あのSFはどこまで実現できるのか テクノロジー名作劇場 の商品レビュー
●=引用 ●さまざまなテクノロジーは既に人間の能力を大幅に超えており、人間の社会は自身の能力を超えた科学の力を使うことで発展し、地球に君臨していることを忘れてはならない。人間は1トンもある物を持ち上げることはできないが、重機は軽々と持ち上げる。(略)人間が全力で走ったとしてウサ...
●=引用 ●さまざまなテクノロジーは既に人間の能力を大幅に超えており、人間の社会は自身の能力を超えた科学の力を使うことで発展し、地球に君臨していることを忘れてはならない。人間は1トンもある物を持ち上げることはできないが、重機は軽々と持ち上げる。(略)人間が全力で走ったとしてウサイン・ボルトの時速45キロ弱が限界だが、新幹線に乗れば平気で時速250キロで移動できる。ましてや人は空を飛ぶことはできないが、現代の地球では常に数十万という航空機が空を飛び、宇宙にさえ行けるようになった。これらは人の能力を超えたものであり、しかも「人間を超えることで仕事が奪われる」と危惧するよりも、なくてはならない存在となっているのだ。コンピューターが生まれてからおよそ100年。計算能力は最初から人の能力を超えていたし、超えていたからこそ価値のある存在なのだ。AIが知能を超えることで、「人間の仕事を取られるのではないか」と心配する論調をよく聞く。知能を、機械にはできない最後の砦のように考える人が多いのかもしれないが、それを超えてこそ、新しい文明社会があるのではないだろうか。 ●今日存在する大きな勘違いがAI(人工知能)だ。「AIはヒトより賢い人工人格」と思っている人は世の中に多いと思う。本書で繰り返し語っているが、残念ながら現代のAIはそのようなものではない。現代のAIのほとんどは「分類器(classifier)」と呼ばれるものだ。例を挙げて説明しよう。自動販売機に硬貨を入れる穴が空いているが、あそこに入れられる硬貨の種類は決まっている。受け付けるものは、10円玉、50円玉、100円玉、500円玉だとする。そこに1円玉、5円玉、偽の硬貨などを入れると返却口に落ちてしまうが、それらは「その他」に分類される。この場合、5種類に分類している分類器である。現代のAIの多くがやっていることは、これと大きく違わない。「猫の写真を多くの写真から認識できるAI」というのが、今日のAIブームの火付け役になった1つである。これは「二値分類」というもので、恐れずに言えば、自動販売機のコイン分類器より単純である。「猫か、そうでないか」なので2値である。ところが、テクノロジーとしては最先端である。なぜか。硬貨の分類には「重さ」「直径」「厚み」が重要な情報である。(略)ところが猫を識別するための入力となる画像は精密ではない。(略)それを「これは猫」と分類しなくてはならないのだから、「厚みは1.8mm±0.05mm」みたいに決められないのだ。ところが現代の「深層学習AI]と呼ばれるテクノロジーは、そのような「あいまいな」特徴を持つものを分類できるようになった。これが、今日のAIブームの火付け役になった「深層学習」テクノロジーだ。
Posted by
昭和・平成のアニメや映画に登場するコンピューター技術が2023年の現代、どこまで実現できるかを真面目に考察した本。この「真面目に」がポイントで、そのひたすらな真面目さに好感を持つ人と面白くないと思う人に別れると思う。私は何となくどちらの気持ちも分かる(笑)。
Posted by
AIとの会話についてもかかれているが、ChatGPTが出てきた今は大分印象が変わったのではないだろうか。
Posted by
ここに登場するSFは、少々古いものが多い。40年、50年前のマンガやドラマに登場したSFガジェット。その当時はオーバーテクノロジーだったが、現在のテクノロジーではどこまで実現されているのか、それをまとめているのが本書である。 取り上げられているのは、バべルの塔のコンピュー...
ここに登場するSFは、少々古いものが多い。40年、50年前のマンガやドラマに登場したSFガジェット。その当時はオーバーテクノロジーだったが、現在のテクノロジーではどこまで実現されているのか、それをまとめているのが本書である。 取り上げられているのは、バべルの塔のコンピューター(バビル二世)、KITT(ナイトライダー)といったコンピューターやAIの類が多い。ハード的にはそれなりにいいところまで行っている。ソフトの部分は、これからというところか。 話変わって、バビル二世の主題歌(EDも)は、故水木一郎氏が歌っていて好きでした。
Posted by
<目次> 第1章 『バビル2世』 第2章 『ナイトライダー』 第3章 『わたしは真悟』 第4章 『火の鳥 未来編・復活編』 第5章 『2001年宇宙の旅』 第6章 『ブレードランナー』 第7章 『新造人間キャシャーン』 第8章 『ターミネーター』 第9章 『攻殻...
<目次> 第1章 『バビル2世』 第2章 『ナイトライダー』 第3章 『わたしは真悟』 第4章 『火の鳥 未来編・復活編』 第5章 『2001年宇宙の旅』 第6章 『ブレードランナー』 第7章 『新造人間キャシャーン』 第8章 『ターミネーター』 第9章 『攻殻機動隊』 <内容> やや専門的な部分もあるが、現在のIT系の技術者が、こうしたSFの作品(映画もあれば、小説もマンガもアニメもある)を真剣に、丁寧に分析し、現時点でかのうなのか、そもそも可能な技術なのかを解説する。半分くらいは可能、残り半分は、研究中もしくは無理(透明な服など)。当寺の作家たちの想像力のたくましさにも驚いた。
Posted by
- 1
