成瀬は天下を取りにいく の商品レビュー

宮島未奈(著者)

2024/12/04

成瀬あかりと島崎みゆきの関係性がだいすき

今まで周りの人からの目線で語られていた成瀬から、成瀬視点の話になった時の面白さが半端ない
奇想天外な発想をして実際に行動に移す、才能溢れた自由な成瀬像を周りの視点から感じていた一方、昔からずっと一緒にいた島崎と離れてしまうことにショックを受ける成瀬や、愛想を尽かされてしまうと焦る成瀬、とても不器用な人間味がある！可愛い！

最後に、今までいろんなことに巻き込んでしまったと負い目を感じている成瀬に、笑顔でずっと楽しかったと告げる島崎のシーンで、今まで一緒にいた2人が頭を駆け巡って、なんだか涙が出てきてしまった。とってもいいシーン。小学生の2人がこんなに大きくなって、、と感傷に浸れる笑

進路が分かれて、今までみたいに気軽に会えなくなることに悲しんだり寂しくなることは誰でも少なからずあると思うし、悩むこともあると思う。そんな気持ちに少し寄り添ってくれるような青春小説。

島崎と成瀬の絆がずっと続いてくれることを願っています。

2024/12/04

冒頭から成瀬のキャラクターに引き込まれる。こんなに思った事を周りの目をいっさい気にせずに断行できるチカラ。惚れ惚れします。それに付き合う島崎みゆきもステキ。なんか気持ちよく、そして、羨ましい気持ちでいっぱいになった。

2024/12/04

さらっと読めた。何だか自分も何かに挑戦してみようと思えて良かった。次はどんな新しいことをしてるんだろうというわくわくはあるから次も読んでみたい。表紙とタイトルすごく良い。売れている理由の何パーセントかに表紙とタイトルの影響あると思う。以下さくっと読了後の感想。
高学歴の世界は描写が細かいがそうでない世界にはそうでもないあたり作者は勉強をしてきたタイプだろうなと思ったら著者プロフィールに京都大学卒とありなるほどと思った。意図してなのかそうでないのかところどころ描写が気になった。
p106ごみ収集車のドライバー：弁護士と対極の縁遠い職業としてわざわざ言及していそうな割にその設定を活かした特段の描写なし
p116中学時代は卓球部で：大貫みたいな子は卓球部に入ってたことにしてれば良いよねみたいな
p122島崎を含むp184あかりちゃんすごいp187ちょっとがっかりした：島崎の性格悪そうに見える。凡人な自分と違い何でもできるけど変わってる成瀬が好きな自分が好きなタイプ、、じゃないよね？
など。意図してだと良いけどそうでなく無自覚だったら何か漏れ出してる気がする。
たくさんのエピソードとたくさんの人名がこれでもかと出てくるけどあまり回収してもらえなかった。表紙とタイトルと本屋大賞から圧倒的な完成度を勝手に期待してた。

2024/12/03

デビュー作にして2024年本屋大賞他、数多くの賞を受賞した本作。期待度MAXで読み始め、余裕で期待を超えていった。

主人公は運動や勉強はもちろん、何でもできちゃう成瀬あかり。でも、凡人にはちょっと？言動が理解できない変わり者。そんな成瀬の中学2年の夏から高校3年の夏までの面白エピソードがテンポよく、ついつい一気読みしてしまった。

どのエピソードも面白いが、「膳所から来ました」が大好き。成瀬と幼馴染の島崎との掛け合いが最高。エピソード全体を通してネタを見ているようで、声を出して笑ってしまった。笑

成瀬の名言を2つ。
“大きなことを百個言って、ひとつでも叶えたら、「あの人すごい」になる”
“こんな時期でもできる挑戦がしたかったんだ”

常に何かに挑戦しようとしている成瀬から元気をもらえる。これからの「成瀬あかり史」と、いつか「ゼゼカラ」が1回戦突破するところが見てみたい。

2024/12/02

周囲のことを気にせず泳ぎながら止まれない魚のように色んなことに挑戦する成瀬が面白かったです。
こんな子が近くにいたら振り回されすぎてムカつくだろうけれど嫌いにはなれないだろうなぁ。

私は大阪の人間なので近くの県ながら滋賀の地理には詳しくありません。
でも琵琶湖の遊覧船に乗ってみたいと思わせられました。

2024/12/01

どんどん物語に吸い込まれていった。いや、成瀬の魅力にというべきか。
続きを早く見たい。終わってほしくない。どこまでも見続けていたい。そんな主人公でした。

2024/12/01

滋賀県民としてはもっと早くに読まなければならなかったが、やっと手に入り読ませていただく。
私は、成瀬のまっすぐさも好きだけど、島崎の成瀬思いな所が好きだ。
しかし、西武大津店の閉店でこの一冊ができたんだから、今はなき西武大津店も本望だろうな。
都道府県ランキング下位常連の滋賀それも、におの浜辺りの超ローカルにスポットをあてていただき本当にありがとう。
成瀬が二百歳になるまでに、大津に大規模商業施設を建ててくれて、平和堂検定1級に合格しますようにと願わずにはいられない。

2024/11/30

思ってた内容と違ったけど面白かった。
読みやすくてスラスラ読めた。

成瀬のなんにでも挑戦する姿勢がもうすぐ40代の自分には刺激になった。
もっと色々挑戦したり思い立ったらすぐ行動したりそんな心構えが大事だと気付かされた本だった。

島崎さんみたいな友人に出会えて成瀬は幸せものだ。

2024/11/30

正直期待していたほどではなかったかもしれない。前評判からの期待値が高すぎたかな。
閉塞感のある今の日本で、転生モノのライトノベルや漫画が流行ったのと同じで、最強の主人公！自分らしさを貫く主人公！！というのが、生きづらさを感じている現代人に刺さるのだと思う。
あまりに完璧だと嫌味になるところを、最後に成瀬の視点を入れることで緩和しているのは構成として上手いなと感じた。いろいろな人の視点を経由していきながら、成瀬という人物の解像度が上がっていくのが面白い。
今の若い人たちにぜひ読んでほしい作品。成瀬くらい真っすぐ歩いてもいいいんだと思えると生きやすくなるかもしれない。
続編もひとまず読んでみる。

2024/11/30

自分のやりたいこと、挑戦してみたいことに
奇抜だけど突っ走る主人公がキラキラして
眩しかったです。
自分も純粋にやってみたいことに
挑戦してみよう！と思えるそんな本でした。