モダンタイムス 新装版(下) の商品レビュー
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魔王のちょっとあとの話。魔王を読んでなくても面白いし、読んでても面白い。どうなってても面白いですよ。どうしても悪の根源みたいなものを求めてしまうけど、社会という形のないものが悪だったとき、どうしようもない諦めの気持ちになるよね。そうなったとき渡辺のように見て見ぬふりするのも勇気がいるし、立ち向かうのももちろん勇気がいるな。PKも読むか〜
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やっと50年前の出来事の結びつきが 真実なんて人の見方次第だよねーって 思ってたら、見事にちゃうんかーいって やっぱり一気に読んじゃった。 妻の正体が知りたいわー
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うーん、、社会の仕組みについて考えさせられた。 特に興味深いところ記録↓ 国家は国民を守るためにあるのではなく、国家自体を存続させるためにある。国家を存続させるためには停滞が最も良くないから、定期的に犬養みたいな英雄、力を持つカリスマ的人間の登場が必要らしい。そんな人たちが料理の出汁をとる肉と喩えられてるのが印象的。それがないと料理はできないけど、料理が出来上がった頃にはもう中身すかすかで捨てられている、みたいな。犬養自身も「自分はシステムの一部に過ぎない」と言っていたことが分かって、魔王で出てきた時と印象が変わった。 どうしても気になるのは佳代子、何者?と佳代子、さすがに旦那にやりすぎでは、、?
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やっと理解した。 結局何も変わらないということが良く分かった。 ただそれだけの話をこれだけ面白くするのはさすが伊坂さん。 「昔は良かった、とかよく言うけど、昔も良くはねえんだよ。いつだって、現代ってのは良くなくて、だからな、俺たちは自分の生きてるその時と向き合わないといけねえん...
やっと理解した。 結局何も変わらないということが良く分かった。 ただそれだけの話をこれだけ面白くするのはさすが伊坂さん。 「昔は良かった、とかよく言うけど、昔も良くはねえんだよ。いつだって、現代ってのは良くなくて、だからな、俺たちは自分の生きてるその時と向き合わないといけねえんだ。音楽も映画も、その時の自分たちの時代と立ち向かうために作られたものなんだよ」
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魔王から続く、何十年後かの世界の話。 SEの主人公はとある仕事で怪しげなサイトを見つける。関わる人々がみなアクシデントに見舞われる、そのシステムの謎とは? 国家とはシステムであり、コロニーであり、誰かの大きな意図で動いてるものでらない。みなその部品なのだ。でも、みんな目の前のこと...
魔王から続く、何十年後かの世界の話。 SEの主人公はとある仕事で怪しげなサイトを見つける。関わる人々がみなアクシデントに見舞われる、そのシステムの謎とは? 国家とはシステムであり、コロニーであり、誰かの大きな意図で動いてるものでらない。みなその部品なのだ。でも、みんな目の前のことくらいは変えられるかもしれない。そんな話。 浮気を許さない謎の妻、謎の小説家、拷問担当の髭男、などユニークな登場人物で重いテーマも軽快です。面白かった!
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