいいです。 ネグレクトのようなホットなニュースを怪にとりいれ、昔話や過去の話ではなく、現代の私達の社会でおきているオカルトになっているのが、楽しめる要因かなと思います。
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3つの異なるお話が書かれています。3作とも違う風味で楽しめます。個人的には、「さえづちの眼」が好きです。序盤の家政婦の手記と、その後の架守家の進行状況がわかり易い。 親なら自分の子供には絶対に幸せに生きていてもらいたいですもの!!その想いはとても強く、時には呪ってしまう程に… 呪う状況になったことはないけれど、その気持ちはよくわかる。(*。_。)ウンウン そして何より本作品は、就寝前に読み終えてしまった私に対し、ホラー小説の役割をきっちり果たされました。寝たら夢に冴子が出てきちゃう…という恐怖心…ジワジワくる〜
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「母と」は自分にも無意識にバイアスがかかっているんだなとよく分かる一篇。そういう引っ掛けが随所にある。結局、わたしは真琴と野崎が頑張る話が一番好きなのかも。琴子はちょっとチート過ぎるので。
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比嘉姉妹シリーズ 短編3話 とても読みやすいホラー小説 3話収録されていますが 興味深かったのが2話目の「あの日の光は今も」 ずうのめ人形に出てきた 歩く呪い製造機、最恐の辻村ゆかりが登場します 時系列は何時ごろなんだろう? ネタバレです ↓ ↓ ↓ ↓ おそらくゆかりの考察が事件の真相で あの池には何かいる方がいい、とゆかりが言葉にしてしまったがために呪いとなり そっちが真実になってしまった?ってことかな? かなり迷惑なお人です
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