モダンタイムス 新装版(下) の商品レビュー
とんでもない場面はコミカルに、ところどころ熱く、たまに温かい。人生は要約できない。死んでもなおウザいのは井坂好太郎さん。伊坂幸太郎さんらしい作品で登場する人物たちに親近感ぎわく楽しさ。10年以上前(2007-2008)の本ですが現在に通じるところも素晴らしい。
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面白かったです。上下巻ですが、比較的短期に読み切りました。上の方が面白かったかな。伊坂幸太郎さんはやはり長編が良いです。「アイスピックは氷を刺すから、人を刺すならヒトピック、ニクピック、逆さにしたらピクニック」のくだりはいつか使いたいですね(笑)。「そういうものだ」ってとこも共感...
面白かったです。上下巻ですが、比較的短期に読み切りました。上の方が面白かったかな。伊坂幸太郎さんはやはり長編が良いです。「アイスピックは氷を刺すから、人を刺すならヒトピック、ニクピック、逆さにしたらピクニック」のくだりはいつか使いたいですね(笑)。「そういうものだ」ってとこも共感してしまいました。
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単行本は2010年に読んでいる。 小説は少し書き換えがある。 13年振りの再読で、かなり久しぶり。 そんな前の小説なのか?っていうほど、未来の設定だとは言え、現代に通じている。 伊坂幸太郎さんの小説を読むと、タイミングがよく合うので恐ろしく感じることもある。 最近、伊坂幸太郎さんの小説を再読し始めたのだけど、時代は繰り返しているのか、でも、未来を予言でもしてるかのように思えてしまう。 今回、たまたまこの小説を再読したけど、最近強く仕事で思っていたことが書かれている。 そういうことになっている…というシステム。 細分化されたことで、よからぬことに加担していても罪の意識が弱い、あるいは全くなくなる。 私はある会社のシステムを使っているけど、そこの会社は大きいので細分化され、末端がユーザーと直接やりとりすることになるので、変化を求めることができず、上に意見はあがらない。末端は話を聞いてるだけである。 たくさんの声が集まれば多少なりとも動く部分はあるが、ある部分は将来的にはシステムの大損失にも繋がるのに、変えようとしない。何かを守ってるように思える。 …と詳細を書かずモヤっとしたことしか書かないけど、そういうモノというのは身近にある。 細分化されていると、変化をもたらすのは難しい。 “そういうことになっている。” どこからそうなったのかわからないけど、そういうこと。
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文庫化にあたり、ある事件の真相について変更があったそうだが、最初に出た方は読んでいない。人生は要約できない。削ぎ落とされたところが大事。物事なんて見る角度を変えれば、何が正しいのかなんて分かんなくなっちゃう。小説で世界なんて変えられねえ。届くかも。どこかの誰か、一人。名言がてんこ...
文庫化にあたり、ある事件の真相について変更があったそうだが、最初に出た方は読んでいない。人生は要約できない。削ぎ落とされたところが大事。物事なんて見る角度を変えれば、何が正しいのかなんて分かんなくなっちゃう。小説で世界なんて変えられねえ。届くかも。どこかの誰か、一人。名言がてんこ盛りで、心に響く。また、検索することで、自分がどういう人間か情報を与えてしまっているというのが、今のチャットGPTに通じるものがある気がした。
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私たちはシステムの一部で、すべてのことは「そうなっている」 大きな目的ではなく小さな目的のために動く それしかできない 人生は要約できない こうやってのんびり本を読んで感想を書いている今日も人生の大事な部分だね 惨いシーンも多いけど軽快に描かれていてなんとか読み切れた 読ん...
私たちはシステムの一部で、すべてのことは「そうなっている」 大きな目的ではなく小さな目的のために動く それしかできない 人生は要約できない こうやってのんびり本を読んで感想を書いている今日も人生の大事な部分だね 惨いシーンも多いけど軽快に描かれていてなんとか読み切れた 読んで良かった
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上下巻読了。 主人公が大きな秘密に関わることになりそれを隠蔽する仕組みに翻弄されるお話。【伊坂氏あとがきより引用】 本作には伊坂氏の想いが込められているとのことなので1度と言わず3回は読み込みたい作品。 1度目ということで★3つとさせていただいておりますが、今後読み込むことで★...
上下巻読了。 主人公が大きな秘密に関わることになりそれを隠蔽する仕組みに翻弄されるお話。【伊坂氏あとがきより引用】 本作には伊坂氏の想いが込められているとのことなので1度と言わず3回は読み込みたい作品。 1度目ということで★3つとさせていただいておりますが、今後読み込むことで★は増えていくだろうと思う。
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SF、アクション、サスペンスと熱い要素てんこ盛りのうえ構造的な話や創作論まで入っていてめちゃくちゃ面白かった。「小説で世界なんて変えられねえ。ただ、1人くらいに、届くかもしれねえ。」なんてセリフを”胡散臭い小説家”井坂好太郎なるキャラクターが放つものだから、季節外れの炎天下ひとり昼休み中華屋の行列に並びながら読んでいたのにも関わらず泣いてしまった。いやーちょっと舐めてました。 「モダンタイムスを読みなさい、絶対。」
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浮気を疑う妻が怖い。 でもそれこそが運命をともにする伴侶であり、目の前の守るべき存在。いや守られているのかも。 アリ自体は賢くない、コロニーが賢い。 システムのために、世界は勝手に回っていく。 大いなる力、システムの中では部品である我々はなんのためにその仕事を、その行為をし...
浮気を疑う妻が怖い。 でもそれこそが運命をともにする伴侶であり、目の前の守るべき存在。いや守られているのかも。 アリ自体は賢くない、コロニーが賢い。 システムのために、世界は勝手に回っていく。 大いなる力、システムの中では部品である我々はなんのためにその仕事を、その行為をしているのかわからない。悪意さえもそこからは消えていく。 恐ろしい現代風刺の物語であり、その中で我々はどう生きていくかを提示してくれる、愛すべき物語だった。
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魔王のちょっとあとの話。魔王を読んでなくても面白いし、読んでても面白い。どうなってても面白いですよ。どうしても悪の根源みたいなものを求めてしまうけど、社会という形のないものが悪だったとき、どうしようもない諦めの気持ちになるよね。そうなったとき渡辺のように見て見ぬふりするのも勇気がいるし、立ち向かうのももちろん勇気がいるな。PKも読むか〜
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やっと50年前の出来事の結びつきが 真実なんて人の見方次第だよねーって 思ってたら、見事にちゃうんかーいって やっぱり一気に読んじゃった。 妻の正体が知りたいわー
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