四日間家族 の商品レビュー

川瀬七緒(著者)

2023/08/19

嫌悪感ばかりの登場人物が次第に協力的しあうようになってから面白くなっていった。何よりネット民の恐ろしさよ。

2023/08/09

ハラハラドキドキしながらの一気読み
集団自殺をするためにネットで出会い初対面の4人が入った山で、赤ちゃんを棄てる現場を目撃してしまう。
4人は赤ちゃんを助けようとするのだが、SNSで誘拐犯に仕立てられすぐに特定されてしまう。
自由に身動きとれない中での逃亡劇。
死ぬことを決めた４人が、生きる事だけに全力を注ぐ赤ちゃんと触れ合う内に変わっていく心境と、最悪な出会いをした4人の関係性の変化。
それでも最後には、、、

2023/08/07

読む手がとまらない本。
テーマは「命」なんだろう、だけど、そこに浸る暇もないぐらいの緊張感とスピード感。４人と１人の四日間、心に残った。

2023/08/01

あいかわらずの川瀬七緒節といった感じか/　設定とキャラクターがいつもながら良い/　特に序盤の山のなかは恐ろしい感じからスリリングな感じまで手に汗握りながら一気に読んでしまう/　若干甘いとするなら、ヤクザの設定と頭のおかしいおばさん配信者か/　青森の山奥に若い衆を連れたヤクザがいるとは思えず、また東京にやってきて犯罪者からカスリを取るのも現実的ではない/　おばさん配信者はもしいたとしても出会うのは都合が良すぎるという感じ/　川瀬七緒らしく、最後の方のページまで解決のオチがつかず読者を楽しませてくれる/

2023/07/23

怒涛の四日間！スピード感があって面白かった。SNSでの自殺志願者として集まった縁もゆかりもない4人の老若男女。樹海に集まったその時、女が赤ん坊を捨てようとしている現場に居合わせる。成り行きで赤ちゃんを救出した4人だが複雑な犯罪組織に巻き込まれていく。いけ好かない4人組も無垢な赤ちゃんの前では正しい人のようになってしまう赤ちゃんパワー。もう少し深掘りしてほしいエピソードが散見されたがページ数とスピード重視を考慮するとこうなったのかもしれない。細かい事は考えず、突っ走って一気読みしたくなる息もつかせぬ展開だ。

2023/07/24

赤ちゃんによって生き方を変えて行く良くある話かなぁと読んでみたら、明るい文体のせいかスピード感あってそれぞれのキャラも良く楽しく読めて楽しかった。最後の最後で忘れかけていた猪ノ口まで出てきて、どーなるの〜？と思ったけど4人とも頑張った！なのに後日譚もなく、あっさり終わるのも好み。死んだ気になれば頑張れる。生まれ変わった4人の未来が明るい未来でありますように。

2023/07/08

初　川瀬七緒作品
自殺志願者が集まり、死に場所を探して山中に入ったところで　ある事件に巻き込まれる。
ネットを使った敵との攻防、そして　野次馬根性と妙な正義感で悦に入って
主人公たちを追い詰める世間の目。

この世界に絶望を感じ　死を選ぼうとした主人公たちが　世間や敵と戦いながら少しずつ他の存在を認め　チームとしての絆を作っていく。

それぞれのバックボーンは　ちょっと理解しがたいこともあるのだけど　事件の展開が本当に早くて　ジェットコースタードラマを見ているようなワクワク・ドキドキを感じながら　一気に読んだ。

ただ　けっこうクズな奴ばかりなので　人の二面性を楽しみながら　得意分野の生かし方を面白がって読んで欲しい。
刑事ものとか事件もの好きには　おすすめです。

2023/07/05

よかった。
４人の、ビフォーアフターが想像以上！笑

子どもの力の偉大さと、生命力を改めて知る。

人物の描き方がとても上手で、だんだんと４人のことを好きになってしまう…！

2023/07/03

ところどころ、うまくいきすぎ〜と思うところもあったけれど、でもこれこそが小説のおもしろさよねと受け入れられちゃうくらい、ドキドキワクワクドキドキおもしろかった。
もう見つかる！見つかるー！とドキドキしすぎて呼吸困難になるかと思うほど笑
映像化したい、演じてみたいと思う人いるだろうなと思ったり。

それにしても、スマホにネットにSNS、あらためて、便利でおそろしい。

2023/06/25

SNSで集まった見知らぬ自殺志願者達が思いがけず赤ちゃんを拾ったことにより、人間らしさを取り戻していく話。
今作で注目したいのはSNSを通して人間の浅はかさ（わずかではあるが光となる可能性も）をこれでもかと取り入れていることだと思う。個人的にはどんどん無責任な人が多くなっている世の中に見えてしょうがないけど、自分もそうならないようにと読んでいて感じずにはいられなかった。
作品全体としては、元サッカー日本代表監督岡田武史氏が「勝負の神は細部に宿る」を地で行くような丁寧な仕上がりになっているなと感じた。