成瀬は天下を取りにいく の商品レビュー

宮島未奈(著者)

2024/11/27

今年の本屋大賞受賞作。　滋賀県大津市で、成瀬あかりが今日も世界を目指して飄々と日々を過ごしている様子が目に浮かびます。

2024/11/27

成瀬みたいな人周りにいないけど、周りにいたとしたら変な子だなって思っちゃうと思う。
かっこいいなと思ったり変な子だなって思ったり

2024/11/26

オーディブルで読了。

すごく面白かった！
我が道を行く成瀬あかり。ローカルニュースに映り込んだり、カルタ部に入部したり、M-1に出たり。その過程で周囲の人々に影響を与えていき、また成瀬自身も変化していく。失敗することを知らないような成瀬の言動、行動に最初は戸惑いを感じたがいつのまにか成瀬のことが好きになり、なんでもできる気がしてきた。読み進めていくうちに成瀬に影響を受けている自分自身に驚いた。

2020年あたりのコロナ禍あるあるがリアルで面白かった。コロナ禍でのネガティブな出来事をピックアップするコンテンツが多い中で今作はコロナ禍での文化的な部分や空気感を描写しており、自分自身の思い出を振り返ったりして懐かしい気持ちになったし、案外悪いことばかりではなかったかなと思えた。無観客のM-1。テレワーク。黒と緑の市松模様。
滋賀県あるある？は分からなかったけど自分の地元のスーパーを思い出したりして共感できた。

何気ない文章でスルーしそうになるけど心に残るフレーズが多かった。
西武大津店は7階だったから以前は空だった場所である。

「〜大学進学と同時に東京へ行くそうだ」思いのほか短く説明できてしまい、成瀬の抱える気持ちとは釣り合わないように思えた。

2024/11/26

こんな主人公見たことない！最高じゃないか！この変人感とこの天才感と，純粋さ加減！
思いつくこと，それを実行しちゃうことの全てが面白い！何でこんなアイディアが湧き上がってしまうのか⁉︎成瀬あかり，最強女子だ！
しかし，このキャラを作り上げた作家さんって一体何者なのだ？行ったこともない一地方都市なのに，成瀬を通して地元民みたいに愛情が湧いてしまう不思議！そして，成瀬の思考はこの作家さんの思考の一部だと思うと益々感服してしまう…何なんだ，宮島美奈さんって⁉︎
一見無関係の糸が次々と繋がって行く妙味と，成瀬の圧倒的清々しさ！たまにはこんな読み物もいい！
満点！

しかし…成瀬あかりは，誰の心の中にもある「自分」の一部なんだよな．大人になるたび素直に飛べなくなっていった自分，そんな自分と，圧倒的に解放したら得られる（だろう）自分の狭間で，成瀬は輝いて見えるんだろうな，と思う．
ほんの一部でも，成瀬みたいに生きられたら，今よりもうちょっとだけ，楽しくなれるかもしれない．

2024/11/25

大学生活を滋賀で過ごしたため作中に出てくる情景が鮮明に思い浮かび、滋賀という街の懐かしさを地元民でもないのに感じさせていただきました。滋賀っていい街ですよ。愛着が湧きます。成瀬は文中に可愛さはなかったけど表示の成瀬が美人に描かれていたからキャラクター像が何を信じていいのかわからん。ただ声は脳内再生がデデデデのあのちゃんでした。

2024/11/24

本屋大賞受賞、他にも多数の賞を取っているので期待大で読みました。
期待が大き過ぎて拍子抜けした感はありますが、成瀬あかりの飄々としたところが読んでいて心地良かったです。
西武大津店には行った事はないですが、膳所、ミシガン、平和堂、HOPカード等知ってる人にしか分からない、クスクスと笑える箇所が多々あり面白かったです。

2024/11/24

2024本屋大賞受賞作！

さわやかな風が通り抜け、世界に溢れるきらめきに気づかせてくれた。そんな読後感。

成瀬あかり(と幼馴染の島崎みゆき)の日々を描いた(中2の夏〜高3の夏)物語。

地元の西武百貨店の閉店。漫才のM-1。中高の同級生。部活。地元のお祭り。進路。
特別な何かが起こるわけではない。でも、彼女たちの青春は軽やかで痛快で、輝きに満ちている。

頭脳明晰、独自の視点を持つ成瀬。中学生にして老成した彼女と周囲のギャップ。それが化学反応を起こし、笑いが生まれる。

そんな成瀬を通じて著者が伝えたいのは「常識に囚われない」「自分で限界を作らない」ことの大切さではないか。
彼女の目標「200歳まで生きる」にそれが表れている。生きようと思わないから今200歳の人がいない、と彼女は言う。意志の力。

成瀬には周囲の目を気にせず自分を貫く強さと行動力がある。読者はそんな彼女に憧れ、いつの間にか小さくなっていた自分に気づかされる。それが心に響くのだろう。

前向きな気持ちにさせてくれる、優しくて素敵な物語でした。
成瀬だけじゃなく、誰だって天下を取りにいっていいんだよね、本当は。

2024/11/24

読み始めてすぐに引き込まれた、あっという間に読了！
みんな成瀬のこと好きになるだろうな、成瀬のまっすぐな人間性が好き。

ドラマになりそうだなって思って勝手にキャスティング考えるのも楽しかった。笑
次作もとても楽しみ。西浦も可愛かった。

あと、坊主頭になった成瀬を見て頭を抱えたという箇所がすごく想像できて吹き出した。

2024/11/23

成瀬のキャラクターは愛おしく感じた。
突拍子のない提案にのりよく付き合う島崎のキャラクターもいい。
西武大津店の閉店がせまりローカルテレビで中継に毎日映るというのも西武のユニフォームをきて大真面目にやりきること、
それが病室にいるおばあちゃんにみせるためだったり、m1の出場をしてみたり、200歳まで生きるといってみたり、1ヶ月に1センチ髪がのびるか検証するために坊主にして高校入学したりこういう何かに取り組んで挑戦していく、そしてその自信は大切だと思った。
地元愛にあふれていたり(他県の人をもてなす)
島崎想いなところがあったりするのはとても人間味あふれていると思った。
また、西武のユニフォームきてテレビにうつっていたのがマサルにつながるのは地元っぽい話だなと思った。
なぜか新しい学校のリーダーズのすずかさんに当てはめて本を読み進めてしまった。

2024/11/22

成瀬のキャラが良い！
容姿が可愛くて、ぶっ飛んだ思考で、こんな喋り方なら、世の男の大体は気になって好きになってしまうのではないのでしょうか？
果たして、成瀬は天下を取れるのか？
続きの 『信じた道をいく』も気になります。
ゼセカラがどうなるのかも気になります！
膳所から世界へ！！！！