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モダンタイムス 新装版(下) の商品レビュー

4.2

23件のお客様レビュー

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2024/09/01

印象に残っているワード ・人は大きな目的のために生きているわけではない、小さな目的のために生きてるんだ。 ・情報が拡散されたこの社会で、どの情報が正しく、何が間違っているのかが、はっきりしない。ただ、少なくとも、妻と自分のささやかな場所と時間は損なわれないはず。 この情報社会...

印象に残っているワード ・人は大きな目的のために生きているわけではない、小さな目的のために生きてるんだ。 ・情報が拡散されたこの社会で、どの情報が正しく、何が間違っているのかが、はっきりしない。ただ、少なくとも、妻と自分のささやかな場所と時間は損なわれないはず。 この情報社会で、人は、何が正しくて、何が間違っている、ということを、自分の関係のないことまで首を突っ込み、ジャッジしている。匿名であることを逆手に、SNSでの誹謗中傷も増えている。 仕事は細分化され、仕事だから、という理由で悪いことも平気でする人が世の中にはごまんといる。良心がない、と表現されていた。 一方で、日本の社会人は、病んでしまい、自殺をする人も多いと聞く(他国に比べると)。社会の歯車の一員でしかないんだから、そこまで思い悩むこともないかもしれない、代わりはいくらでもいる、つまりは仕事としてやっているので、そこまで悩まず、嫌ならやめれば良い、その人の心があるうちに。そういうことも示唆している気もした。 「そうなっている」社会の仕組みに、どう抗っていくか、面白かったけど、一方で考えさせられる小説だったと思う。 情報に振り回されず、正しいと思えるものを信じ、妻とのささやかな時間を大切にしていきたい。

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2024/06/24

少し未来の話 魔王の続きだったみたい 覚醒した主人公には安藤兄が憑いた、ってこと? サッパリ気持ち良い結末!てわけではないと感じた 全編通して「こんな世の中になったらどうする〜?」って問われてる感じ(ファシズムとか) 主人公の妻は何者だったんだろうか…

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2024/05/11

上下巻まとめての感想 また時が経ったら読み返したい出会えて良かった一冊。 上巻は特に怒涛の展開で、あっという間に読んでしまった。途中、なかなか残虐なシーンがあり、そこは読むのが辛かった。井坂好太郎には笑いました。 心に残ったワードは「楽観とは、真の精神的勇気だ。」ほんとついつま...

上下巻まとめての感想 また時が経ったら読み返したい出会えて良かった一冊。 上巻は特に怒涛の展開で、あっという間に読んでしまった。途中、なかなか残虐なシーンがあり、そこは読むのが辛かった。井坂好太郎には笑いました。 心に残ったワードは「楽観とは、真の精神的勇気だ。」ほんとついつまらないことを心配して気を揉んでしまう性格なので、このワードを心に留めておきたい。 「文庫版あとがき」で文庫化にあたって改訂されていたことが書かれていました。機会があれば、改訂前も読んでみたい。 「魔王」を読んでなくても楽しめるけど、読んだ方がより一層面白い。そういえば、魔王では「死神の精度」の千葉さんが出てきたんですね。 同時期に書かれたという「ゴールデンスランバー」もぜひ読んでみたい。

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2024/03/27

読めば読むほど『そういうことだったのか!』と分かっていくのが爽快。いつもなんでも検索しちゃう人間としては、ほんとに怖い。あと、伊坂好太郎さんの言葉が全体的にとてもよかったです。笑

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2024/03/04

我ながら、なんとなく奥さんや拷問のお兄さんが好きになっていってることにストックホルム症候群みを感じてこわい。

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2024/01/22

単行本から大幅な改訂が行われていると聞き、どう変わったのか知りたくて文庫本を読んだ。 上巻も所々変わっていたところもあったが、特にこの下巻は大きく改訂されていた。 ただ国家というシステムに立ち向かうという大きなテーマ自体は変わっておらず、むしろそれが強調された様な印象を受けた。...

単行本から大幅な改訂が行われていると聞き、どう変わったのか知りたくて文庫本を読んだ。 上巻も所々変わっていたところもあったが、特にこの下巻は大きく改訂されていた。 ただ国家というシステムに立ち向かうという大きなテーマ自体は変わっておらず、むしろそれが強調された様な印象を受けた。 新装版への解説の最後に、オマケとして文庫版と単行本の違いを簡単に紹介されていたので気になる人は読んでみるとよいかも。

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2023/12/24

緊張感と疾走感で直ぐに読み終えた。 自らが社会の一部に組み込まれていることを認識し、それを見直す面白さがあった。

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2023/12/06

これまで読んだ伊坂幸太郎さんの作品の中で、最も大作で最も考えさせられる小説に感じた。 この内容を10数年前に描かれたことに予測能力の素晴らしさを感じる。 「システム」という主題については考えさせられたとともに、強く共感できる内容であり、今後の人生での考え方の一つとして参考になった...

これまで読んだ伊坂幸太郎さんの作品の中で、最も大作で最も考えさせられる小説に感じた。 この内容を10数年前に描かれたことに予測能力の素晴らしさを感じる。 「システム」という主題については考えさせられたとともに、強く共感できる内容であり、今後の人生での考え方の一つとして参考になった。 主人公の奥さんの生き方は爽快で一途で強靭で、なってみたい人物だった。

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2023/11/20

面白かったです。 会話の中に常に読者、主人公を試す内容が多く、私も考えながら読んでましたが、テーマは正直大きすぎて作品の中で答えは出せませんでした。ただ、その時間が楽しいです。 私なりに、国家はブラックボックス、これに尽きる話に感じました。テーマはもう少し大きいのですが、投げやり...

面白かったです。 会話の中に常に読者、主人公を試す内容が多く、私も考えながら読んでましたが、テーマは正直大きすぎて作品の中で答えは出せませんでした。ただ、その時間が楽しいです。 私なりに、国家はブラックボックス、これに尽きる話に感じました。テーマはもう少し大きいのですが、投げやりにもできないけどどうしようもない課題、でした。

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2023/11/10

拷問シーンはかなりゾワゾワしたが、それでも そこまで感じさせないところがイイ。 なかなか主人公の超能力が出てこない。が、最終的には妻の佳代子が強かった。強い妻を持っていることが超能力かも。 作中にもあったように、現代社会においても大きな流れ=システムには逆らえず、笹舟のように流さ...

拷問シーンはかなりゾワゾワしたが、それでも そこまで感じさせないところがイイ。 なかなか主人公の超能力が出てこない。が、最終的には妻の佳代子が強かった。強い妻を持っていることが超能力かも。 作中にもあったように、現代社会においても大きな流れ=システムには逆らえず、笹舟のように流されて過ごしているが身近な小さい事くらいは自分の意思で変えていきたい。

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