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北関東「移民」アンダーグラウンド の商品レビュー

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17件のお客様レビュー

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2025/11/02

ネットでは移民排斥の声が高まっているが、問題を深く掘り下げている人は少ないように思える。ベトナム人による犯罪の実体と原因がよくわかる。

Posted byブクログ

2025/09/09

 同じ文化のルーツを持つ中国や韓国などの東アジアや、明治維新以降自らの範として積極的に文化や価値観を取り入れた欧米諸国については、日本と文化の違いはあっても、相手の価値観を理解できる。しかし東亜とも欧米とも全く違う価値観を有するベトナム人と接する時に、自分がいつも不思議に感じてい...

 同じ文化のルーツを持つ中国や韓国などの東アジアや、明治維新以降自らの範として積極的に文化や価値観を取り入れた欧米諸国については、日本と文化の違いはあっても、相手の価値観を理解できる。しかし東亜とも欧米とも全く違う価値観を有するベトナム人と接する時に、自分がいつも不思議に感じていたベトナム人の文化や価値観に踏み込んだ、奥の深いルポルタージュであった。筆者は、自身の価値観を挟まずに書き進めている意図を感じながらも、ベトナム人の個々の犯罪に対して、筆者の善悪判断が垣間見えるところがあり、全体の客観性を欠くようにも感じたが、一個人の意見として奥行きを感じた。取材対象を深く観察してその懐に入り込み、情報の核心に迫る行動力と分析力が光る本で、ベトナム人のボドイと呼ばれるアングラ社会を知る上で非常に参考になった。

Posted byブクログ

2024/12/11

しっかりしたルポを読むのはこれが初めてだったかも。裏社会ってこんなに身近なのかと驚いた。小説みたい。 移民問題はいろいろと取り上げられていて、勝手にやって来て勝手に悪さをしていくなんて…と思っていたけれど、日本も全然加害者じゃんってことを知って、そんなに単純な構造じゃないんだな...

しっかりしたルポを読むのはこれが初めてだったかも。裏社会ってこんなに身近なのかと驚いた。小説みたい。 移民問題はいろいろと取り上げられていて、勝手にやって来て勝手に悪さをしていくなんて…と思っていたけれど、日本も全然加害者じゃんってことを知って、そんなに単純な構造じゃないんだなと勉強になった。 わたしのような一般人には何ができるんだろう。もし身近な人が無免許で轢き逃げされたりしたら加害者の国自体も嫌いになってしまいそう。

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2024/08/04

技能実習生として来日したけれど、様々な理由で逃亡して、自分たちのコミュニティを作って暮らす、自称「ボドイ」 日本が勧める外国人技能実習制度の闇と、彼らを雇う日本人企業主の横暴。 読んでいて本当に苦しくなった。日本の村社会の陰湿さ。一緒に働く実習生を差別し、彼らを下に見ている、日本...

技能実習生として来日したけれど、様々な理由で逃亡して、自分たちのコミュニティを作って暮らす、自称「ボドイ」 日本が勧める外国人技能実習制度の闇と、彼らを雇う日本人企業主の横暴。 読んでいて本当に苦しくなった。日本の村社会の陰湿さ。一緒に働く実習生を差別し、彼らを下に見ている、日本人のストレスをもろに受け止めなければならない状況。 もちろん、素晴らしい雇い主がほとんどだと思うし、この本で書かれていることが全てだと思ってはいけないってのも分かる。でもある場所ではこれが事実。 ①人にストレス向ける前に、自分のストレスの原因を立ち止まって考える余裕を持つこと。 ②敵意よりも思いやりを心がけること。そうすれば自分の心も晴れることを理解する。 ③できる範囲で澄んだ目で人を見て、なるべく信用すること。 甘い考えかもしれないけれど、この三つを心がけていきたいと思った。

Posted byブクログ

2024/06/30

技能実習生から逃げたベトナム人をボドイというらしい。北関東に多く住んでいる彼らの家に突撃し、取材を重ねたノンフィクション。 さすがは大宅壮一賞受賞者、予想以上に硬派なノンフィクションで面白かった。

Posted byブクログ

2024/05/03

北関東「移民」アンダーグラウンド ベトナム人不法滞在者たちの青春と犯罪。安田 峰俊先生の著書。移民という言葉で移民の方々全員をひとくくりにするのは差別になる。差別は恥ずかしいことで差別は許されないこと。不法滞在は法律違反のルール違反だけれど不法滞在者には不法滞在をしている理由があ...

北関東「移民」アンダーグラウンド ベトナム人不法滞在者たちの青春と犯罪。安田 峰俊先生の著書。移民という言葉で移民の方々全員をひとくくりにするのは差別になる。差別は恥ずかしいことで差別は許されないこと。不法滞在は法律違反のルール違反だけれど不法滞在者には不法滞在をしている理由があるからそれを理解しないと解決にはつながらない。安田 峰俊先生のベトナム人不法滞在者たちの青春と犯罪は移民問題を真剣に考えるきっかけがもらえる一冊。

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2024/04/28

なんでもありなんだな。よくここまで取材してくれたんだなって思ったり。 いまは円安になって日本が貧しくなってるのを見て、移民たちはどう思ってるのか聞きたい。

Posted byブクログ

2024/02/11

表紙がタトゥーがっつりの男の上半身、色はマゼンタという毒々しさなので、ちょっと手に取るのを躊躇するが、内容はちゃんとしたものだったので、ちょっと表紙で損しているかもと思う。 ボドイと呼ばれるベトナム人(逃亡技能実習生など)の絡んだ事件を調査し、当事者に会い、現地取材もしていてす...

表紙がタトゥーがっつりの男の上半身、色はマゼンタという毒々しさなので、ちょっと手に取るのを躊躇するが、内容はちゃんとしたものだったので、ちょっと表紙で損しているかもと思う。 ボドイと呼ばれるベトナム人(逃亡技能実習生など)の絡んだ事件を調査し、当事者に会い、現地取材もしていてすごく読み応えがある。 他の取材記者と違って著者が彼らの本音を聞き出せたのは、言葉の問題をクリアできたこと(チー君という日本生まれのベトナム人通訳が活躍)、手土産(ベトナム人は「金麦」が好き)、一緒に食事したことらしいが、言葉と食事というのは高野秀行さんが外国人と仲良くなるためにいつもやってることと同じだなと思う。 読んでいると彼らの「秩序を担保するのは民間の暴力装置と、個人による人治的な権力だ」(P107)というところなんか昭和のヤクザみたいでもある。 著者はベトナム人=悪という書き方はしない。彼らを生んだのは日本とベトナムの経済格差と、「現代の奴隷制」である技能実習生制度だときちんと書いている。 経済成長しない日本で物を安価で売るために外国人不法労働者が黙認されている、ということはうすうす認識していた。しかし、 「(技能実習生を送り出す国々は)人権意識が充分に確立していない、しかも庶民が権力を批判する自由が制限されている強権的な非民主主義国家」であり、「これらの国の「優秀とは呼べない」人たちは、たとえ自分の人権が侵害されても、自覚できなかったり、異議の申し立てを諦めていたりする。そういう土地からそういう人を選んで連れてきて、日本でも母国と同様に制限された人権環境に置く。かくして低コストを実現させているのが技能実習制度の本質的な仕組みなのである。」(P29)というところには、ショックを受けた。国家として人権侵害をしているだけでなく、他国の人権侵害を奨励してるようなものである。 日本の平和で純朴な人々が暮らす農村や漁村で「最もうるわしき日本の姿と並行して、ベトナム人技能実習生が織りなす『蟹工船』さながらのストーリーが展開している。」(P92) 以前は中国人が多かったが中国が経済成長して少なくなり、現在底辺労働者として来る中国人は「本人の学力も実家の経済力もなく、人付き合いも苦手なタイプの、中国社会でうまくいかない地方出身の若者たちである。往年のハングリーな中国人と違って、甘く打たれ弱いが権利意識が強い」ってのもショック。これ、日本の若者にも同じタイプたくさんいる。もし日本がもっと貧しくなれば、こういう若者が海外で出稼ぎするのは明らか。というか、もうやってるだろう。暗澹たる思いがする。 これを読んだ後、ベトナム人によるユニクロ集団万引きのニュースを見たが、驚かなかった。 日本の経済力の低下、少子高齢化などとも絡み、簡単な解決策はないが、とりあえずこの現状を認識することは大切だと思う。 著者には体に気をつけて頑張って欲しい。

Posted byブクログ

2024/01/25

知られざるボドイの社会。 美味しいカキフライが安く食べられているのも技能実習生の労働搾取の上に成り立っているんだなぁ、、と。日々知らずに享受している。日本経済がもっと上向けば故郷にちゃんと仕送りできる外国人労働者増えるのかな、など色々考えさせられる。

Posted byブクログ

2023/10/02

不法滞在・不法就労状態にあるベトナム人の元技能実習生(ボドイ)たちがおこす「ろくでもない」事件やコミュニティに著者は接近し、その生態を明らかにしていく。 現代の日本社会が深く依存し、あらゆる日本人が無自覚のうちにお世話になっている技能実習制度。制度そのものは本書のテーマではないが...

不法滞在・不法就労状態にあるベトナム人の元技能実習生(ボドイ)たちがおこす「ろくでもない」事件やコミュニティに著者は接近し、その生態を明らかにしていく。 現代の日本社会が深く依存し、あらゆる日本人が無自覚のうちにお世話になっている技能実習制度。制度そのものは本書のテーマではないが、それが遠因となって起こっている事件やトラブルを取材している。 ボドイを「悪い人たち」や「かわいそうな人たち」といったわかりやすい言葉でまとめてしまうと、多くのものを取りこぼす、という著者の姿勢に好感がもてる。

Posted byブクログ